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「今日の詩」の選者が送ってきたのは久しぶりにエドガー・アラン・ポーの詩 “Elizabeth” 「エリザベス」である。エリザベスという女性を賛美する詩かと思いきや、エリザベスを巻頭に持ってくることを正当化する論を述べている。例によってきれいな韻文である。実際にこんな詩集がでたのかどうか知らない。ただこのありふれた女性の名前はポーの母親の名前であるが、ポーの奥さんの名前もVirginia Eliza Clemm Poeである。これ以上は研究者に任せよう。 写真はエドガー・アラン・ポーである。 Elizabeth Elizabeth, it surely is most fit [Logic and common usage so commanding] In thy own book that first thy name be writ, Zeno and other sages not withstanding; And I have other reasons for so doing Besides my innate love of contradiction; Each poet - if a poet - in pursuing The muses thro' their bowers of Truth or Fiction, Has studied very little of his part, Read nothing, written less - in short's a fool Endued with neither soul, nor sense, nor art, Being ignorant of one important rule, Employed in even the theses of the school - Called - I forget the heathenish Greek name [Called anything, its meaning is the same] "Always write first things uppermost in the heart." Edgar Allan Poe エリザベス エリザベス、汝の名を最初に書くのが [論理的にも慣用的にも] 汝を書いた本に相応しいし ゼノンや賢者も認めてくれよう。 生来のへそ曲がりからでなく 私にはそうする理由があるのだ。 詩人はみな ― 詩人なら ― 真実であろうと 虚構であろうとミューズを追いかけ 自分自身のはたした役割を追求せず 無学であった ― 要するに愚者であり 魂にも感覚にも技巧にも恵まれず ある学派の主要命題にもなっている 重要な規則を知らなかったのだ―。 その名―異教のギリシャ人の名前を失念したが [名前はどうあれ、意味は変わらぬ] 「書くべきはまず心に浮かんだこと」。 エドガー・アラン・ポー
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2008年01月30日
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267.ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ ローマ、ピアツァ・ディ・ピエトロ、パラツォ・チーニ、 1892年3月12日 親愛なる友へ ペータースはあなたの最新作ソロ四重唱(1)をサン・レモ(2)に、しかもこの時期に送付しました。私が曲を見ていないことをお許しくださるでしょう。二、三週間内にはフィレンツェに戻りますが、その時の楽しみができました。結局私はいらいらしながら、一人寂しく引き返し、ローマに一週間前に着きました。ここでは義姉(3)の家族が私を優しく迎えてくれました。 先日、フライシュル医師(4)の家でビルロートのお嬢さんと知り合いにならずじまいでしたが、彼女とそこに居合わせたフラウ・クイッデと会うつもりです。大きくて暗い、大勢の人がいる部屋で、夢の中にいる様な気分でした。 ジムロックがちょうど三重奏曲と五重奏曲を送ってきました。今日はもう手紙を書きませんので、トラのように曲を貪るつもりです。私を気にかけていただき感謝します。あなたは親切な方です。 あなたのヘルツォーゲンベルクより (1)ソプラノ・アルト・テノール・バスのための6つの四重唱、ピアノ伴奏つき(作品112)。 (2)夫人が死去したのはサン・レモであった。 (3)フラウ・ヘンリー・ベネット・ブリュースター(Frau Henry Bennet-Brewster)。 (4)フロイライン・エルセ・ビルロート(Fr??ulein Else Billroth)は才能のあるアマチュア音楽家でシュトックハウゼンの弟子。 (5)オットー・フォン・フライシュル(Otto von Fleischl)。ローマの医師。 (6)クラリネット三重奏曲、作品114とクラリネット五重奏曲、作品115。1891年の夏イシュルで作曲された。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



