ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

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エミリー・ディキンソンは記憶を呼び戻せないでイライラしている。おおよそ詩的テーマではない。このもやもやした心理を形式的にはちゃんと8・6・8・6調で書いている。年中メモ帳を特製のポケット付きの白服に入れていた奇人。彼女の心の内は3詩節のバラードで表現されている。


A thought went up my mind to-day

A thought went up my mind to-day
That I have had before,
But did not finish,--some way back,
I could not fix the year,

Nor where it went, nor why it came
The second time to me,
Nor definitely what it was,
Have I the art to say.

But somewhere in my soul, I know
I've met the thing before;
It just reminded me--'t was all--
And came my way no more.

Emily Dickinson



ある想いが今日やってきた

ある想いが今日やってきた
前にいだいていた想い
でもすべてではない ― すこし退って
いつだったろうか憶えがない

どこへ行ったのか なぜ二度も
やってきたのか
なんだったのか
どう言っていいのか。

でも心のどこかで
会ったことはある。
ふと想いだした ― すべてを ―
それからは二度とやってはこなかった。

エミリー・ディキンソン



この訳でいいのだろうか?高齢者なら誰にもある心理状態だ。ちょっとガッカリ。

ウェッブ上ではこの詩の宿題に悩む学生からの投稿があった。「こんな易しい詩の宿題に悩んでいるの?」という女子学生の冷たい反応が一つあった。

詩は Life no.46であり、オハイオ大学の朗読サイトではまだないが、この詩にはアメリカの作曲家でありチェリストのRoland Leichが付曲している。興味のある方はどうぞ。

http://viennawoodsmusic.com/AThought.pdf

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