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「今日の詩」は久しぶりにスコットランドの詩人バーンズの「メアリー・モリソン」登場である。バーンズとキップリングがいなかったら、私が大枚をはたいて購入したOEDの価値は半減する。イギリス人には辞書はなくても読めるのであろうが、私はやはり辞書で確認しないと気がすまない箇所があった。 Mary Morison O Mary, at thy window be! It is the wish'd the trysted hour. Those smiles and glances let me see, That makes the miser's treasure poor. How blythely wad I bide the stoure, A weary slave frae sun to sun, Could I the rich reward secure -- The lovely Mary Morison! Yestreen, when to the trembling string The dance gaed thro the lighted ha', To thee my fancy took its wing, I sat, but neither heard or saw: Tho' this was fair, and that was braw, And yon the toast of a'the town, I sigh'd, and said amang them a' -- "Ye are na Mary Morison!" O, Mary, canst thou wreck his peace Wha for thy sake wad gladly die? Or canst thou break that heart of his Whase only faut is loving thee? If love for love thou wilt na gie, At least be pity to me shown: A thought ungentle canna be The thought o' Mary Morison. Robert Burns. メアリー・モリソン ああメアリー、窓辺に出ておくれ! 希望通りの合いびきの時間だよ。 俺が見たいのは君の笑顔と目くばせ これに比べりゃ守銭奴のお宝も貧相なものさ。 朝から晩まで疲れきった奴隷の俺 ご褒美がたっぷり頂けたら − 愛しいメアリー・モリソン! 昨日の夜、弦の響きに乗って ダンスが明るいホールであったが 俺が考えるのは君の事ばかり ただ座って、上の空だったよ。 そりゃあ別嬪もお嬢様もいたけどさ 町中が乾杯した時には、俺はため息付いて みんなの前で言ってやったぜ − 「お前たちはメアリー・モリソンとは違う!」 ああメアリー、君のためなら喜んで死ぬ そんな奴の平安を台無しに出来るのかい? その男を悲嘆に暮れさせるつもりかい? 愛に愛を与えないなら せめて哀れみだけでも見せておくれよ 親切心のかけらもない考えなんか メアリー・モリソンの考えじゃない。 バーンズ
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2007年07月19日
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今日のドイツ語の詩の作者はバウムバッハである。19世紀末期に医師の息子に生まれ、自然科学を学び、家庭教師や著述で生計を取れた人である。ドイツのウィキペディアにかなり詳細な伝記がある。英語のウィキペディアにも簡略化した記述がある。まずドイツ語圏でしか知られていない人物であろう。内容はドイツロマン派が憧憬を象徴するという「青い花」がテーマである。教育的な内容である。 Die blaue Blume Es lagen einst drei Knaben Die Ruh im Waldesraum. Die Wipfel rauschten droben, Da hat sie sacht umwoben Der Schlaf mit einem Traum Im Träumen sahn sie blühen Die Blume himmelblau, Von der die alten Geschichten Der Wunder viel berichten; Sie glänzte im Morgentau. Da fuhren aus dem Schlummer Die Knaben allzumal. Sie thäten sich trennen und suchen Im Schatten der Tannen und Buchen, Auf Bergen und im Thal. Der erste von den dreien War wohl ein Sonntagskind Er fand in hohler Weide Ein Kästchen mit Geschmeinde; Das trug er heim geschwind. Und ließ ein Schloß sich bauen, Und alles Land umher Erscholl von seinem Ruhme.- Der blauen Wunderblume Gedacht´er nimmermehr. Der zweite statt der Blüthe Ein nußbraun Mädchen fand. umrauscht von grünen Zweigen Ward sie im Wald sein eigen Und gab im Herz und Hand. Er führte seine Traute Zum frohen Hochzeitreih´n Und zeugte Mädchen und Buben Und baute Kohl und Ruben, Ließ Blume Blume sein. Der dritte, ach der dritte Kam nimmermehr nach Haus. Und sucht die Blume noch heute, Und sehen ihn die Leute, So lachen sie ihn aus. Rudolf Baumbach 青い花 昔三人の子供が横になり 森の中で休んでいた。 梢は頭上でざわめき 三人とも同じ夢を 見ながら眠った。 三人が夢で見たのは 空色に咲く花 昔から不思議な話が 数多く語られてきた。 花は朝露に輝いていた。 子供達は同時に 目を覚ました。 三人は分かれて 山や谷の 松やブナの木陰で探した。 三人のうち一人が まさに幸運児だった。 この子は牧場の窪みで 宝石箱を見つけた。 この子はすぐに家に持ち帰った。 だがお城を建て その名は至る所に 響き渡っていた。 − この子は青い不思議な花を 二度と考えなかった。 二番目の子は花の代わりに 栗毛の娘を見つけた。 緑の枝がざわめく中で 彼女は森で愛を誓い 心と手を差し出した。 この子は誓い合った娘と 結婚式をあげ 女と男の子供が生まれ キャベツとカブを作り 青い花は追わなかった。 三番目の子、ああこの子は ニ度と家に戻らず 今なお青い花を探し 皆は彼に出会うと 彼を馬鹿にして笑う。 バウムバッハ
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73.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [イシュル、1880年7月14日] 親愛なる友へ あなたはまことに親切かつ好意的に、私にさらにもう一通私には過分なお手紙を下さいました。いろんな意味で過分であります。すっかり有名になった私の病の件でありますが、結局何でもないと判りましたので、これを理由に免罪を乞うこともできません。私の片方の耳が厄介なことになり、良くしておきたいと思い、 耳の専門医にかかりました。三日間検査し、経過を見ましたが、何でもありませんでした(1)。 あなた方とエンゲルマン夫妻がベルヒテスガーデンに行く予定を知っていたら、オーストリアを離れたくなったでしょうし、結局そうしたと思います。こちらにいらっしゃれば一層気が利いていると思いますが。大変綺麗だし、義務から解放されるし、ほかよりもかなり安く過ごせます。ウィーンの半分がここに来るのは 今のところ私には気になりません。事実、全部ウィーンでも積極的な反対はしません。おそらく、半分ベルリンや半分ライプツィッヒからは逃げ出すと思います。半分ウィーンはまったく綺麗で眺めていて飽きません。しかし、わたしはあなた方のもとに伺わねばならないし、そういたします。 ラウソディーとハンガリー舞曲(2)の新作があなたの手紙と一緒に着きました。あなたはこれをあざ笑って送り返すおつもりなのでしょうか。これらの曲は私には面白いものです。あなたもそう感じ られたら、忘れずに言ってください。私がこの件でどれほど配慮したかご存じないのです。あなたの宛先に直ちに送りましたので、そのうちに受け取られること と思います。それで思い出したが、エンゲルマンの宛先を憶えて(3)いませんでしたし、今でも憶えていません。またユトレヒトに送っていいのかも憶えていません。私のことを彼らによろしくお伝えください。届かなかったものはまた送ります。 私はいつでもモテットでも合唱用の曲(他のものにはうんざりしているので)を書く気はあります。では私のために歌詞を探してみられますか。注文通りに作らせるには、読み過ぎて夢中にならないことです。聖書の中には、私にとって充分異教的な材料はありません。私はコーランを買って持っていますが、何もありませんでした。 さて太陽が去ったので、ある男は夕食が欲しくなります。あなたの前の手紙(着いていない)に答えられなくて申し訳ありません。本当にすぐに、本当に長い手紙を読ませてくださいますようお願いするものです。 ご主人ともう一組のご夫婦によろしく。 誠実なるあなたのJ.Br.より (1) ブラームスは突然耳が聞こえなくなり、不安に駆られた。ベートーベンと同じ運命になることを恐れたのである。ブラームスは直ちにウィーンに向かい、友人のビルロートと駅で会うため彼に電報した。ビルロートは心配いらないと断言して、専門家の所に送った。困ったことに、不注意から彼の病は新聞社に流れ、同情の手紙に応えるのに一苦労したのである。 (2) ピアノ二重奏のためのハンガリー舞曲の第2集(3巻と4巻)はジムロックからラプソディーと同時に出版された。 (3) ハンブルク育ちのブラームスは sich erinnern と書くところを erinnern と書いている。 バード・イシュルはブラームスお気に入りの温泉保養地でウィーンの夏の社交場である。下の写真は皇帝フランツ・ヨゼフと皇后エリーザベトのカイザー・ヴィラである。 |

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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



