ヘ短調作品34

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「今日の詩」は随分前に届いたブラウニング夫人の詩である。彼女の詩は内容が濃く、読解力が試されるので、いつか訳さなければと思っていた。ミスタイプと疑われる箇所があり、ウェッブで調べてみたが無かった。ただ、この詩は、孤独な死の床にある友人を夫人が励ます詩であり、友人に献呈されたらしい。一度調べてみたい。

キリストが受難に際し、わびしい荒野で父なる神に祈った故事を引用し、「孤独な悲しみはキリストも同じであり、名誉なことであり、キリストのように苦しみながら死にたいので、暖かく見守りたまえ」と祈るように勧めている。


A Thought For A Lonely Death-Bed

If God compel thee to this destiny,
To die alone, with none beside thy bed
To ruffle round with sobs thy last word said
And mark with tears the pulses ebb from thee,--
Pray then alone, ' O Christ, come tenderly !
By thy forsaken Sonship in the red
Drear wine-press,--by the wilderness out-spread,--
And the lone garden where thine agony
Fell bloody from thy brow,--by all of those
Permitted desolations, comfort mine !
No earthly friend being near me, interpose
No deathly angel 'twixt my face aud thine,
But stoop Thyself to gather my life's rose,
And smile away my mortal to Divine ! '

Elizabeth Barrett Browning



孤独な死の床にて想う

神が孤独のうちに死ぬという運命をあなたに
与えられ、すすり泣く声で臨終の床にある
あなたの最後の言葉を乱す者もいなければ
弱って行く脈に涙の跡を残す者もいなければ ―
独り祈るのよ「キリストよ、優しく来たれ!
あなたは赤く染まったわびしき葡萄酒の桶で
父なる神に見放され ― 果てしなき荒野で ―
寂しき野に苦しみの血を額に流し ― これらの
あらゆる悲しみでわたしの悲しみを慰め下さい!
わたしには身近な世間の友人もなければ
あなたとの間に口をはさむ死の天使もなく
ただ屈みてわたしの命のバラを摘み給い
永遠の命への旅立を優しく見守りたまえ!」

ブラウニング夫人


9月13日後記:明らかな誤訳に気付きましたので修正しました。なお絵はモネの「臨終のカミーユ」である。

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今日のドイツの詩もブレヒトの詩である。大好きな彼氏から大好きと言われて有頂天の彼女。絵には困ったが、おそらくこのブログに初登場のカイユボット。良い絵だが、ベルリンではない。


Der, den ich liebe ...

Der, den ich liebe
Hat mir gesagt
Daß er mich braucht.
Darum
Gebe ich auf mich acht
Sehe auf meinen Weg und
Fürchte von jedem Regentropfen
Daß er mich erschlagen könnte.

Bertolt Brecht


わたしの好きな彼

わたしの好きな彼が
わたしがいないと
生きてはいけないと言ったの。
だから
わたしは気をつけて
通る道もよく見るし
雨の一滴でも
死にはしないかと心配なの。

ブレヒト

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128.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

ライプツィヒ、1884年1月6日

 親愛なる友へ

 わたしはついに歌曲の送付に正式に感謝する手紙を書いております。わたしたちは大喜びでした。冬の遠征のさなかに、このような曲を思いつかれ、さらにはご自身で紐をくくり、小包に宛名を書かれたことを大変感謝します。わたしたちを感激させたのはフンボルト・シュトラーセを記憶しておられたという事実です(たしかに感謝します)。あなたの「率直な意見」のご要望に応じて述べさせていただきますが、全部が同じように好きではありません。絶対に納得がいかない楽節があります。わたしはあら探しの好きな批評家みたいにずうずうしい意見を述べましたが、でも結局全部破りました。わたしは幸いにも会えたのだから、「お前さんに何の関係がある。お前さんには関係ない」という理由です。

 「ごきげんよう(Fahr wohl )」は上品で愉快です。 「おお甘き五月よ(Susser Mai )」と 「(Madchen )」も、とくに独唱の「娘」の導入部も同様です。全体を通して、淑やかな歌がわたしを魅了させます。「ごきげんよう」 にもあなたらしくない部分が一箇所ありました。でもあなたは笑ってわたしに分からせようとするでしょう。わたしはおめでたい二月が待ち遠しいですわ。

  交響曲は実際にわたしたちから眠りを奪いました。みなさんは容赦なく、前の二曲よりも偉大で、さらに素晴らしいとしゃべり立てる手紙を送ってきました。でもわたしたちは満たされる見込みもないまま、空のコップを手にして座っていました。ヨアヒムは四重奏曲をここで演奏してハインリッヒを慰めてくれました。 良心的な彼はそのことをわたしたちに秘密にしていたのです。幸いなことに、わたしたちはこれを後で知りました。でなければ、わたしたちは彼に安らぎを与えなかったことでしょう。わたしたちがどんなに喜んだか想像できますでしょう。彼はハインリッヒの四重奏曲をベルリンとここで演奏したのです。あなたがこれ を聴かれていたらと思います。だって、人は年老いた農婦にこう言うでしょう。Mettez-y votre main, il n’y manquera plus rien(そこに手を入れてごらんなさい。探しているものが必ずみつかりますよ)。

ハインリッヒの仕事をあなたが認めたとき、彼はわたしの叔父のような気分になれるのです。枢密顧問の叔父は夜起きて、妻に「ローザ、わしは『閣下』だよ」(彼の新しい地位はその前日からです)と言いました。ヨアヒムはいつもと違ってあっさりとして魅力がありました。彼の二人の息子は彼にますます似てきました。でも息子というものはたしかに男の最高の飾り物です…

 もう一度歌曲に感謝します(いらっしゃるまで持っていてよいですか)。それと楽しいミュファットと大事に保管してありますが、あなたの格別のお気に入りに感謝します。わたしはこの音楽に異議を唱えるものではありませんが、カルメンを初めてみた人が受ける衝撃、それと喜劇に慣れた聴衆にたいして急な悲劇的な結末というのは愛想がなくてどうも(1)。

 ロイス公が昨日立ち寄られました。彼は結婚する予定のようですが、あなたのとりわけ「独り者」的な音楽(2)に強い関心を持っていて、ハインリッヒは面白がっています。でも何の因果か、不幸な弟子の人生を奥さんに背負わせるのがわたしの運命みたい。

 お望みではないでしょうから、わたしはあなたには新年の願いを申しあげません。せいぜい几帳面の手本になる写譜職人ぐらいでしょうか。わたくしたち自身の新年の願いは少しでも愛情をわたくしたちに分けてくださり、新しい曲を旧い蔵書に加えてくださることです。

いつまでも誠実なあなたのヘルツォーゲンベルク夫妻より



(1) 彼女の美的直感量は誤ってはいない。だが彼女は短所で長所を否定する傾向がある。

(2) 書簡103注記。

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