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「今日の詩」はキップリングの L'Envoi である。題名をなんと訳すかが最大の課題であった。これはフランスの吟遊詩人が多用した詩の形式で、パトロンに捧げた詩の最後に感謝の辞のようなものを書いたらしい。英和辞書を引くと「あとがき」とされている。 題名の訳も自信がないようで投稿するのも気が引けるが、キップリングの軍隊物に比べると分かりやすかった。要するに、詩を書いたこともない批評家に対する反感をつづったものである。詩人のが誰もが思うことであるが、この詩がある詩集の最後に書かれたものかどうか判然としなかった。批評家に対する牽制効果を狙ったものとすれば、彼も気が小さい。 L'Envoi When Earth's last picture is painted and the tubes are twisted and dried, When the oldest colours have faded, and the youngest critic has died, We shall rest, and, faith, we shall need it -- lie down for an aeon or two, Till the Master of All Good Workmen shall put us to work anew! And those that were good shall be happy: they shall sit in a golden chair; They shall splash at a ten-league canvas with brushes of comets' hair; They shall find real saints to draw from -- Magdalene, Peter, and Paul; They shall work for an age at a sitting and never be tired at all! And only the Master shall praise us, and only the Master shall blame; And no one shall work for money, and no one shall work for fame, But each for the joy of the working, and each, in his separate star, Shall draw the Thing as he sees It for the God of Things as They Are! Rudyard Kipling あとがき 地球で最後の絵が描かれ、チューブが絞り取られ 最古の絵の具が色あせ、最年少の批評家が死ねば われらには休息と信仰が必要であり − 数十億年横になろう すべての真の名人の親方が仕事をくれるまで! 真の名人達は幸せになる。全員黄金の椅子に座る。 彗星の尾の絵筆で10リーグの画布を存分に塗れる。 名人達が描く真の聖人がいる − マグダレナ、ピーター、ボール。 名人達は長いあいだ仕事していても、全然疲れない! 褒めるのは親方だけ、叱るのも親方だけ。 金のためや名声のために仕事をする者はいない。 全員別の星に住み、仕事をする喜びのために仕事をする。 あるがままの物の神のために見たままを描く。 キップリング
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2007年07月09日
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今日のドイツ語の詩はヘルダーリンの「僕が子供だったころ」である。19世紀初頭に頭角を現した詩人としては、少なくとも私には非常に難解な詩人である。今日たまたま見つけた詩は何とかなるのではないかと思った。 ヘルダーリンはキリスト教徒の過程に生まれ、当時の頭の良い子が選択する聖職者の道を放棄し、ギリシア古典の勉学に没頭した。それだけにとどまらず、彼は異教の神々を崇拝していた。今日は彼の伝記の記事を確認する意味で翻訳した。 Da ich ein Knabe war . . . Da ich ein Knabe war,
Rettet' ein Gott mich oft
Und wie du das Herz
Vom Geschrei und der Ruthe der Menschen,
Da spielt' ich sicher und gut
Mit den Blumen des Hains,
Und die Lüftchen des Himmels
Spielten mit mir.
Der Pflanzen erfreust, Wenn sie entgegen dir Die zarten Arme streken, So hast du mein Herz erfreut Vater Helios! und, wie Endymion, War ich dein Liebling, Heilige Luna! Oh all ihr treuen Freundlichen Götter! Daß ihr wüßtet, Wie euch meine Seele geliebt! Zwar damals rieff ich noch nicht Euch mit Nahmen, auch ihr Nanntet mich nie, wie die Menschen sich nennen Als kennten sie sich. Doch kannt' ich euch besser, Als ich je die Menschen gekannt, Ich verstand die Stille des Aethers Der Menschen Worte verstand ich nie. Mich erzog der Wohllaut Des säuselnden Hains Und lieben lernt' ich Unter den Blumen. Im Arme der Götter wuchs ich groß. Friedrich Hölderlin 僕が子供だったころ 僕が子供だったころ ある神様が何度も救けてくれた お叱りやムチちからね
だから僕は安全に
植物が汝に優しく
野の花と仲良くし
空のそよ風は
僕と遊んでくれた。
手を広げれば 汝も植物を 幸せにするだろう。 父なるヘリオス、汝は 僕を幸せにし、聖なるルナよ 僕はエンデュミオン 汝の恋人だった。 ああ誠実にして 親愛なる神々よ! わが心の神々への愛を 神々はご存知だ。 当時は神々を名前で 呼びはしなかったし 知人が名前で呼ばないように 神々も僕の名を呼ばなかった。 でも僕は人を知るよりも 神々をよく知り エーテルの静けさを理解し 人の言葉を理解しなかった。 妙なる野原の囁きが 僕を育てたし 花のもとで 学ぶのを好んだ。 神々に抱かれて僕は成長した。 ヘルダーリン
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63.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ [ペルチャッハ、1879年8月3日] あなたの小包大変ありがとうございます。この小包はさしあたり、私の昔の悪戯を思い出させ、私は不吉なため息を洩らしました。あなたの計画とフラウ・ シューマンの計画、色々あってこの先不透明です。私はどうすべきか判断が付きません。現在のところはベルヒテスガーデン(訳注1)に望みを託すことにします。二、三日そこ で一緒にくつろぐのはさぞかし魅惑的なことでしょう。では失礼します。 あなたのヨハネス・ブラームス 訳注 1.昨日紹介したフリードリッヒの絵とほぼ同じ角度から写したものである。象徴的なロマン派の画家は前景を省いている。 |

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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



