ヘ短調作品34

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責任 -- イェーツ

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「今日の詩」の選者が送ってきたのはイェーツの「責任」である。自分としては誇るべき家系に生まれたが、ある女に狂い、子孫を残すという「責任」を果たしていないイェーツの忸怩たる思いを綴った詩である。この後イェーツは結婚している。


Responsibilities

Pardon, old fathers, if you still remain
Somewhere in ear-shot for the story's end,
Old Dublin merchant "free of the ten and four"
Or trading out of Galway into Spain;
Old country scholar, Robert Emmet's friend,
A hundred-year-old memory to the poor;
Merchant and scholar who have left me blood
That has not passed through any huckster's loin,
Soldiers that gave, whatever die was cast:
A Butler or an Armstrong that withstood
Beside the brackish waters of the Boyne
James and his Irish when the Dutchman crossed;
Old merchant skipper that leaped overboard
After a ragged hat in Biscay Bay;
You most of all, silent and fierce old man,
Because the daily spectacle that stirred
My fancy, and set my boyish lips to say,
"Only the wasteful virtues earn the sun";
Pardon that for a barren passion's sake,
Although I have come close on forty-nine,
I have no child, I have nothing but a book,
Nothing but that to prove your blood and mine.

William Butler Yeats.


責任

先祖には申し訳ない、今頃どこかで
後日談を知りたがっているとしたら。
その昔ダブリン商人「14家族から自由に」
ゴールウェイからスペインに船荷した
地方の学者でロバート・エメットの友人
貧乏人には100年間記憶された。
商人と学者が私に遺してくれた血
押し売りの腰を通ることもなく
サイが投げられたら、先祖の兵士が流した。
あのオランダ人が渡河したとき、塩辛いボインの
水辺でジェイムスと部下のアイルランド兵に
抵抗したバトラーとかアームストロング。
ビスケー湾でボロの帽子を拾うため
船から飛び込んだという商船長。
先祖の皆さん、無口で激しい気性の人たち
私の空想を膨らました日々の光景で
子供の頃言ったものだった
「無駄な徳を積めばやがて陽があたる」
すみません、無意味な情熱のせいで
49歳にもなろうとしながら
いまだ子供がない、あるのは一冊の本だけ
先祖の血を証明するのがただこれだけ。

イェーツ

注釈を試みる。彼は自分のことを詩に書く人である。以前にこれと似た先祖の詩を書いている。さらにウィキペディアをかじっただけであるが、妄想を逞しゅうして、注釈を試みることにする。アイルランド文学が流行っているので、恥は覚悟の上である。

<<自分の先祖には商人がいた。アイルランドの港町ゴールウェイからの輸送を牛耳っている14家族(Ten and For)には勝手にスペインに輸出した勇敢な人がいる。アイルランド独立運動で処刑されたロバート・エメットの友人で、偉い学者も先祖にいた。この血は先祖の女性がレイプされることもなく保たれてきた(押し売りの腰を通ることもなく)。この貴重な血が流れたのはオレンジ公ウィリアム(あのオランダ人)がボイン川を渡ってきたときである。必死に防戦して貴重な血を流した。また勇敢な船長は帽子のために海に飛びこんだのも先祖である。こんな話を聞き、誇りに思ってきた私だが、ある女([モード・ゴーン:第二のトロイすべての愛を捧げるな
)と不毛の恋に落ち、結婚する気にもなれず、先祖の血を伝えることも出来ない体たらく。先祖にはまことに申し訳ない>>

ベルリンの夜 -- ボルト

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昔の詩人が繁栄を謳歌する城壁都市に驚嘆したように、ボルトはドイツの首都ベルリンの賑わいを無邪気に描写している。象徴的な喩えや表現を駆使しながらも、今日のボルトから私が連想したのは、表現主義絵画の庶子である未来派の絵画である。私は未来派の詩を知らないが、未来派がマニフェストを発表したのは1909年である。1913年にこの詩を発表したボルトも当然知っているはずである。この詩も「売女」と同じく、ゲオルク・ハイムに献呈されている。

Berliner Abend

Spukhaftes Wandeln ohne Existenz!
Der Asphalt dunkelt und das Gas schmeißt sein
Licht auf ihn. Aus Asphalt und Licht wird Elfenbein.
Die Straßen horchen so. Riechen nach Lenz.

Autos, eine Herde von Blitzen, schrein
Und suchen einander in den Straßen.
Lichter wie Fahnen, helle Menschenmassen:
Die Stadtbahnzüge ziehen ein.

Und sehr weit blitzt Berlin. Schon hat der Ost,
Der weiße Wind, in den Zähnen den Frost,
Sein funkelnd Maul über die Stadt gedreht,
Darauf die Nacht, ein stummer Vogel, steht.

Boldt


ベルリンの夜

実体のない亡霊のような変身!
アスファルトは暗く、ガス灯が街に光を
照らす。アスファルトと光から成る象牙。
街の音がする。春の匂いがする。

自動車、稲妻の集団は街を
警笛を鳴らし、競争する。
旗のように明るく、輝く群集。
市電が登場する。

遠くまで輝くベルリン。すでに
東、白き風は霜を口に含み
輝く城壁は街を取り囲み
夜、沈黙の鳥が上にとまる。

ボルト


絵は表現主義者の画家グロスの描いた大都会の絵である。

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123.ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

[ライプツィヒ、1883年10月1日]

 親愛なる友へ

  私はリンブルガーの手紙をあなた宛に送ってところです。葉書の内容を知っていますので、自分からも手紙を書いてみたい気持ちを抑えなければならないのです が、我慢できなくなりました。そうなさってください――ライプツィッヒに交響曲と一緒にお出でください。リンブルガーは今年の冬のプログラムをおそらくあ なたに送っています。あなたの都合のいい日をお選びください。12月六日にパルツェン・リードが予定されていますので、もしあなたが指揮なされば、大変結構です。この曲は春のフェスチバルでは恐ろしく遅いテンポで聴きました。この曲と知り合いになるには良い機会ではありましたが駄目でした。
 あなたのすぐ後に歌われるラフ(1)の「日のうつろい(Tageszeiten )」 を避けたいのでしたら、ベルリンからわが家にいらしてはいかがですか。これからのわくわくするような季節を考えるとこの組み合わせは軽蔑したものではあり ません。とにかく、私たちをここで先の見通しもない飢えた状態で放っておかないでください。あるいは、「息子よ、お前の見るとおり、ここでは時間が空間になるのだ(Du siehst, meine Sohn, die Zeit wird hier zum Raum )。」(2) 私には魔女の九九同様にわかりませんので、これには別段悪い意味はありません。

 もしいらっしゃるならば、余分の一部屋をお使い頂けます。もちろん、ライプツィッヒのわが家だけではなく、ベルヒテスガーデン、ケーニッヒゼー教区、土地登記No.110の小さな家でも同様です。

 信じられないのですが――あなたの口から聞くまでは――あなたは「ラインの守り(Die Wacht am Rhein )」の作曲家ではありませんのに、ニーダーワルドの記念碑に感激して、ウィースバーデンに永住(3)されるのですか。あなたよりドボルザーク寄りという理由で、あのクロアチアの君主には我慢ならないのですか。それとも、――あなたの向上心には目がくらみますが――ウィースバーデンの宮廷オーケストラの監督になりたいのですか。どうか教えてください。私たちは皆からブラームス−ヴォルフ(4)の類に見られています。私たちは多くの問い合わせにすぐに答えねばなりません。でないと、詐称者と思われますが、これは望むところではありません。

 リンブルガーに受諾の模範的な手紙をお送りください。そして、あなたの来訪とこのアイデアに賛成する旨の簡潔かつ友好的なお手紙をお願いします。

あなたの忠実なヘル――とフラウ――ツォーゲンベルグより

 ところで、なぜあなたはルーテルのために何も書かれないのですか。マイナルドス(5)のオラトリオを聴かれたはずですから、あなたに責任があります。マイナルドスは慎重にやり、タイミングの良い30年前に完成しました。ところが彼の仲間のベックメッサーが3週間で印刷と広告をしました。バッハの「強きやぐら(feste Burg )」(6)が各地で苦戦しております。私は受けた注文をこなすために写譜職人の大軍を雇わねばなりませんでした。それでもやります。上等の肉はたとえ料理が下手でも、カビ臭い巻き肉やできたての巻き肉の半分ほども健康には害がないからです。



(1) ヨアヒム・ラフ(Joachim Raff, 1822−1882)、作曲家。「日のうつろい」作品209は合唱、ピアノ、管弦楽のためのカンタータ。

(2) パルシファルからの引用。

(3) ブラームスの敵は彼のウィーン退去の噂を流していた。これはドイツ人がウィーンには住めなくなると彼がたまたま発言したことに原因である。ターフェ伯のチェコ政策は彼には我慢がならなかったのである。

(4) ヘルマン・ヴォルフ(Hermann Wolff, 1845−1902)、最初のコンサート業者。「コンサート・ヴォルフ」と称される。

(5) ルードウィッヒ・マイナルドス(Ludwig Meinardus, 1827−1896)、著述家で作曲家。彼のオラトリオ「ウォルムスのルーテル」は、1883年の11月10日のプロテスタント・ドイツあげての400年祭ではちょっとしたブームになった。

(6) バッハの宗教改革カンタータ。

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