ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

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「今日の詩」はコールリッジの「希望なき労働」である。希望なき労働は蜜をザルに注ぐようなもの。蜜は溜まらない。きわめてルーズな性格で阿片におぼれた稀有の天才コールリッジの性格と日常を垣間見る詩である。自らに失格を宣言した詩である。

この詩をウェッブで調べてみたら、このコールリッジの敗北宣言のような詩に応じて “nectar in a sieve” と題するインドの女性の小説が最近登場してベストセラーになったとのこと。働けど働けど暮らしが楽にならず、「ザルに注いだ蜜」はこぼれていく。それでも女主人公は希望を捨てない。私はこの本に興味を持った。


Work Without Hope

All Nature seems at work. Slugs leave their lair--
The bees are stirring--birds are on the wing--
And winter slumbering in the open air,
Wears on his smiling face a dream of Spring !
And I, the while, the sole unbusy thing,
Nor honey make, nor pair, nor build, nor sing.

Yet well I ken the banks where Amaranths blow,
Have traced the fount whence streams of nectar flow.
Bloom, O ye Amaranths! bloom for whom ye may,
For me ye bloom not ! Glide, rich streams, away!
With lips unbrightened, wreathless brow, I stroll:
And would you learn the spells that drowse my soul?
Work without hope draws nectar in a sieve,
And hope without an object cannot live.

Samuel Taylor Coleridge


希望なき労働

自然界は働いているようだ。のらくら者も隠れ家を後にし ―
蜜蜂は動き回り ― 鳥は飛び ―
冬は屋外で居眠りし
微笑を浮かべながら春の夢を見ている!
僕だけが暇人
蜜の採取も、相手探しも、巣作りも、歌いもしない。

でも僕はアマランスが風になびく堤を知っている。
蜜の流れる出る泉をたどったこともある。
咲け、汝アマランス!汝の好む人のために
僕のために咲くことはない!豊かなる川よ、流れ行け!
唇輝かず、花冠被らず、僕はただぶらつく。
僕を眠気に誘うお呪いを覚えてみない?
希望なき労働はザルに入れた蜜
目的なき希望は長続きしない。

コールリッジ

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今日以前から興味があったカナダの画家トム・トムスンの画集をめくっていた。25年前に私がカナダから重いのに持って帰った本である。トム・トムスン (August 5, 1877 – July 8, 1917)は美術学校に通うという経歴もなく、森林の消防とかで生計を立て、仕事の合間にトロント周辺の風景を描いていた人である。経歴もなければ、特定の美術運動に加わることもなく、1917年7月に写生にボートで出かけたまま消息不明になった日が彼の死亡日とされている。

私は彼の絵が好きである。カナダに住まなければ彼の絵の良さが分からないという人も確かにいる。そんなローカルな人物ではないと思う。今日はトム・トムスンの紹介が主目的だが、たまたま目に付いたカナダはケベックの詩人アルフォンス・ボーガールAlphonse BEAUREGARD (1881-1924)の詩を付け加えておく。「枯れ樹 L'arbre mort」でトムの絵を補足すればと思う。そしてそろそろ英語の詩の在庫も少なくなってきたこともあり、フランス語の詩に取り組んでみようと思う。


L'arbre mort

Je connais, au fond d'une anse
Où sa maigre forme danse,
Un érable mort,
Mort nous raconte une histoire
De s'être penché pour boire
L'eau claire du bord.

A le voir nu comme un marbre,
L'été, parmi d'autres arbres
Verts et vigoureux,
On dirait que la nature
L'a laissé sans sépulture
Pour un crime affreux.

Plus tard quand tombent les feuilles
Quelquefois il les recueille
Au bon gré du vent ;
Supercherie enfantine
Qui lui rend un peu la mine
D'un arbre vivant.

L'hiver est plus équitable :
Comme lui, le misérable,
Ses frères sont nus,
Et l'homme qui passe ignore
Lequel sera chauve encore,
Le printemps venu.

Alphonse BEAUREGARD (1881-1924)


枯れ樹

知っているぞ、湾の底
細いのが踊っている
枯れた楓の樹
岸辺から冷たい水を
飲もうと身を屈めた。

若々しい緑色の樹々の
合間から夏が見たのは
大理石のような裸体。
自然は大罪を犯せば
石棺に入れずに
放置するという。

やがて木の葉が落ち
風に助けてもらい
夏は時々落葉を拾う。
子供っぽい悪戯で
夏は元気な表情を
ちょっぴり取り戻す

冬はさらに平等
悲惨な楓のように
楓の兄弟は裸だが
頭の禿げた男は
無視して通り過ぎる
待ち遠しい春。

アルフォンス・ボールガール

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今日のドイツ語の詩はアイヒェンドルフの「旅人」である。こんな短くて良いのだろうか。ウェッブで入手可能な詩は日記や手紙に添える「引用句」として提供されている場合多い。イギリスのロマン派ほどではないが、ドイツ・ロマン派の詩人アイヒェンドルフの詩がこんなに短いだろうか。とりあえず投稿するが、一詩節であることが判明したら追加して再度UPすることにしよう。


Wandrer

Ein Wandrer, von der Heimat weit,
wenn rings die Gründe schweigen,
der Schiffer in Meeres Einsamkeit,
wenn die Stern’ aus den Fluten steigen:
die beiden schauern und lesen
in stiller Nacht,
was sie nicht gedacht,
da es noch ein fröhlicher Tag gewesen.

von Eichendorff, (1788 - 1857)


旅人

旅人故郷より遠く離れ
一面沈黙する地に至る。
船員鳥も通わぬ大海原
星は波間より立ち登る。
静寂の夜
身を震わせながら
想わぬことを知る
さらに幸なる日たれば。

アイヒェンドルフ

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155.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1885年4月25日]

 優しいお言葉が帰ってくるのであれば、喜んで送らせて頂く歌曲があります。わたしの写譜職人(1)はシュトラウスの楽団と旅行中です。

 今日のところはこれで失礼いたします。

あなたのJ.Br.より



(1) エードァルト・シュトラウスの楽団。

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