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「今日の詩」の選者は、しつこくエメリー・ディキンソンを送ってくる。選者自身が理解できているのかどうか知らないが、Web の掲示板ではディキンソンは不人気の人気というか、彼女の詩に感想文を書かされる大学生達で賑わっている。この掲示板には、学生の弱みにつけ込み、一編につき19ドルで作文を請け負う業者の広告が出ている。めでたく卒業できたら、エメリーも懐かしい学生時代の思い出になるのであろう。選者がエメリーを送ってくる理由もそこにあると思う。 「今日の詩」は、おそらく学生達もネイティブであるからには、解釈には何の問題もないはずである。要するに、平和のときほど衝撃の与えるは効果が大きいというだけのことである。それをエメリー独特の話法で語りかけている。彼女のトレード・マークであるダッシュも今回は効果的であり、納得。 He Fumbles At Your Spirit . He fumbles at your spirit As players at the keys Before they drop full music on; He stuns you by degrees, Prepares your brittle substance For the ethereal blow, By fainter hammers, further heard, Then nearer, then so slow Your breath has time to straighten, Your brain to bubble cool, -- Deals one imperial thunderbolt That scalps your naked soul. Emily Dickinson 彼は君の心を探っている 彼は君の心を探っている 彼はキーを探りながら 音量を上げていく奏者。 彼は君を徐々に圧倒し 君のもろい本性を 天界の音楽に慣らしていく。 かすかな打楽器が聞こえ始め 緩やかに、近づいてくるが 時間をかけて、君の息を整え 君の頭脳を冷静にする ― 彼は雷電の一撃を食らわせ 無防備の君の心を勝ち取る。 エメリー・ディキンソン
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2007年06月14日
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シュトルムの短い詩である。手は口ほどにものを言うそうだ。 Frauenhand Ich weiß es wohl, kein klagend Wort Wird über deine Lippen gehen; Doch was so sanft dein Mund verschweigt, Muss deine blasse Hand gestehen. Die Hand, an der mein Auge hängt, Zeigt jenen feinen Zug der Schmerzen, Und daß in schlummerloser Nacht Sie lag auf einem kranken Herzen. Theodor Storm 女の手 僕にはわかる。君の唇から 憂いの言葉は一言も漏れない。 君が静かに口を閉ざす訳を 告白している君の白き手。 僕の目を引く君の手は 苦悩を細やかに物語る。 眠られぬ夜、心を病み 横になっている君の姿。 シュトルム
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38.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ ペルチャッハ、1878年5月17日 親愛なる友へ 気の毒なホルシュタインの悲しい知らせはまったく予想しないものでしたので、苦しみと同時に驚きました。私は彼にも彼女にも手紙を出しても意味がないように思います。私が同じような状態になったとしても、私は一番の親友からも見舞いの手紙を期待しません。しかし女性というものはこのような場合に、慰めを欲しがることも私は承知しております。ですから、さしあたり私の真意を伝える役目をあなたにお願いしたいのです。彼女はあなたの旅立ちを痛切に感じておられるはずです。なんとも気の毒です。親身の同情が結局一番慰めになり、助けになるのです。情報を求めるために手紙を出すということは、かえって悪い場合や回復の見込みがない場合には、悲劇です…私はあなたがオーベルホーファー博士の家に泊まる予定だと言っておられたのを覚えていますが。私は彼とローマで会い、そのことを思い出しました。 あなたとウィーンでお会いできればいいのですが、私はデュッセルドルフ(1)に行かなければいけません。 病める者に私からの愛を差し上げてください。彼の不幸な奥さんはすべてが終わった後、いったいどうしたらいいのだろう。この恐るべき初めての日々に一体誰が彼女を助けてくれるのでしょう。ゼーブルグ博士夫人(2)はいますか。よろしくお伝えください。 あなたのJ.ブラームスより (1) ブラームスはデュッセルドルフに行き、第55回ニーダー・ライン音楽祭で第二交響曲を指揮する予定であった。衣装のことを口実にしてこれを取り止めた。実際は創作意欲がわいてきて仕事を中断したくなかったのである。5月20日にアルトゥール・ファーベルに「音楽祭のためにドイツに行くよう要望があったけれど、ようするに夜会服だ。これはもうすましたと思ったのです」と書いている。7月にはベルタ・ファーベルには「まずあなたのご主人は古い服を送ってくれないでしょう。次に、素敵なチョッキの代わりにうっかり食器棚に吊るしておいたのを送ってくれるでしょう。デュッセルドルフで新品を買わなくてはいけない、という理由でお断りしました。これがこの状況ではいたしかたのないことでした」と書いている。明らかに、この言い訳を真面目に受け取ることはない。ヨアヒムが代わって指揮し、交響曲は熱狂的に支持され、第三楽章は繰り返さねばならなかった。 (2) フラウ・フォン・ホルシュタインの妹。 写真はブラームスお気に入りのペルチャッハの眺望である。 |

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