ヘ短調作品34

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「今日の詩」は比較的最近に届いたスティーヴンソンの「未知なるは人の道」である。いつものように英語としては難しくない。だが、彼としては珍しく注釈が欲しくなる詩である。結局何を言いたいのだろう。有力な解釈があっても、それで訳を大幅に変える必要があるとは思えない。「死」をテーマとすることが多かった晩年の詩なのだろうか。それだけは調べてみたい。

この詩の真意が判然としない現在、上の絵が相応しいかどうかは疑問である。戦闘シーンが出てくること、登場する神がa godであり、ユダヤ・キリスト教の神ではない。大きく外れてはいない気がする。

そこで美術史上最も有名な戦争画。ポンペイから出土したモザイク「イッススの戦い」を選んでみた。言うまでもなく、右手はペルシャのダリウス二世、左手はマケドニアのアレクサンダー大王。


Strange Are The Ways Of Men

Strange are the ways of men,
And strange the ways of God!
We tread the mazy paths
That all our fathers trod.

We tread them undismayed,
And undismayed behold
The portents of the sky,
The things that were of old.

The fiery stars pursue
Their course in heav'n on high;
And round the 'leaguered town,
Crest-tossing heroes cry.

Crest-tossing heroes cry;
And martial fifes declare
How small, to mortal minds,
Is merely mortal care.

And to the clang of steel
And cry of piercing flute
Upon the azure peaks
A God shall plant his foot:

A God in arms shall stand,
And seeing wide and far
The green and golden earth,
The killing tide of war,

He, with uplifted arm,
Shall to the skies proclaim
The gleeful fate of man,
The noble road to fame!

Robert Louis Stevenson


未知なるは人の道

未知なるは人の道
未知なるは神の道
我ら迷路を踏むが
みな先祖踏みし道。

我ら怯まずに踏み
怯まずに見つめる
空にただよう前兆
昔からある諸々を。

燃え盛る星が追う
高き大空の軌道。
包囲下の町の周り
紋翻し英雄は叫ぶ。

紋翻し英雄は叫ぶ。
軍楽隊は宣告する
死を覚悟した心に
些細なる死の不安。

鋼鉄の鳴り響く音
鋭い笛の音と共に
群青色の頂の上に
足を踏みしめる神。

武装せる神が立ち
黄金と緑なす大地
戦闘の流れを広く
遠くまで睥睨する。

神は腕を上げて
大空に宣言する
人の喜ばしき運命
名誉への高貴な道。

スティーヴンソン

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トム・トムスンはアルゴンキン国立公園を好んで買いた画家である。もう少し長生きをしてカナダの名士になり、広大なカナダを旅してみたら、面白い絵が描けたはずである。アルゴンキンは森と湖の土地である。カナダにはまだまだ画材が豊富である。たとえばアメリカとカナダを仕切る セント・ローレンス川もそのひとつである。そのセント・ローレンス川の沼沢地ル・カップ・トュルマンテを見下ろす山もトムの画材だと思う。

言っても仕方のないことである。同じ東部カナダの芸術家ということで、トムスンとルイ・オノレ・フレシェットの詩を結びつけた。

Le cap Tourmenté

Robuste, et largement appuyé sur sa base,
Le colosse trapu s'avance au sein des flots ;
Sur son flanc tout couvert de pins et de bouleaux
Un nuage s'étend comme un voile de gaze.

Sur son vaste sommet, de merveilleux tableaux
Se déroulent devant le regard en extase ;
Et vous suivez des yeux chaque voile qui rase,
Dix-huit cents pieds sous vous, le fleuve aux verts ilote.

Autrefois c'était là presque un pèlerinage.
Un jour, il m'en souvient, collégiens en nage,
Nous gravîmes gaîment ses agrestes sentiers.

Je crois revoir encor notre dîner sur l'herbe
Qui tapisse ta croupe immense, ô mont superbe ;
Et je rêve à l'aspect de tes plateaux altiers.

Louis-Honoré FRÉCHETTE (1839-1908)


ル・カップ・トュルマンテ

土台に支えられ、幅広く頑健な
巨大な岩石は川の懐に突き出る。
側面は松と樺にすっぽり覆われ
雲は薄い紗の布のように広がる。

広々とした頂上は一幅の名画で
うっとり見とれる眺望が広がり
かすめ行く雲に視線を移しては
二千フィート下の木立をぬう川。

それ以来はまるで巡礼となり
記憶するあの日、汗に濡れた学生
僕らは田園の山道を楽しく登った。

二人でまた食事をするだろうよ
君のお尻を覆う草、素晴しい山。
僕は君の自慢のお皿を夢に見る。

ルイ・オノレ・フレシェット

花束 -- デーメル

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今日のドイツ語の詩は何とかなりそうな気がしたデーメルの「花束」である。緑の海に赤いバラを撒き散らして陶酔したはずのデーメル。今日は赤いのも白いのもカーネーションはそもそも嫌いだ、と講釈して奥さんを驚かせる話。何のことはない。生け花を習った人なら何を今更と思うであろう。

適当な写真がなく、デーメルに怒られそうな「陶器の壷の花」。画家は花のブリューゲルといわれたヤン・ブリューゲル(Jan Brueghel the Elder)である。ブリューゲルはもちろん官能的な色彩や香の表現では定評のあるデーメルであるが、組み合わせにセンスがないとしたら私の責任である。


Der Strauß

Nun nimm drei weiße Nelken du,
mein Weib. Und du, Geliebte, nimm
diese drei roten noch dazu.
Und in die nickenden Nelken tu
ich eine dunkelgelbe Rose.

Seht: ist es nicht ein lockender Strauß,
ganz Eins auf diesem schwarzen Tuch?
Und sieht so farbenfriedsam aus.
Und nur von doppeltem Geruch:
die je drei Nelken und die Rose.

Nein, laßt! entzweit den Stengelbund
nicht! laßt! Sonst scheint so kalt und tot
bloß Gelb zu Weiß, und glüht so heiß
und brennt so wild bloß Gelb zu Rot;
dann, ja, dann hass' ich wohl die Nelken!

Dann hass' ich wild das zahme Weiß
und hasse kalt die rote Glut,
wohl bis zur Mordlust! ja, es tut
mir weh, daß von Geruch und Blut
so reizend gleich sind alle Nelken!

Was willst du so entsetzt? Nein, bleib,
Geliebte, nimm, still seh ich zu:
nimm jetzt die weißen Nelken Du!
und die drei roten Du, mein Weib!
und ich die dunkelgelbe Rose.

Richard Fedor Leopold Dehmel (1863-1920)


花束

白いカーネーション三本取って
僕の奥さん、ねえ君取りたまえ
この赤いカーネーションも三本。
この揺れるカーネーションに
僕が黄色いバラ一本加えよう。

ごらん。この黒い布にまとまると
魅力的な花束になると思わない?
色合いがとっても良くなるよ。
そして二種類の香りだからこそ。
三本ずつのカーネーションとバラ。

だめだよ、そのまま!束ねた茎を
分けないで!そのまま!分けると
白に黄色では冷たく死んだようだし
赤に黄色では熱く、燃えるようだ。
僕はカーネーションが嫌いなんだよ。


それに僕はずっと甘えた白が嫌いで
赤い輝きにも反発を感じているのだ
台無しにしてやりたくなる!匂いと
血があふれたカーネーションなんて
もう僕は泣きたくなるくらいだよ!


なにを驚いているの?だめ、そのまま
ねえ君、お取り、僕は黙ってみてるよ。
まず白いカーネーションを取りなさい!
そして奥さん、赤のカーネーション三本!
そして最後に僕が黄色いバラを取るから。

デーメル

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162.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ

[ミュルツツシュラーク、1885年6月6日]

 見当違いな説教をどうか許してください。あなたの手紙を咎めているわけでは決してありません。反対にむっとしているように見えたかもしれません。

 やはり「慎重に(con discrezione )」に考慮するというのはたしかに一般に妥当性のあるものです。次回からはその効果が最大限友好的に出ると思います。

 マイニンゲン公(1)がいつ来られるか分かりましたら、知らせてください。

 ウィーンのアンナ・フランツ博士夫人と会われたら、あなたはこの愛すべき親切な女性が好きになると思います。あなたのことで葉書を出しておきましょうか。彼女はそれで得るところがあるはずです。

誠実なあなたのJ.Br.より



(1) ゲオルク二世、ザクセン・マイニンゲンとヒルトブルクハウゼンの公爵(Georg II, Herzog zu Sachsen-Meiningen und Hildburg hausen, 1826―) 。音楽と演劇の知的な擁護者。彼は1873年に音楽の素養のある女優でビューローの弟子のエレン・フランツ(Ellen Franz)と結婚した。彼女はフォン・ヘルデブルク男爵夫人(Freifrau von Hildburg)の称号を得た。1880年のビューローのマイニンゲンの指揮者の就任以来、公爵はブラームスの音楽に大いに関心を持ち、ブラームスはしばしば宮廷に訪問し、両者の友情に発展した。マイニンゲンはブラームスの記念碑を建てた最初の都市である。これはヒルデブラントが作曲家の1897年の死の一年後に完成した。

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