ヘ短調作品34

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「今日の詩」の選者が送ってきたのはワーズワスの詩 “We Are Seven” 「全部で七人よ」である。ワーズワスは以前にも自然に生きる少女を登場させた。


We Are Seven

--A Simple Child,
That lightly draws its breath,
And feels its life in every limb,
What should it know of death?

I met a little cottage Girl:
She was eight years old, she said;
Her hair was thick with many a curl
That clustered round her head.

She had a rustic, woodland air,
And she was wildly clad:
Her eyes were fair, and very fair;
--Her beauty made me glad.

"Sisters and brothers, little Maid,
How many may you be?"
"How many? Seven in all," she said
And wondering looked at me.

"And where are they? I pray you tell."
She answered, "Seven are we;
And two of us at Conway dwell,
And two are gone to sea.

"Two of us in the church-yard lie,
My sister and my brother;
And, in the church-yard cottage, I
Dwell near them with my mother."

"You say that two at Conway dwell,
And two are gone to sea,
Yet ye are seven!--I pray you tell,
Sweet Maid, how this may be."

Then did the little Maid reply,
"Seven boys and girls are we;
Two of us in the church-yard lie,
Beneath the church-yard tree."

"You run above, my little Maid,
Your limbs they are alive;
If two are in the church-yard laid,
Then ye are only five."

"Their graves are green, they may be seen,"
The little Maid replied,
"Twelve steps or more from my mother's door,
And they are side by side.

"My stockings there I often knit,
My kerchief there I hem;
And there upon the ground I sit,
And sing a song to them.

"And often after sun-set, Sir,
When it is light and fair,
I take my little porringer,
And eat my supper there.

"The first that died was sister Jane;
In bed she moaning lay,
Till God released her of her pain;
And then she went away.

"So in the church-yard she was laid;
And, when the grass was dry,
Together round her grave we played,
My brother John and I.

"And when the ground was white with snow,
And I could run and slide,
My brother John was forced to go,
And he lies by her side."

"How many are you, then," said I,
"If they two are in heaven?"
Quick was the little Maid's reply,
"O Master! we are seven."

"But they are dead; those two are dead!
Their spirits are in heaven!"
'Twas throwing words away; for still
The little Maid would have her will,
And said, "Nay, we are seven!"

William Wordsworth


全部で七人よ


― 素朴な子
軽く息をつき
全身に生命を感じ
死など知らないみたい。

私は小屋の娘に会った。
娘は七才だと言った。
髪はふさふさとして
豊かな巻き毛。

田舎の娘という感じで
衣服も無造作。
目は澄んで青かった。
― 私は嬉しかった。

「お嬢ちゃん、兄弟は
何人いるの?」
「何人?全部で7人よ」
考えながら娘は答えた。

「どこにいるか言ってよ」
娘の答えは「七人よ
二人はコンウェイにいて
二人は海にいるわ。

二人は教会のお墓に
妹と弟よ。
お墓の近くの小屋には
私と母さんが住んでいるわ」

「二人はコンウェイにいて
二人は海にいる、と言ったね。
でも七人だって!―言ってよ
お嬢ちゃん、どうしてかい」

だが娘の答えは
「全部で七人よ。
二人は教会のお墓の
樹の下で眠っているの」

「お嬢ちゃん君は走り
生きているけど
二人はお墓で眠っていれば
全部で五人じゃない」

「二人のお墓は緑だから見えるわ」
と娘は答えた。
「母さんは扉から二、三歩で
二人は一緒にいるわ」

「靴下はそこで編むし
ハンカチも縫うわ。
そこに座って
二人に歌ってあげるの」

「日が沈んでも
明るいときは
おかゆをもって
そこで食べるの」

「最初に死んだのは妹のジェーンで
ベッドで泣いていて
神様が苦しみから救ってくださり
死んでしまったの」

「教会のお墓に眠っているの。
それから草が乾いて
お墓のまわりでみんな遊んだの
弟のジョンと私で」

「土が雪で白くなると
滑って遊べたの
弟のジョンも召されて
となりで眠っているわ」

「では何人になる
「二人が天国にいれば?」と言うと
娘の答えは速かった
「全部で七人よ」

「二人は死んでしまった!
魂は天国だよ!」
そういって立ち去った。
娘はなおも頑張って
言ったはず「全部で七人よ」

ワーズワス

アビサグ -- リルケ

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今日のリルケの詩は "Abisag" 「アビサグ」である。イスラエルの英雄ダビデは部下を戦死させ、その妻バテシバに息子ソロモンを産ませたほどであった。その彼にも死期が近付いた。最晩年の愛妾となったのが、若くて、美しいアビサグである。旧約聖書の列王記に登場する女性である。リルケは二人の不毛の夜を冷酷に描写している。アビサグは王の冷えた体を暖めようとするのか、王の命を縮めようとするのか、よく分からなかった。ただ王は女の命令を聞き、必死に獲物を追うく猟犬になった、とある。

絵は中世の挿絵である。おそらく立っている女性がアビサグであり、ひざまづいて冠をかぶっている女性がバテシバだと推察する。


Abisag

I

Sie lag. Und ihre Kinderarme waren
von Dienern um den Welkenden gebunden,
auf dem sie lag die süßen langen Stunden,
ein wenig bang vor seinen vielen Jahren.

Und manchmal wandte sie in seinem Barte
ihr Angesicht, wenn eine Eule schrie;
und alles, was die Nacht war, kam und scharte
mit Bangen und Verlangen sich um sie.

Die Sterne zitterten wie ihresgleichen,
der Duft ging suchend durch das Schlafgemach,
der Vorhang rührte sich und gab ein Zeichen,
und leise ging ihr Blick dem Zeichen nach.

Aber sie hielt sich an dem dunkeln Alten,
und von der Nacht der Nächte nicht erreicht,
lag sie auf seinem fürstlichen Erkalten
jungfräulich und wie eine Seele leicht.


II

Der König saß und sann den leeren Tag
getaner Taten, ungefühlter Lüste
und seiner Lieblingshündin, der er pflag-,
Aber am Abend wölbte Abisag
sich über ihm. Sein wirres Leben lag
verlassen wie verrufne Meeresküste
unter dem Sternbild ihrer stillen Brüste.

Und manchmal, als ein Kundiger der Frauen,
erkannte er durch seine Augenbrauen
den unbewegten, küsselosen Mund;
und sah: ihres Gefühles grüne Rute
neigte sich nicht herab zu seinem Grund.
Ihn fröstelte. Er horchte wie ein Hund
und suchte sich in seinem letzten Blute.

Rainer Maria Rilke


I

彼女は添い寝した。子なきは
老衰の王者への奉仕と関係し
長い間甘美な時を過しながら
長年にわたり何事もなかった。

彼女は時々フクロウが鳴くと
髭の生えた彼の顔色を覗いた。
夜になる度に不安と期待とで
彼女はすっぽり包み込まれた。

星は彼女のようにきらめいた
芳しい香は寝室を漂いつづけ
夜の帳は動いて、予兆を示し
彼女の視線はその兆しを追う。

だが彼女は老人に尽くしたが
幾夜も幾夜も成就できぬまま
彼女は王者の冷え切った体に
優しい乙女の如く添い寝した。

II

王は腰を下ろし、感じるのは
成就されぬ日々、無感覚なる
快楽と王が寵愛した愛の雌犬―
しかし夜にはアビサクは王に
のし掛かり、衰えた王の命は
彼女の乳房の星座の下にある
捨てられた悪名高き海岸の如し。

時には女に熟達した王として
彼の眉毛の間から知覚するは
無感動で、触れられるなき唇。
王は眺めた。彼女の感受性の
棒が今もなお萎えて果てぬを。
王はゾッとし、犬の如くに聞き
王は最後の血で獲物を追った。

リルケ

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249.ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ

ベルリン、1890年6月8日

 親愛なる友へ

「いらいら」(私の先日の小包が原因となっている)がどういう意味なのか確かめない限り、あなたの「いらいら」は私にも伝染しそうです。私はあなたの不可解な言葉の意味をあらゆる角度から解釈しようとしました。見ようによっては嬉しい意味にも、悲しい意味にも取れます。私の展開過程があちこちであなたの展開を連想させる。類似点は殻ですか、麦ですか。それとも私の止む事なき石臼でしょうか。ご存じのように、あなたのあらゆる印は価値あるものでした。それは私がたちどころに理解できるだけではなく、実用化すべく努力してきたからです。私がすでに巣立ちできる、あるいは、まったく見込みがないとお考えであろうと、今あなたの援助を取り下げないでいただきたいのです。どちらの意味でも私は自分自身「完成」したとは考えてはおりません。

私たちはハンブルクで楽しく時を過ごし、元気を回復させてまいりました。あなたの郷里の活発で堂々とした様子にすっかり打たれました。これに比べて、ベルリンは材料のでたらめに寄せ集めに過ぎず、いずれ破片に戻ることになるでしょう。朝、絵のように美しい港に下りていき、古風で重々しい町並みを徘徊し、資産家風の静かな家々を見回しながらのどかにアルスター河を下るのは、何とも言えない魅力があります。

唯一の不協和音は(予備不充分で解決不能な)Xの恐るべき美文調の話でした。その後の夜は順調に進みました。演奏は良く、聴衆は忍耐力があり、好意的でした。私たちは遠出をして、ラインベックのブナの森を通り抜け、シュペンゲル家に(なんと彼女は楽しい女性でしょう)行き、さらにクリサンダーの家に行きました。彼の敏捷な行動は見ていて気分の良いものです。彼の二重生活がきちんとしてごく自然なのに感動しました。温室から彼の楽譜印刷室へ、牛小屋から書斎、すごい蔵書。彼の偉大なる隣人(1)の最近の信頼できるニュースを知りましたが、私たちは、最近の事態の展開と全能の神がそれを黙認する態度にいよいよ困惑するばかりです。

この前に私たちはベルヒテスガーデンで別荘と家具の売却に立ち会い、最後の別れをしてきましたが、心は重いわりに、財布は軽いものでした。七月をウィーンルドバードで、八月の一部をシュルトで過ごす予定です。なんとか最善を尽くしているのがお分かりでしょう。

未来の作曲家それに少なくとも才能に取り憑かれている弟子を捜しています。あなたの門を叩いた子で、私のところに回していただけるのはいませんでしょうか。カーン(2)は私たちの誇りです。彼は本能的に上達していきます。彼の能力の種が無駄に消費されるおそれはありません。これは本物です。牡鹿のように、自分に合う餌を選び、牛のように餌が牛舎に投げ込まれるのを待つことはしません。以前のように私の経路にマナのかけらでも時々まいていただけないのでしょうか。私はユダヤ人のように袋にしまい込み、出し惜しむことはせず、私の魂の糧として使います。――妻からよろしくとのことです。

あなたのヘルツォーゲンベルクより







(1)ビスマルク(Otto von Bismarck)は、フリードリッヒルーで引退生活を送っていた。

(2)ロベルト・カーン(Robert Kahn,1865−)、作曲家、指揮者で、ラフナー、キール、ヘルツォーゲンベルクの弟子。現在ベルリン音楽院の音楽理論の教授。80年代にブラームスから教えを授かったことがある。

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