ヘ短調作品34

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選者が送ってきた「今日の詩」はブラウニング夫人の旦那さんのロバート・ブラウニングの「海の再会」である。私が購読の会員になってからも、夫婦揃って良く送られてきた。最初にブラウニング夫人に取り組んで、理解はともかく、和文に難儀した。理由にはならないが、彼女の最愛の旦那さんとも疎遠になっていた。今日見てみたら女性の詩よりは訳しやすいようだ。脚韻は2詩節とも[a, b, c, c, b, a]という対称構造になっている。

Meeting At Night
I.
The grey sea and the long black land;
And the yellow half-moon large and low;
And the startled little waves that leap
In fiery ringlets from their sleep,
As I gain the cove with pushing prow,
And quench its speed i' the slushy sand.

II.
Then a mile of warm sea-scented beach;
Three fields to cross till a farm appears;
A tap at the pane, the quick sharp scratch
And blue spurt of a lighted match,
And a voice less loud, thro' its joys and fears,
Than the two hearts beating each to each!

Robert Browning


夜の再会

I.
灰色の海と暗くて長い陸地。
黄色い低くて大きな半月。
私が船首を入江に乗り着け
ぬかるむ砂地で速度を落とすと
仰天して眠りから覚め
飛び上がる逆まく小波の環。

II.
潮が香る熱い海岸を一マイル。
農場に着くまで野を越えること三度。
窓ガラスを叩き、引っかいて
マッチに青い火がつき
恐怖と歓喜のあまり
互いの心臓の鼓動より小さな声!

ブラウニング

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今日のドイツ語の詩はトラークルの「幼年時代」である。Webでたまたま見つけたものである。Webの誤読かもしれないが、この詩は「夢見るセバスチャン」という長大な彼の詩集の一部であるらしい。おそらく全部読んでみなければならないのだろう。

いずれにしてもドイツ語学習で初歩的な段階にある私である。楽ではないが、性や格変化等に慣れるには、同じことである。そう思って訳語を並べたてた。まだこれだけでは、何をいいたいのかよく分からない。

「青」という言葉が何度も出てきた。この詩の話者は自身の幼年時代を「青」の静寂な神秘性で表現したかったと勝手に解釈した。


Sebastian im Traum

Kindheit

Voll Früchten der Hollunder; ruhig wohnte die Kindheit
In blauer Höhle. Über vergangenen Pfad,
Wo nun bräunlich das wilde Gras saust,
Sinnt das stille Geäst; das Rauschen des Laubs

Ein gleiches, wenn das blaue Wasser im Felsen tönt.
Sanft ist der Amsel Klage. Ein Hirt
Folgt sprachlos der Sonne, die vom herbstlichen Hügel rollt.

Ein blauer Augenblick ist nur mehr Seele.
Am Waldsaum zeigt sich ein scheues Wild und friedlich
Ruhn im Grund die alten Glocken und finsteren Weiler.

Frömmer kennst du den Sinn der dunklen Jahre,
Kühle und Herbst in einsamen Zimmern;
Und in heiliger Bläue läuten leuchtende Schritte fort.

Leise klirrt ein offenes Fenster; zu Tränen
Rührt der Anblick des verfallenen Friedhofs am Hügel,
Erinnerung an erzählte Legenden; doch manchmal erhellt sich die Seele,
Wenn sie frohe Menschen denkt, dunkelgoldene Frühlingstage.


夢見るセバスティアン

幼年時代

実が鈴なりのニハトコ。幼年時代は青の洞窟で
静かに過ぎた。今は枯れた野草が響く
過ぎし日の細道の上で
梢が静かに考える。木の葉のざわめきの音

青の水が岩間に響く同じ音。
クロウタドリの優しき鳴き声。無言の羊飼が
独り追う太陽は秋の丘を去る。

所詮人間は青の瞬間。
臆病な野生の動物が森から姿を現し
大地に憩う古びた鈴と暗き村落。

孤独な部屋で、君は暗き歳月の
冷気と秋をより敬虔に知る。
聖なる青に陽気な足音も消える。

開いた窓が微かに響く。
涙を誘う丘の崩れた墓地の光景は
語られた伝説を想起させる。だが心が晴れるは
楽しき彼らを思う時、春の鬱金色の日々。

トラークル

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74.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

ベルヒテスガーデン、1880年7月23日

親愛なる友へ

ただ「感謝します」というのは簡単なことですが、残りは難しいものです。このお手紙は残りの方です。わたしはすでに ラウソディーにかんするわたしの意見を詳細に申し上げました。最初から述べることができますし、繰り返さなくてもすでに承知されていることではありますが、もう一度すべて言わせていただきます。曲を諳んずることが全てではないことは重々承知しています。目の前で光り輝いている二つの作品から、わたしはつねに新しい性質を発見しています。さらに、この多様な構造を貫く統一性をますます理解できるようになりました。この統一性のゆえに、その必然性、永遠の昔から存在した様子のゆえに、まるで自然の創造物と思われるものこそ最高に高雅な芸術作品なのです。

最初はトリオの導入部であった三連音符のパートが上昇し、コーダ(1)で 孤独な様子になるのは不思議な驚きでした。信じて頂けますか。わたしは最後で力強い効果を出すためにこのビットは取るべきだと強く感じ、図々しくも嘆願する計画を企てましたが、生来の謙譲の美徳がわたしを押しとどめました。今では、わたしの直感に惑わされなくてよかったと考えております。トリオの前では、 五つの運命的なバーで完全に充分であり、終結部で一層感激的になり、これは特別にひらめいた瞬間に思いつかれたものに違いありません。
でもわたしはトリオの最後の縦線にどうしても会いたいのです。より拡張された最初の形式での変ト調とト調が大好きです。ですから、ジムロックではなく、わたしの原譜で行きたいのです。どうしても理解できない音符があります。トリオの6頁、最後のラインの第一バーにあります。サステインされたホ音です。これがなければ、音は逆方向に動きます[sic]。{楽譜挿入}わたしはただこの第三の音がなぜ出しゃばるのか理解できないだけですから、このたぶん見当違いの批評を許してください。

最後にこの格別の作品を下さったことにもう一度感謝の意を表します。この大きな喜びを言い表す言葉を知りません。

さてハンガリー舞曲です。あなたがお気に召したことはよくわかります。初期の作品のように爽快でありながら、ハンガリーの楽団の言葉では言い表せない、ユ ニークな特徴を今回は、前のものよりさらに驚くべき巧みさで描写してのけたと思います。リンリン、ピーピー、ゴロゴロ、カタカタという回転と装飾音のメド レーがすべて再生され、ピアノがピアノでなくなり、バイオリン弾きたちの真ん中に巻き込まれてしまったようです。今回借用した曲の選曲はなんと素晴らし く、借りた以上にどれだけお返ししたことでしょう。たとえば、間違っているかもしれませんが、わたしは20番 のホ短調のメロディーはこんな完全な形であったとは想像もできません。あなたは魔法のタッチで多くのメロディーに命と自由を与えました。あなたがやってのけた芸当で一番印象的なのはなんといっても、素朴な荒々しさと生命力を減ずることなく、多かれ少なかれ、隠された美から芸術的な全体を作り上げて最高水準にまで高めることができたことです。たんなる騒音であったものを洗練し、美しいフォルチッシモ にしていますが、大人しいフォルチッシモに退化してはいません。多様なリズムの組み合わせが最後にありますが、たまたまそうなったように見えますが、その場所が最適で驚くほど効果的です。たとえば、激情的な15番の愉快な低音部のように。これはわたしの一番気に入りました。とにかく、20番、19番、18番それに14番(2)の 甘い短い曲はこれがあればこそ。このダンスのコメントを始めたら、小節をつぎつぎに引用しなければならず、結局ハンガリー舞曲のほとんど全曲を写譜してしまうことでしょう。あなたの演奏を待ちかねます。本当に間もなくいらっしゃるのですか。わたしたちとエンゲルマン夫妻は長期間にわたって延期されないこと を希望しております。何事がおきて、期待した楽しみが台無しにされるか予測できませんから。

あなたは聖書には何もなかったといわれますが、わたしには合点がいきません。以前にあなたが読んで成果を上げたヨブ記(3)にも詩編にもまだ多くの素材があります。一曲でも以前に作曲されたのですから、苦しい仕事ではないはずです。たとえば、メンデルスゾーン(4)とはまったく違った風に、谷川を慕って、あなたの「牡鹿が喘ぐ」を作曲されてはいかがですか。ハイネの詩は繰り返し百回も作曲されてきましたが、それよりはるかに深みがあり、永遠に廃れることはありません。でもたぶん、あなたは冗談をいっているのでしょう。可愛らしいモテットを持って来てくださると信じています。

 エンゲルマン夫妻からはよろしくとのことです。わたしたちは昨日お会いしました。再会し、ためになる話をし、音楽を演奏するのは本当に楽しいことです。ご夫妻はとっくにラウソディー とハンガリー舞曲を受け取っています。ではさようなら、親愛なる友。すぐにお会いしたいと思います。ここに半分のライプツィッヒがうじゃうじゃいます。牧師さんが大勢います。しかし嬉しいことには知り合いではありません。それに土地の人も動物も可愛いのです。さらに’ツィンマーマイスター’ ブランデナーのコーヒーは最高です。それにあなたが好きだという人が少ないことです。主人からもよろしくとのことです。

エリーザベト・ヘルツォーゲンベルクより



(1) 11ページ、第7小節。

(2) 第14曲とその他いくつかはブラームスの創作 である。(マックス・カルベック:ヨハネス・ブラームス、1巻、66)

(3) ブラームスはモテット、作品74の第1曲の歌詞をヨブ記から取っている。1895年の「四つの厳粛な歌」の作曲にあたり、彼女の言葉を思い出したのかもしれない。

(4) 「牡鹿が喘ぐように」、メンデルスゾーン作曲。作品42の第1曲。

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