ヘ短調作品34

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夢の中の夢 -- ポー

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「今日の詩」シリーズはサイクリック状態。新しい詩はなかなか出てこない。今日は嵐吹きすさぶ海辺に立って人生の虚しさと自分の無力を嘆くエドガー・アラン・ポーの詩。いわゆる悲歌であろう。韻は連続しているが、3行同韻のもある。2詩節とも11行で構成されているから当然であるが、いわゆる「英雄韻」といえるのか?あるいはその変形なのか?


A Dream Within A Dream

Take this kiss upon the brow!
And, in parting from you now,
Thus much let me avow
You are not wrong, who deem
That my days have been a dream;
Yet if hope has flown away
In a night, or in a day,
In a vision, or in none,
Is it therefore the less gone?
All that we see or seem
Is but a dream within a dream.

I stand amid the roar
Of a surf-tormented shore,
And I hold within my hand
Grains of the golden sand
How few! yet how they creep
Through my fingers to the deep,
While I weep - while I weep!
O God! can I not grasp
Them with a tighter clasp?
O God! can I not save
One from the pitiless wave?
Is all that we see or seem
But a dream within a dream?

Edgar Allan Poe


夢の中の夢

僕のキスを受けておくれ!
これで君とはお別れだけど
では率直に言うけど
君は間違ってはいない
僕の人生は夢だったよ。
ある夜、ある日
幻影の中、虚無の中から
希望が飛び去ったら
希望が少なくなったろうか?
見るもの、見えるもの
すべては夢の中の夢だ。

今僕が立っているのは
轟音響き、波が逆巻く海辺
金色の砂粒を握り締めるが
ほんの僅か!いつのまにか
指をすり抜けて海に落ちる
僕は悲しい ― 僕は悲しい!
神様!もっと強く握っても
砂を掴めないのでしょうか?
神様!情け容赦ない波から
砂を救えないのでしょうか?
見るもの、見えるもの
すべては夢の中の夢か?

ポー


Photo by chisjman @fickr

静かな時 -- ケラー

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今日のドイツの詩は前回に引き続きケラーの自然と動物を歌った詩である。今回は白鳥に見とれている詩人の姿である。おそらくスイスの湖畔の白鳥であろう。題名は迷った末に「静かな時」とした。渡り鳥の白鳥に休息の時間をと願っている。と解釈してしまったが、私の創作であろうか?


Stiller Augenblick

Fliehendes Jahr, in duftigen Schleiern
Streifend an abendrötlichen Weihern
Wallest du deine Bahn;
Siehst mich am kühlen Waldsee stehen,
Wo an herbstlichen Uferhöhen
Zieht entlang ein stummer Schwan.

Still und einsam schwingt er die Flügel
Tauchet in den Wasserspiegel,
Hebt den Hals empor und lauscht;
Taucht zum andern Male nieder,
Richtet sich auf und lauschet wieder,
Wie's im flüsternden Schilfe rauscht.

Und in seinem Tun und Lassen
Will's mich wie ein Traum erfassen,
Als ob's meine Seele wär',
Die verwundert über das Leben,
Über das Hin und Wiederschweben,
Lugt' und lauschte hin und her.

Atme nur in vollen Zügen
Dieses friedliche Genügen
Einsam auf der stillen Flur!
Und hast du dich klar empfunden,
Mögen enden deine Stunden,
Wie zerfliesst die Schwanenspur!

Gottfried Keller


静かな時

去り行く年、芳しきベールに隠れ
夕陽の赤に染まった湖に触れ
汝は己が路を昇り降りする。
我と出会いし冷たき森の湖の畔
秋の岸辺の高台に沿って
黙って進む一羽の白鳥。

独り静かに翼を揺すり
白鳥は水の鏡に身を沈め
首をもたげて静かに聴く。
さらに水面に身を沈め
身を起こしてもう一度聴く
葦の野がざめめきの音を。

鳥の仕草すべてに
夢に引き込まれる我。
あたかも我が魂が
白鳥の生命と往復する
翔破に驚嘆し、前後を
眺めては聴くがごとく。

完全なる翔破のために
独りこの静かなる所で
安息を存分に吸うがよい!
爽快なる気分に浸りて
白鳥の残した泡のごとく
汝の季節の終らんことを!

ケラー


Photo by cosmic_kid99 @flickr

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150.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

ライプツィッヒ、1885年1月5日

 親愛なる友へ

  あなたのクリスマス・プレゼント、貴重な古い歌が昨日着きました。わたしたちの古いコピーを盗んだ人に感謝したい気持ちです。再びあなたから受け取る喜び を与えてくれました。新しいカバー――そのユニフォーム――をまとったわたしの旧友を見て感傷的になりました。そのせいで表紙からは他のものと区別できな いのです。――現代の発明は他のもそうですが不便ですね。

  わたしたちの友人ヒルデブラントはわたしたちの意見を伝え、当地のブルックナー熱とわたしたちの反発について話してくれるはずです。彼がわたしたちに強制 種痘のように押しつけているからです。不完全な外面の下にある力を発見し、たぶん完全には発揮されていないものの、やはり存在し、関心と認識を惹く才能を 認める能力に欠けているという、棘のある批評――婉曲な嫌み――に耐えなければなりませんでした。わたしたちは芸術的な結果をすべてであるとは考えてはい ません。表現において充分に成功していようといまいと、隠れた活力を賛美します。理論上はたしかにその通りですが、実際にはこの活力の価値に依存します。 それが偉大なものでない限り、自分たちの旗をふるときにのみ美を見出すフィリシテ人の罵倒に、超然として身を任せるでしょう。わたしたちはあなたの支持が 欲しいのです。有り余る経験に基づき、賢者のあらゆる理論よりも、無知な人間の直感よりも価値がある、あなたの健全な見解をお聞きたいのです。そして、 知っている人、あなたはわたしたち無知な人間に同意されるでしょう。それこそわたしが知りたいことです。それは非常な助けになります。判断の高潔さが人の 裁判同様、芸術の領域においても貴重なものです。それは、わたしたちに過大な評価を恐れて正しい判断力を失った、狭量で臆病な観察者であるという印象を押 しつけています。

 この手紙を許してください。冗長のようにみえますが、あなたに書いたのです。他の誰が希望する返事をくれますか。歌曲にはもう一度感謝します。もしブルックナーが、「花の冠(Kranze )」、「(Liebesbotschaft )」、「恋する女の手紙(Die Liebende schreibt )」、「黄昏(Abendd??mmerung )」(1)の中一曲でも書いていたら、隠された黄金を求めて彼の交響曲を5回でも、6回でも探し回ることでしょう。でも事実わたしが思うことは、このうち一つ書いた人なら、他の曲に欠点があろうはずはないのです。

 さようなら。あなたの拷問者を恨まないでください。でもたとえ一語でも返事を下さい。――古くからのいつも更新される友情で。
あなたのE.ヘルツォーゲンベルクより

 先日ゴウヴィ(2)に、 あなたが「フランスの歌」を誉めていましたよと伝えたら、彼はご機嫌でしたよ。彼は直ちに注文しました。ロンサールの厚い楽譜が目の前にあります。たぶん 彼の外見がくたびれた感じからでしょうが、わたしは多くの箇所で、上品で生気があるのには驚きました。でも細かく見るとなんて素人臭いのでしょう。たとえ ば、彼はこの終止では、絶対に冒険しなません。

{楽譜挿入}

ひたすらDの6−4の和音に頼っています。若きヴォルフ(3)は彼の交響曲の汚名(あいにくそれが日の目を見る前にあなたは会えなかった)を魅力的な歌で挽回しました。



(1) ブラームス作曲。作品46第1曲、作品47第1曲と第5曲、作品49第5曲。

(2) ルードウィッヒ・テオドール・ゴウヴィ(Ludwig Theodor Gouvy, 1822-1898)、著名な作曲家。

(3 ヨハネス・ヴォルフ(Johannes Wolf, 1869―)、シュピッタの弟子。作曲を断念して、音楽史に転向した。ベルリン大学の助手になった。

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