|
「今日の詩」は「シャロットの姫君」で酷評を受け10年間沈黙を守ったテニスンが彼の人生を振り返ったものであろう。その後彼の詩が受け入れられて桂冠詩人になり、男爵の位を授かった。そうなるや、模倣者が続々と現れ、粗悪な模倣詩も出てくる。そうなると彼は「平凡で独創性のない」詩人になる。 The Flower Once in a golden hour I cast to earth a seed. Up there came a flower, The people said, a weed. To and fro they went Thro' my garden bower, And muttering discontent Cursed me and my flower. Then it grew so tall It wore a crown of light, But thieves from o'er the wall Stole the seed by night. Sow'd it far and wide By every town and tower, Till all the people cried, "Splendid is the flower!" Read my little fable: He that runs may read. Most can raise the flowers now, For all have got the seed. And some are pretty enough, And some are poor indeed; And now again the people Call it but a weed. Alfred, Lord Tennyson 花 あるとき日和良ければ 我は一粒の種を撒けり。 彼処に一輪の花咲きて 人々は雑草と言いたり。 人々我が庭の木陰を 此処彼処と散策して 不平不満を漏らして 我と我が花を謗りぬ。 やがて大きく成長し 花冠戴き輝きたれば 盗人どもは壁を跨ぎ 夜中に種を盗みたり。 城や塔の傍ら至る所 遥か遠くにまで撒き 人々が上げる叫び声 「麗しきはこの花!」 我が昔話を読まれよ。 種撒く人は読むべし。 今や万人能く咲かす 皆種を所有するが故。 美しく咲く花あれば 醜く咲く花もあらん。 さすれば人々は再び 卑しき草なりと言う。 テニスン photo by zzombied420 @flickr
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2007年10月05日
全1ページ
[1]
|
今日のドイツ語の詩は久しぶりにウィーンで活躍したホフマンシュタールの詩「旅の歌」である。この詩の素性が全く分からないし、訳もこれでよいのかどうか。またこれに対応する絵にも困った。今日の絵は19世紀前半に活躍したイギリスのロマン派の風景画家ジョン・マーティン(John Martin)に登場願った。 REISELIED Wasser stürzt, uns zu verschlingen, Rollt der Fels, uns zu erschlagen, Kommen schon auf starken Schwingen Vögel her, uns fortzutragen. Aber unten liegt ein Land, Früchte spiegelnd ohne Ende In den alterslosen Seen. Marmorstirn und Brunnenrand Steigt aus blumigem Gelände, Und die leichten Winde wehn. Hofmannsthal 旅の歌 激流我らを呑まんとし 落石我らを殺さんとし 時に我らを運ばんとし 強き翼の鳥が飛来す。 されど眼下に見る地の 無限の果実を写したる 淡海の永久に瑞々しき。 大理石像と井戸の縁が 立ち昇る花咲き誇る地 軽やかに微風吹き渡る。 ホフマンシュタール
|
|
151.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ [ライプツィヒ、1885年1月11日] 親愛なる友へ あなたはこの陽気で、お洒落なスカルラッティの曲でわたしたちをまた幸せにしてくれました。これをいつも演奏しています。それに、この感動的な歌曲(1)で、わたしはテノールになりたくなりました。この曲を上手く歌えますものね。この歌曲はわたしには初めての言葉が付け加えられていますね。ずいぶん変わって、音楽の観点からすると、ずっと美しくなりました。 「夕闇はせまり、私はもう眠い(Es dunkelt schon, mich schl??fert’)」と 「昼(Tag )」という言葉は、あのDに見事に挿入され、原詩にはありますが、今まで以上重要性が増しました。スカルラッティの曲集から一枚巧みに密輸しましたね。あなたの曲の新しい音符のすべてが非常な喜びですが、どの歌手も見ていないうちに見られるというのは二重の喜びです。 わたしたちは一昨日アルトの歌を演奏しました。クレンゲル(2)が素晴らしいビオラを持っていて、上手く弾きますので、わたしたちは二曲を歌っては聴き、楽しい時間を過ごしました。懐かしい「子守唄(Wiegenlied)」(3)はやはりわたしのお気に入りです。響きが美しく、音声部がビオラの上を愛らしく飛びます。この曲の特徴になっている伝説的な香りがとくにこの歌に合っています。繰り返し聴いて、演奏しても魅力はなくなりません。わたしの顕微鏡的な検査を免れることはできません。低音部のF(おそらく対応する楽節のミスでなくなった?) と「この子はとても疲れている(Ach wie so mud er ward)」の音声部の愛らしい変ニ音です。わたしたちとビオラさんは今日エンゲルマン家に行きました。シュピース(4)はこの音楽で一日中過ごしていますので、わたしは自分に向いたパートで、彼女の伴奏部を歌っています。彼女の美しい声でこの曲をはじめて聴くのは楽しいでしょう。このニ長調の曲の大変な変化と複雑なリズムに釣り合いをとるには、堂々とした声量が必要です。 こんな標本をたくさんあるとしたら、あなたのスカルラッティ・コレクションが羨ましくてなりません。彼は何という巧みなのでしょう。予想もしないイ長調 パートでのアルペッジオの音形、曲とは関連のない長い転調、主題の突然の回顧とそれへの回帰。ああ本当に、たしかな才能は、下手な人だと途方もないことに なるところを大胆にやってのけます。 親愛なるあなたにすべてのこと、わたしたちへの友情を再度感謝いたします。それから、今度お返事を頂くときはブルックナーに一言ふれてください。わたしたちの誘いと、ブラームスはわたしたちが正しいと言っていると広く宣言しても構いませんでしょう。わたしたちはあなたが言われることなら何でも従いますし、心の平安のために一言を懇請するものです。あなたは「季刊誌(Vierteljahrsschrift )」(5)をどう思われますか。ハインリッヒはクリサンダーの説が拝聴できるからとご機嫌です。ご存じでしょうが、彼はシュピッタの講義(シュピッタは注意しなければ行けません)を受けています。ハンブルク(6)からこのために隔週でやってきます。 今日はこれでさようなら。ハインリッヒが断言しています。あなたは行ってしまったのではない、ありありと彼はあなたに会っており、あなたの言葉をすべて覚えているそうです。スケルツォは違う足場に組み立てられることになりました。それに第一楽章の第二主題には新しくなり(7)、わたしはとっても嬉しくなりました。昨日わたしたちは、あなたのハ短調四重奏曲(8)を久しぶりに聴きました。わたしはヨアヒムが最初と最後の楽章を弾いたので我慢して聴きました。下手な人はどう処理していいか分からないのです。二つの中間楽章は美しく、実際素晴らしいものでした。第三楽章より魅力的で、第二楽章より感動的な曲をあなたはご存じですか。 あなたは最年少の謎めいた作品(9)の誕生をいつ、いつ宣言されますの。あなたの滞在中、わたしたちは驚くほど気が利いて思慮深くはなかったでしょうか。とにかくわたしたちは大変良い人たちではなかったでしょうか。さようなら。わたしはしばらくお手紙しないつもりですが、あなたには忠実です。 E.H.より (1) 「死は冷たい夜(Der Tod, das ist die k??hle Nacht)、作品96第1曲」。 (2) パウル・クレンゲル(Paul Klengel, 1854―)、バイオリニスト、ユリウスの兄。1881年から1886年までライプツィッヒの「オイテルペー(Eisterpe)」の指揮者。 (3) 「ヨゼフ、私の好きなヨゼフ(Josef, lieber Josef mein)」に基づく。ブラームスはこの曲をコルナー(Corner)の「カトリック大歌集(Gross-Katholisches Gesangbuch)」から見つけた。リストは「聖エリーザベト(St.Elisabeth)」の、ヘルツォーゲンベルクは「キリストの誕生(Die Geburt Christi)」の主題とした。 (4) ヘルミーネ・シュピース、歌手。 (5) 「音楽科学季報(Vierteljarsschrift f??r Musikwissenschaft)」シュピッタ、クリサンダー、アドラー(Adler)により創刊され、ブライトコプフ・ヘルテルから1894年まで出版された。 (6) クリサンダーはハンブルクに近いベルクドルフに住んでいた。 (7) 多分ヘルツォーゲンベルクの当時制作中の交響曲ハ短調、作品50のことであろう。 (8) 作品51第1曲。 (9) 第四交響曲ホ短調。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 洋楽
全1ページ
[1]

桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



