ヘ短調作品34

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「今日の詩」は私がこのサイトに送付を申し込む以前のものである。この詩が語る不幸な戦士についてまったく分からなかった。いずれにしても「シャーロットの姫君」同様にヴィクトリア朝の中世騎士道物語の流行に合わせたものという外はない。


Home They Brought Her Warrior Dead

Home they brought her warrior dead:
She nor swooned, nor uttered cry:
All her maidens, watching, said,
‘She must weep or she will die.’

Then they praised him, soft and low,
Called him worthy to be loved,
Truest friend and noblest foe;
Yet she neither spoke nor moved.

Stole a maiden from her place,
Lightly to the warrior stepped,
Took the face-cloth from the face;
Yet she neither moved nor wept.

Rose a nurse of ninety years,
Set his child upon her knee―
Like summer tempest came her tears―
‘Sweet my child, I live for thee.’

Alfred Lord Tennyson


姫君の騎士の亡骸が戻ってきた

姫君の騎士の亡骸が戻ってきたが
姫君は卒倒せず、泣き声も上げなかった。
侍女たちは一同見つめて言った
「泣かないと姫君は亡くなるわ」

一同は小声で騎士を賞賛し
当然敬愛されるべき方で
誠実な友で気高き好敵手と言った。
姫君は黙って立ったままだった。

侍女が一人かそっと場を離れ
優しく騎士に歩みより
顔を覆った布を取った。
姫君は立ったまま黙っていた。

九十歳の婆やが立ち上がり
育てた子を膝におき −
流れる涙は夏の嵐のごとく −
「気の毒な若様、私の人生でしたのに」

テニスン

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今日のドイツの詩は幸いにして夏の詩である。この詩はハイネの詩集「愛の本」に収録されたものである。タイトルは見当たらないので「夏の夕べに黄昏は」としておきたい。意外なことにこの詩に適切な画像は得られなかった。ラファエル前派の絵画は濃厚すぎるし、フランスのアカデミーの大家の絵画にもピッタリとはいかなかった。ちょっと寒い気もするが、とりあえず清冽な小川の写真にした。また適切な画像があれば、取り替えるつもりである。

D??mmernd liegt der Sommerabend

D??mmernd liegt der Sommerabend
??ber Wald und gr??nen Wiesen;
Goldner Mond, im blauen Himmel,
Strahlt herunter, duftig labend.

An dem Bache zirpt die Grille,
Und es regt sich in dem Wasser,
Und der Wandrer h??rt ein Pl??tschern
Und ein Atmen in der Stille.

Dorten an dem Bach alleine,
Badet sich die sch??ne Elfe;
Arm und Nacken, wei?? und lieblich,
Schimmern in dem Mondenscheine.

Heine, Heinrich (1797-1856)


夏の夕べに黄昏は

夏の夕べに黄昏は
森と緑の牧場に迫る。
青空に輝く金色の月は
穏やかに、爽やかに照らす。

小川の辺りで虫は鳴き
水の上をスイと行き
旅人は水の流に耳を傾け
静寂の中に聴く息。

小川の辺りでただ独り
水浴する美しき妖精。
白く愛らしき項と腕
月の光にきらめく。

ハイネ

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56.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

[ライプツィッヒ]、1879年4月3日

 親愛なる友へ

 あなたを上手くおもてなしできなかったことで、わたしは気がとがめています。わたしの前の葉書(1)はあなたの少し謎めいた手紙にたいするお粗末な返事です。わたしは上手な言い訳で4ページを埋めることもできますが、あなたを尊重して控えております。ですから、あまり辛く当たらないでください。

 フォルクスランド夫妻(2)は、あなたが説得に応じて、帰る途中でライプツィッヒに立ち寄るというという噂を流しております。この手紙はその説得を試みようというものです。地理に明るい人はウィーンへの自然なルートだといいます。地理に不案内なわたしはふたたびお会いできれば非常に嬉しいというだけです。一月のわたしたちにたいする騎士的作法を考えると、あなたにお会いする権利があるようにも思えるのです。ですからどうか、万障繰り合わせてご来訪をお願いできませんでしょうか…

 ケルンテンでお会いするのはいかがでしょう。わたしたちはノルウェーには行かずに、結局オーストリアに行きます。八月の中旬まではとても出られませんが、その後あなたがケルンテンのアルプスに行こうと思っています。あなたはここの日陰で憩いたいはずです。

 主人も右手を痛めていなかったら、この手紙に誓願を書き加えたはずです。そんなわけで、彼からは挨拶だけですが、わたしの言ったことすべてを保証するといっております。
フンボルト・シュトラーセで、その後わたしの青の部屋でアウフヴィーダーゼーン。

誠実なるあなたのエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクより



(1)葉書は紛失している。

(2)書簡1の注記。

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