ヘ短調作品34

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「今日の詩」はスティーブンソンの「男は天を支える柱」である。題はいかめしいが、内容は中年の夫妻のロマンチックな牧歌である。ちょっと冒険の航海に出たつもりが、サモアの魅力に取りつかれてしまったスティーブンソン。地上の楽園で愛妻とアダムとイブの生活、あるいはロビンソン・クルソーの生活を始める。晩年ようやく安住の地を得たスティーブンソンの幸せな人生の一時。


Men Are Heaven's Piers

Unwearying bear the skyey floor;
Man's theatre they bear with ease,
Unfrowning cariatides!
I, for my wife, the sun uphold,
Or, dozing, strike the seasons cold.
She, on her side, in fairy-wise
Deals in diviner mysteries,
By spells to make the fuel burn
And keep the parlour warm, to turn
Water to wine, and stones to bread,
By her unconquered hero-head.
A naked Adam, naked Eve,
Alone the primal bower we weave;
Sequestered in the seas of life,
A Crusoe couple, man and wife,
With all our good, with all our will,
Our unfrequented isle we fill;
And victor in day's petty wars,
Each for the other lights the stars.
Come then, my Eve, and to and fro
Let us about our garden go;
And, grateful-hearted, hand in hand
Revisit all our tillage land,
And marvel at our strange estate,
For hooded ruin at the gate
Sits watchful, and the angels fear
To see us tread so boldly here.
Meanwhile, my Eve, with flower and grass
Our perishable days we pass;
Far more the thorn observe - and see
How our enormous sins go free -
Nor less admire, beside the rose,
How far a little virtue goes.

Robert Louis Stevenson.


男は天を支える柱

男は天を支える柱。男はいつも
疲れることなく空の床を支える。
男が軽々と支える舞台は
にこやかな女人像柱!
僕は妻のために太陽を支持し
まどろんでも寒い季節を打ちのめす。
彼女は彼女で巧みに
神の技を使いこなし
呪文で炎を点火し
居間をいつも暖かくし
水をワインに、石をパンに変える
挫けることを知らぬ優れた頭脳。
裸のアダムと裸のイブ
二人で原始の木陰を織る。
人生の海から隠れ住む
クルーソー夫婦、男と女
二人の長所と意思で
人跡もない島を満たす。
小さな戦いの勝利者が
互いに星を輝かす。
あちこち来たまえ、僕のイブ
僕らの庭に出かけよう。
感謝の心で手を取り合って
僕らの農作地を訪ね
不思議な地所に見とれよう。
門の破れが隠れて監視し
天使は心配そうに僕達が乱暴に
踏み荒らすのを見ているよ。
僕のイブ、その間にも花や草とともに
僕らはかない日々を過ごしている。
もっと棘を見てこらん ―
僕らの大きな罪は許され ―
それにバラのそばで小さな長所が
こんな遠くにまで及ぶなんて。

スティーブンソン

悲しみ  -- トラークル

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トラークルの「死の七つの歌」の第13作「悲しみ」である。題名のPassion の訳語には困った。全体の基調から改悛とか宗教的言葉が出てくるが、「受難」ではない。哀調をおびた弦の響きから「激情」とは言いがたい。結局この言葉の原義から「悲しみ」にした。


Passion

Wenn Orpheus silbern die Laute rührt,
Beklagend ein Totes im Abendgarten,
Wer bist du Ruhendes unter hohen Bäumen?
Es rauscht die Klage das herbstliche Rohr,
Der blaue Teich,
Hinsterbend unter grünenden Bäumen
Und folgend dem Schatten der Schwester;
Dunkle Liebe
Eines wilden Geschlechts,
Dem auf goldenen Rädern der Tag davonrauscht.
Stille Nacht.

Unter finsteren Tannen
Mischten zwei Wölfe ihr Blut
In steinerner Umarmung; ein Goldnes
Verlor sich die Wolke über dem Steg,
Geduld und Schweigen der Kindheit.
Wieder begegnet der zarte Leichnam
Am Tritonsteich
Schlummernd in seinem hyazinthenen Haar.
Daß endlich zerbräche das kühle Haupt!

Denn immer folgt, ein blaues Wild,
Ein Äugendes unter dämmernden Bäumen,
Dieser dunkleren Pfaden
Wachend und bewegt von nächtigem Wohllaut,
Sanftem Wahnsinn;
Oder es tönte dunkler Verzückung
Voll das Saitenspiel
Zu den kühlen Füßen der Büßerin
In der steinernen Stadt.

Trakl


悲しみ

オルフェウスが死者を悼み
リュートを爪弾く夕暮
高き樹で憩う汝は誰か?
悲歌が揺する秋の葦
青き池
青葉茂る樹の下で世を去り
妹の影に従い。
蛮族の
暗き愛より
一日は金色の車輪で走り去る。
静かなる夜。

暗き松の樹の下
二匹の狼が血を交える
石の抱擁。金色に光るもの
雲は橋の上で迷い
幼年時代の忍耐と沈黙。
再び甘き肉体が出会う
トリトンの池の畔にて
ヒアシンスの髪にまどろみ。
ついに冷たき頭は砕ける!

青き獣が付き従い
黄昏の樹の下で見つけるもの
暗き小道の
優しき狂気が
夜のメロディーで歩き行く。
また暗き爪弾きは
弦楽に溢れて響く
悔いる女の冷たき足元。
石の町にて。

トラークル


写真はシェア・サイト Flickr のÉglantine's photosからお借りした。

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117.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1882年8月]

 親愛なる奥様

 レントゲン「パパ」に謝っておいて頂けませんか。楽譜とパート(1)が一部しかなく、余分がないのです。私の写譜職人も忙しいので、私がやろうかとも思いました。「ママ」の笑顔が欲しくてしょうがないのですが、実際これもできません。

 ザブンと飛び込んだのだから、泳ぎ始めましょうか。ここには恐ろしい手紙の山です。「私はコンサートを開けません」の主題で変奏曲が書けそうです。モウクワとセント・ペテルスベルグから――まで、同じ返事を受け取ることでしょう。

 この優しい紙に別れの笑み。ではつぎの手紙に取りかかります。

 キルヒナーはまだそちらにいて、これからもいるのでしょうね。――では失礼します。

J.Br.より


(1) へ調の五重奏曲。

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