ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

イメージ 1

「今日の詩」はフロストの詩 “Sitting By A Bush In Broad Sunlight” 邦題は「太陽を浴びて叢に腰を下ろし」である。「田園の賢人」フロストは講釈されるが、よく分からなかった。ただ慣れないフランス語やドイツ語に手を出してしまったツケであろう。私の英詩の在庫も少なくなってきた。気が進まないが投稿することにした。


Sitting By A Bush In Broad Sunlight

When I spread out my hand here today,
I catch no more than a ray
To feel of between thumb and fingers;
No lasting effect of it lingers.

There was one time and only the one
When dust really took in the sun;
And from that one intake of fire
All creatures still warmly suspire.

And if men have watched a long time
And never seen sun-smitten slime
Again come to life and crawl off,
We not be too ready to scoff.

God once declared he was true
And then took the veil and withdrew,
And remember how final a hush
Then descended of old on the bush.

God once spoke to people by name.
The sun once imparted its flame.
One impulse persists as our breath;
The other persists as our faith.

Robert Frost


太陽を浴びて叢に腰を下ろし

今日手を広げてみたが
掴んだのは光線だけ
親指と他の指との間に
光の影響は感じない。

たた一度だけだが埃で
太陽は小さくなった。
火の唯一の吸い口から
生物は息をして暖まった。

人類は、太陽に痛められて
生き返り、這い出た生物を
長い間、観察してきたが
笑ってはいけないのだ。

神は己を真理と宣言し
ヴェイルを被せ、外した。
記憶すべきは、静寂は昔
叢に下りたことである。

嘗て神は人々に声を掛け
太陽は炎を分け与えた。
一方の衝動は息として続き
一方は信仰として続いている。

フロスト

イメージ 1

今日のエミール・ネリガンの詩は “Le lac” 「湖」である。今でも人口を上回る湖の数があるという。20世紀初頭には何倍あったのだろう。まだ名前が付いていない湖がいくらでもあるという。その湖の悲劇を上手な韻文に仕立てた。

ケベックに住むパリジャンだったネリガンだが、今日はせっかくだからトム・トムスンに登場願おう。彼はアルゴンキン湖をおおく描いている。今日もその一つである。


Le lac

Remémore, mon coeur, devant l'onde qui fuit
De ce lac solennel, sous l'or de la vesprée,
Ce couple malheureux dont la barque éplorée
Y vint sombrer avec leur amour, une nuit.

Comme tout alentours se tourmente et sanglote !
Le vent verse les pleurs des astres aux roseaux,
Le lys s'y mire ainsi que l'azur plein d'oiseaux,
Comme pour y chercher une image qui flotte.

Mais rien n'en a surgi depuis le soir fatal
Où les amants sont morts enlaçant leurs deux vies,
Et les eaux en silence aux grèves d'or suivies
Disent qu'ils dorment bien sous leur calme cristal.

Ainsi la vie humaine est un grand lac qui dort
Plein, sous le masque froid des ondes déployées,
De blonds rêves déçus, d'illusions noyées,
Où l'Espoir vainement mire ses astres d'or.

Emile NELLIGAN (1879-1941)




想い出してみてよ、金色の夕べに
この地味な湖から流れ行く波の前
不運な二人の恋人の船がここで
悲鳴を上げながら沈んだ夜のこと。

この辺りみな苦しみ泣いているよ!
風は岸辺の葦に星の雨を降らせ
百合は鳥が舞う青空と見詰めて
浮いているものを探しているよう。

だが二人の恋人が抱き合いながら
死んだ所からは以後何も浮ばなく
水は黄金の砂浜沿いに黙って流れ
二人は冷たい水晶の水に眠ると言う。

人の一生は大きな湖、波紋広げる
冷たい仮面かぶりて眠り、挫折した
金色の夢と埋没した幻想に満ちて
希望は空しく黄金の星を見詰める。

エミール・ネリガン

イメージ 1

今日のリルケの詩は "Rosa Hortensie" 「バラ色の紫陽花」である。花の女王と詩に歌われたバラ。「バラ色」はどんなものにも似合い、修飾語として「黄金」と並ぶ存在かと思われがちである。例外をリルケが示してくれたのが今日の「バラ色の紫陽花」である。青い紫陽花と赤い紫陽花とどちらがいいかとか。土壌の酸性度によって色が変わるという文脈ではない。バラ色は退色した赤ということである。花に対する思い入れは文化によって違うだろうが、紫陽花はどうも評判芳しくない花なのであろうか?


Rosa Hortensie

Wer nahm das Rosa an?
Wer wusste auch, dass es sich sammelte in diesen Dolden?
Wie Dinge unter Gold, die sich entgolden,
entröten sie sich sanft, wie im Gebrauch.

Dass sie für solches Rosa nichts verlangen.
Bleibt es für sie und lächelt aus der Luft?
Sind Engel da, es zärtlich zu empfangen,
wenn es vergeht, großmütig wie ein Duft?

Oder vielleicht auch geben sie es preis,
damit es nie erführe vom Verblühn.
Doch unter diesem Rosa hat ein Grün
gehorcht, das jetzt verwelkt und alles weiß.

Rainer Maria Rilke (1875 – 1926)


バラ色の紫陽花

このバラ色に好感を持つ人がいるだろうか?
こんな花序の房を知っている人がいるだろうか?
金粉が剥げ落ちた金細工のように
紫陽花は使い古したように赤が退色する。

紫陽花はこのバラ色を望んでいない。
バラ色は紫陽花にとどまり、微笑みかけるか?
バラ色が死んでも温かく迎える
香のように寛大な天使がいるだろうか?

ひょっとしてバラ色は花が枯れるのを
体験していないので無頓着なのだろうか?
だがバラ色の下では枯れて
白くなった葉が注目している。

リルケ

イメージ 1

200.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1887年1月15日]

親愛なる友へ

私は愉快な夜と愉快な朝のことであなたに感謝するものです。一つはあなたの手紙があり、もう一つは同封物が多くて、あなたの目録と分け、次々にほどきました。あらゆる点で結構なものでした。

「夜の歌」(1)は私の耳にもビロードのように聞こえました。私はひそかに若い綺麗な女の子が一緒に四手(a quatre mains )で演奏してくれたらと思った次第です。私はこの曲が一番好きです。私はデュエットを一人で弾くので、女性の伴奏を望むことも必要に感じたのは始めてのことです。今のところバイオリン・ソナタには訴えるものがまったくありません。愛らしいベルヒテスガーデンの散歩道というよりはベルリンの街の臭いがします。

ところで、私は自分が物知りだと思っています。散歩していて調べを思い付き展開させます。ハインツの作品は他の誰よりも私自身を思い出させ、私自身の研究と創作の努力の情景と方法を思い起こさせます。

彼は知識と理解に実に優れております。それが彼の承認を(あなたの挿入も)大事にし、頼りにしている理由です。

彼の知識は私の知識より広く正確です。それを説明するのは容易です。私が彼を羨ましいと思うのは彼の教育者としての力量です。私たちは骨を折りながら真面目に同じ急な道を歩んできました。彼には同じ苦労を他人に味合わせないという役割があります。口ばかりで、悪い方法はベルリンに責任があるのです。現代の人々には夜が明けると思います。

他にもたくさん頂戴しながら、急ぎの「ありがとう」しかご返事できなくてすみません。見かけ以上に几帳面であると思っていただけることを希望します。――では失礼します。

あなたのJ.Br.より







(1)ヘルツォーゲンベルクの合唱曲「夜に」作品57の1曲。

全1ページ

[1]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事