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「今日の詩」はバイロン卿の「ヘブライの旋律」にある「汝、呪いで死者を甦らせる者よ」である。旧約聖書のサムエル記上に出てくる話を再現した詩である。イスラエルの王サウルが預言者サムエルを埋葬したが、魔女を使って目覚めさせた。この冒涜的な行為によりサウルは翌日一族とともにペリシテ人に滅ぼされた。かくしてサウルは滅び、次に登場するのが有名なダビデ王である。 Thou Whose Spell Can Raise the Dead Thou whose spell can raise the dead, Bid the prophet's form appear. "Samuel, raise thy buried head! "King, behold the phantom seer!" Earth yawn'd; he stood the centre of a cloud: Light changed its hue, retiring from his shroud. Death stood all glassy in the fixed eye: His hand was withered, and his veins were dry; His foot, in bony whiteness, glitterd there, Shrunken and sinewless, and ghastly bare; From lips that moved not and unbreathing frame, Like cavern'd winds the hollow acccents came. Saul saw, and fell to earth, as falls the oak, At once, and blasted by the thunder-stroke. "Why is my sleep disquieted? "Who is he that calls the dead? "Is it thou, Oh King? Behold "Bloodless are these limbs, and cold: "Such are mine; and such shall be "Thine, to-morrow, when with me: "Ere the coming day is done, "Such shalt thou be, such thy son. "Fare thee well, but for a day, "Then we mix our mouldering clay. "Thou, thy race, lie pale and low, "Pierced by shafts of many a bow; "And the falchion by thy side, "To thy heart, thy hand shall guide: "Crownless, breathless, headless fall, "Son and sire, the house of Saul!" Lord Byron 汝、呪いで死者を甦らせる者よ 汝、呪いで死者を甦らせる者よ 預言者に姿を現わせと命ずべし。 サムエル、隠れたる頭を上げよ! 「王よ、幻の預言者を見るべし!」 地欠伸して、雲の中央になりし。 帳に隠れて光の彩りは変われり。 死者は瞬きもせず表情無かりし。 手は枯れ衰え、血管は乾きたる。 青冷めて、骨ばりたる足は光り 弱く萎びて、剥き出て気味悪し。 唇動かず呼吸せぬ口から出でし 調子は洞窟に封じ込められた風。 サウル見るや倒れる樫のごとし たちまち雷轟き、倒れ落ちたり。 何ゆえに我が眠りを妨げられし? 死せる者を呼ぶは如何なる人か? 汝なるか?ああ王よ、見るべし この四肢血通わず、冷たきなり。 かかるは我がものにして朝には 我とともに汝がものとなるべし。 来るべき一日が終わらん前には かかるは汝と汝の倅もなるべし。 汝の無事を祈るがただ一日なり かくして倶に朽ちて土とならん。 汝、汝の民は血失いて倒れ伏し 弓の矢、数知れず射通されては 汝の横腹からは剣を通されては 汝の手は汝の心臓を探し求めん。 冠を失くし、息を失くし、首を失くし 倒れるは父と子とサウルの一族。 バイロン卿
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2007年10月22日
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今日のトム・トムスンの絵は "Stormy Evening" である。暗い大地の大きな広がりを表現している。水面のみならず、大空も信じられない広がりである。同じ国の画家でもこの風景の表現に成功した画家はいない。 ケベックの詩人はネレー・ボーシュマンである。偉大なる国カナダを讃えた詩である。英語やドイツ語の韻とフランス語の韻は違うと聞いていたが、なるほどと思う。英語では最後の一音節で合格とされるものが多い。この詩を見ていただくと、フランス語の韻は厳しいことがお分かり頂けると思う。 Notre terre Terre, dont les âpres rivages Et les promontoires géants Refoulent les vagues sauvages Que soulèvent deux océans ; Terre qui, chaque avril, émerges, Toute radieuse, à travers La cendre de tes forêts vierges Et la neige de tes hivers ; Terre richement variée De verdure et de floraisons, Que le Seigneur a mariée Au Soleil des quatre saisons ; Reine des terres boréales, Qui, sans mesure, donnes l'or, L'or et l'argent des céréales, Sans épuiser son grand trésor ; Terre qui, d'un prime amour veuve, N'a cessé de donner le sein Au peuple, qui de toute épreuve, Échappa toujours, sauf et sain ; Terre de la persévérance, Terre de la fidélité, Vivace comme l'espérance, Sereine comme un ciel d'été ; Terre dont la race évolue En nombre, en verdeur, en beauté, Notre Terre, je te salue, Avec amour, avec fierté ! Nérée BEAUCHEMIN (1850-1931) 我らが大地 大地の厳しき岸辺 大地の巨大な突端 逆立つ二つの海が 激浪を押し戻す。 大地は四月に必ず 登場し、原始林の 灰や冬の雪を通し 燦然と光り輝く。 大地は種類豊かに 新緑や花々に充ち 主は四季折々の 太陽と結ばせる。 北風の大地の女王 汝は限りない金を 金や銀の穀物を 無尽蔵の宝を恵む。 分け隔てなき大地は 試練を逃れる人々の 安全と健康にために 絶えず母乳を恵む。 根気強き大地よ 誠実なる大地よ 永遠なること希望 清々しきこと夏空 人類進歩の大地 数と活力と美に 我らが大地、汝は 我が愛と誇りなり。 ネレー・ボーシュマン
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今日もドイツ語の花や愛の詩のサイトに入り込んでしまった。結局デーメルの "Entbietung" に目が行った。邦題を「招待」にした。デーメルは世紀末のエロスの詩人である。文学嗜好の女性を口説こうとしている方に参考になれば幸いである。今日はバラの花ではなく赤いケシの花である。花言葉は豊饒だそうである。 絵はオーストリア皇帝フランツ・ヨゼフの大舞踏会の模様。画家はウィーンで活躍した Whilhelm Gause である。詩とは合わないかもしれないが、黄昏のウィーンの上流社会を描いた画家として有名であり、紹介しておきたかった。デーメルはドイツ人であり、両者には何の関係もなかったが、世紀末ウィーンの作曲家に好まれた詩人である。なおこの詩にはツェムリンスキーが付曲していることが分かっている。 Entbietung Schmück dir das Haar mit wildem Mohn, die Nacht ist da all ihre Sterne glühen schon. All ihre Sterne glühn heut Dir! du weißt es ja: all ihre Sterne glühn in mir! Dein Haar ist schwarz, dein Haar ist wild und knistert unter meiner Glut; und wenn die schwillt, jagt sie mit Macht die roten Blüten und dein Blut hoch in die höchste Mitternacht. In deinen Augen glimmt ein Licht, so grau in grün, wie dort die Nacht den Stern umflicht. Wann kommst du?! - Meine Fackeln loh'n! laß glühn, laß glühn! schmück mir dein Haar mit wildem Mohn! Richard Dehmel 招待 君のため髪を野生のケシで飾るのだ もう夜だよ 夜空の星はすでに輝いている。 すべての星は君に輝いている! 君は分かっている。 すべての星は僕に輝いている! 君の髪は黒く、君の髪は野生的 僕の情熱でさらさら音がし 君の髪が膨らめば 星は真夜中に 全力をあげ 赤い花と君の血を追い回す。 君の緑の瞳にかすかに 灰色が差し 夜が空で星を編むように。 何時にくる? ー 僕の松明は燃え盛る! 輝け、輝け! 僕のため髪を野生のケシで飾るのだ! デーメル
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168.ブラームスからハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [ミュルツツシュラーク、1885年9月30日] あなたが欲しいのかどうか知りませんが、私はここを発つ前にシューベルトの交響曲(1)を送ることにしました。私の最後の攻撃は完全に失敗でした。交響曲(2)もそうです。私のために時期を失した言い訳を創作することで、あなたの貴婦人が彼女の美しい手紙を書く美しい才能を濫用されないことを願うものです。 ではあなたの新しい環境でのご成功を願い、失礼します。 いつまでもあなたのJ.Br.より (1) 書簡149。 (2) ブラームスはフラウ・フォン・ヘルツォーゲンベルクから再度手紙をもらっていなかった。これまでの意見は彼女の困惑を隠す外套であり、ヘルツォーゲンベルク夫妻もフラウ・シューマンもこの交響曲に満足していないと結論したのである。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



