ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

魚の囮 -- ジョン・ダン

イメージ 1

「今日の詩」は以前に選者が送ってきた「魚の餌」である。これはマーロウの「羊飼いと恋人」のパロディーである。さらにフロストの「彼岸嵐の歌」もパロディーであることはすでに紹介した。

色々あるらしいが、ジョン・ダンの版も紹介しておこう。マーロウは楽しい田園生活を約束して彼女を誘惑している。僧籍に身を置いたジョン・ダンは講話の詩「恋の錬金術」を「女どもはしょせん狂ったミイラだ」で締めくくった詩人である。マーロウの詩を受けてダンが書いた詩では、話者は彼女に「美しい君が囮になれば魚が釣れる」とお世辞を言って、彼女を「釣ろう」という趣向。


The Bait

Come live with me, and be my love,
And we will some new pleasures prove
Of golden sands, and crystal brooks,
With silken lines, and silver hooks.

There will the river whispering run
Warm'd by thy eyes, more than the sun;
And there the 'enamour'd fish will stay,
Begging themselves they may betray.

When thou wilt swim in that live bath,
Each fish, which every channel hath,
Will amorously to thee swim,
Gladder to catch thee, than thou him.

If thou, to be so seen, be'st loth,
By sun or moon, thou dark'nest both,
And if myself have leave to see,
I need not their light having thee.

Let others freeze with angling reeds,
And cut their legs with shells and weeds,
Or treacherously poor fish beset,
With strangling snare, or windowy net.

Let coarse bold hands from slimy nest
The bedded fish in banks out-wrest;
Or curious traitors, sleeve-silk flies,
Bewitch poor fishes' wand'ring eyes.

For thee, thou need'st no such deceit,
For thou thyself art thine own bait:
That fish, that is not catch'd thereby,
Alas, is wiser far than I.

John Donne.



魚の囮

僕の恋人になり一緒に住んでおくれ
絹の釣糸と銀の釣針を垂らす
黄金の砂に水晶の小川
楽しいことはすぐに分かるはず。

川はささやきながら流れている
川は太陽よりも君の瞳で暖まる。
川から離れられない惚れ込んだ魚
そ知らぬ振りしてもばれてしまう、

君がこの素敵な所で水浴すれば
魚にはみな水路があるから
君にうっとりして魚は泳いでくる
君を捕まえたいのは魚の方さ。

君を見て太陽や月が疎んだとしたら
君のせいで二つとも暗くなったから。
僕が暇をもらい会いに来るときも
君を見付けのに光なんかいらない。

外道の魚は引っかかる葦で締め出し
貝殻か水草でヒレを切るがいい
それとも、網に追い込むか
わなを仕掛けてまんまと捕まえる。

泥だらけの網を使って強引に
堤に潜んでいる魚をもぎ取る。
それか騙しが好きな絹袖の毛鉤で
魚の目を眩ましウロウロさせる。

君はこんなにして騙すことはない
君自身が魚の囮なんだからね。
それでも捕まらない魚は
うーん、僕よりは賢いんだね。

ジョン・ダン


絵はヴィクトリア朝の画家トーマス・コールによる牧歌的風景である。

修正:画家Thomas Coleはアメリカ人であった。ウィキペディアでは日本語版は無い。

イメージ 1

今日のドイツの詩はブレヒトの「読書家の労働者の質問」である。ブレヒトはドイツ共産党員であり、大戦後は東ドイツを代表する文化人であった。この共産主義の詩人のスタイルを比較する他の詩人を私は全く知らない。

いずれにしても、今日の詩を日本語に変換するのは簡単である。対話形式であり、散文詩である。念のために辞書を引いたけど、知っている単語が多く、私にしては随分短い時間で仕上げた。日本語に変換しやすいことと、詩の意図するところを汲み取ることは別問題である。

英雄は詩に歌われるが、縁の下の力持の辛苦に労働者の意識が啓発されていく過程を述べたのだろうか?労働者の辛苦をむき出しで表現する「表現主義者」や「社会主義リアリズム」とは一味違うように思う。でも党の芸術官僚は文句を言わなかったろうか?


Fragen eines lesenden Arbeiters

Wer baute das siebentorige Theben?
In den Büchern stehen die Namen von Königen.
Haben die Könige die Felsbrocken herbeigeschleppt?
Und das mehrmals zerstörte Babylon –
Wer baute es so viele Male auf? In welchen Häusern
des goldstahlenden Lima wohnten die Bauleute?
Wohin gingen an dem Abend, wo die Chinesische Mauer fertig war
die Maurer? Das große Rom
ist voll von Triumphbögen. Wer errichtete sie? Über wen
triumphierten die Cäsaren? Hatte das vielbesungene Byzanz
nur Paläste für seine Bewohner? Selbst in dem sagenhaften Atlantis
brüllten in der Nacht, wo das Meer es verschlang
die Ersaufenden nach ihren Sklaven.
Der junge Alexander eroberte Indien.
Er allein?
Cäsar schlug die Gallier.
Hatte er nicht wenigstens einen Koch bei sich?
Philipp von Spanien weinte, als seine Flotte
untergegangen war. Weinte sonst niemand?
Friedrich der Zweite siegte im siebenjährigen Krieg. Wer
siegte außer ihm?

Jede Seite ein Sieg.
Wer kochte den Siegesschmaus?
Alle zehn Jahre ein großer Mann.
Wer bezahlte die Spesen?

So viele Berichte.
So viele Fragen

Brecht


読書家の労働者の質問

七つの門のテーベは誰が建てたの?
王達の名前が本に書いてある。
王達は石を運んだの?
テーベは何度もバビロンを滅ぼした。
誰が何度も建てたの?黄金の都市リマの石工は
どんな家に住んでいたの?
中国の万里の長城が完成した夜、石工達は
どこに行ったの?偉大なローマには
凱旋門がたくさんある。誰が建てたの?皇帝達は
誰に勝利したの?幾度も詩に歌われたビザンテューム
住民には宮殿しかなかったの?伝説のアトランティスでも
海が飲み込んだ夜に、溺れる人達は奴隷を呼んだ。
若きアレクサンダーはインドを征服した。
彼だけ?
カエサルはガリア人に勝った。
彼には料理人が一人もいなかったの?
スペインのフェリペは彼の艦隊が
壊滅したとき泣いた。ほかに泣く人はいなかったの?
フリードリヒニ世は七年戦争で勝利した。ほかに
勝利した人は?

両方とも勝利は一度。
勝利の宴会の料理人は?
十年ごとに一人の偉人。
戦費を払ったのは誰?

たくさんのお話。
たくさんの質問。

ブレヒト


写真はブレヒトである。葉巻がトレード・マークだそうである。

イメージ 1

145.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1884年11月21日]

 あなたが考えておられる以上に、私はあなたの長文のお手紙に深く感謝しております。どうか費用は私に払わせてください。Klavierlehrer のmf は泥沼になってきました。撤退する他はありません。私は夏にたまたま一つ見ました。ヘル・フリッチュ(1)には大変感謝します。対照的に、彼の新聞は――聖コルフ(2)の記事にも関わらず――古典的でよろしいです。

 ヘックマンはあなたの――わたしたちの四重奏第1番(3)を今日演奏します。彼の第一回演奏会は良い印象でした。大変良い演奏になるでしょう。

誠実なるあなたのJ.Br.より



(1) ヘルツォーゲンベルクはフリッチュの週刊誌を一年間注文していた(書簡141参照)。

(2) J.ファン・ザンテン・コルフ(J. van Santen Kolff)、Musikalisches Wochenblatt の寄稿者。彼は Erinnerungsmotiv -Leitmotiv という論文を連載した。

(3) ブラームスに献呈されたト短調、作品42。ロベルト・ヘックマンの四重奏の夕べはまもなくおなじみの企画になった。

全1ページ

[1]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
CMで話題のふるさと納税サイトさとふる
毎日お礼品ランキング更新中!
2019年のふるさと納税は≪12/31まで≫

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事