ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

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11.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン]、1877年4月23日

 親愛なる友へ

 これらの曲は楽しかったですか。あなたの奥方にも喜んで頂けましたか。どうかもう一度全部荷造りして一日も早くフラウ・シューマン、ベルリンN.W.のツェルテン11番 宛に送ってください。お願いします。再度ご迷惑をお掛けすることを恥じるものでありますが、結局ご迷惑をお掛けしてしました。
 お許しください。了解のお手紙をお待ちします。では取り急ぎ失礼します。

誠実なるあなたのJ.ブラームスより


訳者注
書簡集 NO.10 の歌曲の元譜の入った小包と同日に送付しているので今日中に掲載することにした。ブラームスは出版前にクララに批評を仰いでいたが、これ以降ヘルツォーゲンベルク夫妻の評価も聞くことになった。

束の間 -- イェーツ

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イェーツは「イースター1916年」のような政治的な詩を書いた。その後家庭的な詩や「 満足できる?」で老境の心情を告白した詩を書いた。生まれた男の子や女の子を主題にした詩はすでに「今日の詩」の選者が送ってきた。だがコールリッジの子供の寝息を聞きながら書いた傑作「真夜中の霜」と比較すると退屈で途中で翻訳を止めてしまった。

今日の詩はいささか感傷的な家庭内の話である。倦怠期の夫婦のことである。散文詩でもあり、イエーツの詩にはなかった内容なので訳してみた。


Ephemera

‘Your eyes that once were never weary of mine
Are bowed in sorrow under pendulous lids,
Because our love is waning.’
And then She:
‘Although our love is waning, let us stand
By the lone border of the lake once more,
Together in that hour of gentleness
When the poor tired child, passion, falls asleep.
How far away the stars seem, and how far
Is our first kiss, and ah, how old my heart!’

Pensive they paced along the faded leaves,
While slowly he whose hand held hers replied:
‘Passion has often worn our wandering hearts.’

The woods were round them, and the yellow leaves
Fell like faint meteors in the gloom, and once
A rabbit old and lame limped down the path;
Autumn was over him: and now they stood
On the lone border of the lake once more:
Turning, he saw that she had thrust dead leaves
Gathered in silence, dewy as her eyes,
In bosom and hair.
‘Ah, do not mourn,’ he said,
‘That we are tired, for other loves await us;
Hate on and love through unrepining hours.
Before us lies eternity; our souls
Are love, and a continual farewell.’

Yeats



束の間

「僕の瞳を見つめていた君の瞳
今では悲しげに瞼を伏せているのは
二人の愛情が薄れたせいだね」
彼女は答える。
「愛情が薄れたどしても、もう一度
いっしょに寂しい湖畔に立ってみない?
疲れた子供が寝静まるように
気分が落ち着いたら」

悲しそうに二人は枯れ葉の路を歩く
彼女の手を握って彼は答える。
「激しい愛で迷う心も燃え尽きてしまった」

二人は森の中、黄色い木の葉は
暗闇のかすかな流星のように落ちる。
老いた兎が足を引きずってきた路。
彼は秋を感じた。二人はもう一度
いっしょに寂しい湖畔に立った。
振り返ると、彼女は葉を黙っては集め
胸と髪に差す、葉は目のように濡れていた。
「泣くことはないよ」と彼。
「僕たちが飽いたとしても。また別の愛もあるさ。
憎み続けたらいい、とくに不満がないとき愛すればいい。
人生は無限だから。僕たちは
愛と別離の繰り返しさ」

イェーツ

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10.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン]、1877年4月23日

 親愛なる友へ

 今日の分厚い郵便物がいずれにお目に止まるものと存じます。すぐにご理解頂けると思いますが、私がいわんとするのはこの手紙ではなく、一、二時間後に到着するはずの郵便物です。私は普通の紙で分厚い郵便物を送ることはいたしません。私は伝言と挨拶を書き、折り返しのご返事を頂戴したいと思いました。

 たぶん、私の「野菜」(1)について思われたこと、とくに、あいにく興味がなかったことを書いて頂ければと存じます。

 甘いものはもう充分と感じられたら、「バッハ風」練習曲をご覧ください(2)。これはおもしろい練習曲のはずです。

 私はこれらすべてをどこに送って頂くか、まもなくお知らせできるはずです。

 いずれにせよ、私の手紙で多大のご迷惑をおかけするのをお詫びしなければなりません。

 あなたにお時間があり、2通の手紙を書かねばという気持ちになり、お叱りをちょうだいできたら、ありがたいです。

 あなたの「お嬢さん」はスケッチを、宛先を間違えて送られたのではないですか。スケッチはある理事の肖像画と間違えられたことをお話したいですね(3)。

 今年は少し早い時期にウィーンにいらっしゃいませんか。私はどのくらいいるのか、どこへ出かけるのか決まっておりません。誠意のない話に聞こえるかもしれませんが、写譜の手間は省けます。写譜はおそろしく速くできます。

 私は最初に書いたことが嘘になりませんように。三つ葉模様(Kleeblatt)のみなさんによろしく。   

誠実なるあなたのJ.ブラームスより





(1)作品69から作品71の原稿。

(2)J.S.バッハのプレスト、バイオリン独奏のためのト短調ソナタより。ブラームスのピアノ練習曲として1879年にバルトルフ・ゼンフから二つの版が出版された。

(3)書簡7のマティルデ・フォン・ヘルテンタールのブラームスの肖像画。

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