ヘ短調作品34

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「今日の詩」はイェーツの “Lake Isle of Innisfree” 「インニスフリー島」にした。島といっても湖にある島である。現実に牧歌的な生活を送ったとも思えないが、彼は自分の心境を語る詩人である。インニスフリー島でのんびりと岸を打つ湖水の音を聞きながら、心に平安が訪れるのを待とうという心境を語っている。脚韻は [a, b, a, b]である。のんびりした調子を表すのにいいのかもしれない。

写真は本物のインニスフリー島である。


Lake Isle of Innisfree

I will arise and go now, and go to Innisfree,
And a small cabin build there, of clay and wattles made:
Nine bean-rows will I have there, a hive for the honeybee,
And live alone in the bee-loud glade.

And I shall have some peace there, for peace comes dropping slow
Dropping from the veils of the morning to where the cricket sings;
There midnight's all a glimmer, and noon a purple glow,
And evenings full of the linnet's wings.

I will arise and go now, for always night and day
I hear the lake water lapping with low sounds by the shore;
While I stand on the roadway, or on the pavements gray,
I hear it in the deep heart's core.

Yeats

インニスフリー島

さあ起きてインニスフリーに出かけよう
漆喰で出来た小屋がある。
わずかな土地を蜂の巣箱を置くのに買い
蜂のうるさい沼地で一人住むことにしよう。

平安が得られるだろう。平安はゆっくり落ちてくる
朝もやからコオロギが鳴く頃までゆっくりと
真夜中は微かな光があちこち、真昼は深紅の光
夕暮には至るところムネアカヒワの羽音。

さあ起きて昼も夜も出かけよう
湖水が岸を打つ小さな音を聞こう。
道端や灰色の歩道に立つと
心の奥底でこの音が響く。

イェーツ

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今日のエミール・ネリガンは “Devant deux portraits de ma mère” 邦題は「母の肖像画」である昔の母親の肖像画と現状の母親を見比べて、一層母親への愛着の情が深まったというお話である。今回も14行詩ソネットであろうけど、十代の少年の作品として達者なものである。

絵も詩中にあるように輝くばかりに美しかったお母さんの肖像画にすべきであるが、結局現状の母親像になってしまった。今日の詩を口実にウィスラーWhistler (1834 – 1903)の有名な母親像をブログに載せたかったからである。


Devant deux portraits de ma mère

Ma mère, que je l'aime en ce portrait ancien,
Peint aux jours glorieux qu'elle était jeune fille,
Le front couleur de lys et le regard qui brille
Comme un éblouissant miroir vénitien !

Ma mère que voici n'est plus du tout la même ;
Les rides ont creusé le beau marbre frontal ;
Elle a perdu l'éclat du temps sentimental
Où son hymen chanta comme un rose poème.

Aujourd'hui je compare, et j'en suis triste aussi,
Ce front nimbé de joie et ce front de souci,
Soleil d'or, brouillard dense au couchant des années.

Mais, mystère du coeur qui ne peut s'éclairer !
Comment puis-je sourire à ces lèvres fanées !
Au portrait qui sourit, comment puis-je pleurer !


母の肖像画

僕はお母さんの昔の肖像画が好きだよ
華やかだった若い娘時代に描かれた絵
顔の色は百合のようで眼差しは輝いて
まるでヴェネティアン・グラスのようだ!

お母さんはすっかり変わってしまったね。
美しい大理石の額に皺が刻みこまれた。
結婚を祝いバラ色の詩が歌われたのに
お母さんの昔懐かしい輝きは失われた。

今日比べてみると、僕も悲しくはなるよ
顔には喜びのオーラ、悲しみのオーラ
黄金の太陽、長い年月で降りた深い霧。

それでも不思議に心が明るくならない!
この皺の寄った唇を見てとても嬉しい!
この微笑みの肖像を見てとても悲しい!

エミール・ネリガン

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シュタットラーの1914年の作品である。この寓意的な詩に登場するレオンチータという女性は裸身を恥じることのない野生の女だった。彼女はその野生の血を抜き取られ、飼いならされ、鎖に繋がれ、檻に入れられた。シュタットラーは牢獄に繋がれて絶望の日々を送る彼女に、「突破」せよというメッセージを送って詩を閉じている。

このレオンチータなる女性は現実の誰を指すのか、「突撃」という雑誌を発刊して中心人物であったシュタットラー。その彼が、大学の教授の椅子に納まり、飼いならされた自分自身なのか?それとも祖国ドイツなのか?彼は反戦的な詩を書いていない。政治的には普通のドイツ人であった。彼が戦死する年に書いた詩であるだけに興味があるが、これは研究者の仕事である。

絵はデューラーの「エヴァ」である。この詩はエヴァを賛美しているわけでない。シュタットラーがレオンチータを楽園のエヴァに喩えている箇所があったに過ぎない。ただデューラーのエヴァは健康的で逞しい。私の一番好きなエヴァである。


Leoncita

Du warst nackte Eva im Paradies, blank, windumspielt und ohne Scham.
Du wuchsest mit den Früchten und Tieren. Der Morgen nahm
Dich aus dem Arm der Nacht, und Abend bettete dich weich
Zur mütterlichen Erde. Du warst wild und schön. Du warst den Tieren gleich.
Warst Rauschen grüner Wipfel. Warst Krume des Bodens, der dich trug.
Dein Schicksal klopfte mit dem Blut, das leicht und stark durch deine Adern schlug.

Aber dann kamen sie mit Netzen und Zangen
Und haben dich eingefangen.
Und wollten von ihren schlechten Säften
In dich verspritzen, dein Raubtierblut zu entkräften.
Du hast sie abgeschüttelt. Aber eine große Traurigkeit
Kam über dich und schwamm in deinen Blicken, die die Herrlichkeit
Noch hielten jener schweigend jungen Schöpfungslust. Du trugst
Die Ketten, die sie dir geschmiedet. Schlugst
Sie nicht zu Boden, da sie dich in ihre Zellen schlossen. Spiest ihnen nicht,
Da sie den Schacherpreis belasteten, ins schmatzende Gesicht.
Du kauertest vor deinem Weh und horchtest auf der Sterne Lauf . . .
Aber immer noch stürzt dein Blut, wie heftige Strömung, ab und auf,
Und deine Augen, wie zwei ruhelose Tiere schweifen
In die Welt hinaus und greifen
Ins Gewühl, als wollten sie das Schicksal packen,
Und dein schwarzes Haar schlägt herrisch dir im Nacken,
Eine windentrollte Fahne, die zum Sturme weht –
Auf! Reiße dich empor! Die Barrikade steht!
Der Himmel ist von tausend Freiheitsfackeln aufgehellt – Brich aus, Raubtier,
Stürme an ihren erstarrten Reihen,
Aufgerissnen Mäulern, schreckerstickten Schreien
Vorbei
In deine Welt!
Brich aus, Raubtier!
Brich aus!

Ernst Stadler


レオンチータ

君は楽園の裸のエヴァ、むき出しで、恥じることなく、風に戯れられた。
君は果物と動物と一緒に育った。朝は君を
夜の腕から連れ出し、夜は君を優しく
大地に寝かしつけた。君は美しい野生の女。君は獣も同然。
樹のざわめき。君を育んだ大地の一部。
君の運命は君の血管を脈打つ血とともに変化した。

血管には罠の仕掛けがあり
君は捕まり
奴らは血管から君の悪い液体を
抜き取り、野獣の血を弱めようとした。
君からその血液は無くなった。だが大いなる悲しみが
君を襲い、君の眼差しに揺らめいた。今なお
あの若き日の創造の欲求の無言で輝いてはいる。
君は君のために造られた鎖を付けたまま
打ち壊さなかった、独房に閉じ込められたといって。
君は奴らの顔に唾しなかった、法外な金を請求されるからといって。
君は悲しみで萎縮し、星の動きに耳を傾け ...
だが君の血は脈を打っている強い流れのように
そして君の目も、世界を徘徊して格闘する
落ち着きのない二頭の獣のように、両目が運命に噛み付き
黒髪が誇らしげに裸身の君を打ち
風に翻る旗だった時と変わらぬのに―
立て!自由を勝ち取れ!障害物は止まったままだ!
空は千の自由で光り輝いている。野獣よ、脱出せよ
奴らの固い隊列を
開かれた銃口を、恐怖の叫び声を
突破し
君の世界に向かうのだ!

シュタットラー

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187.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1886年2月28日]

 あなたの逸話は面白いです。私はいつものようにカビの生えるまで言い続けるでしょう。自筆原稿(1)を私の贈り物として受け取っていただきたいのです。Anselmo は私のカタログではあなたの贈り物、77年1月となっています。私がかなり良いものを持っていることをあなたはご存じです。収集マニアの餌食にならぬように、私同様、古い標本を楽しむべきです。――では失礼します。

私はフランクフルトへ行きます。自筆原稿はベルリンに。ちょうどその日に。



(1) シューベルトとベートーベンの写本。書簡186。

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