ヘ短調作品34

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「今日の詩」の選者が送ってきたのはブラウニング夫人の “Minstrelsy” 邦題を「詩作」とした。私が苦手のブラウニング夫人である。ヴィクトリア朝の詩壇を代表する才女の彼女は技巧派である。その技巧を意識すればその分「解読」だけは容易になる。今日の詩は6詩節、1詩節8行であり、各詩節最後の2行は不完全韻であるが、7行目は why で終わり、8行目はすべて “I have delight in minstrelsy” で繰り返される。最初の6行は隣り合わせの脚韻は同韻、すなわち英雄韻になっている。私はこの詩をブラウニングへの恋の歌と解釈して訳した。

格調は弱強格のお手本のような詩である。


Minstrelsy

For ever, since my childish looks
Could rest on Nature's pictured books;
For ever, since my childish tongue
Could name the themes our bards have sung;
So long, the sweetness of their singing
Hath been to me a rapture bringing!
Yet ask me not the reason why
I have delight in minstrelsy.

I know that much whereof I sing,
Is shapen but for vanishing;
I know that summer's flower and leaf
And shine and shade are very brief,
And that the heart they brighten, may,
Before them all, be sheathed in clay! --
I do not know the reason why
I have delight in minstrelsy.

A few there are, whose smile and praise
My minstrel hope, would kindly raise:
But, of those few -- Death may impress
The lips of some with silentness;
While some may friendship's faith resign,
And heed no more a song of mine. --
Ask not, ask not the reason why
I have delight in minstrelsy.

The sweetest song that minstrels sing,
Will charm not Joy to tarrying;
The greenest bay that earth can grow,
Will shelter not in burning woe;
A thousand voices will not cheer,
When one is mute that aye is dear! --
Is there, alas! no reason why
I have delight in minstrelsy.

I do not know! The turf is green
Beneath the rain's fast-dropping sheen,
Yet asks not why that deeper hue
Doth all its tender leaves renew; --
And I, like-minded, am content,
While music to my soul is sent,
To question not the reason why
I have delight in minstrelsy.

Years pass -- my life with them shall pass:
And soon, the cricket in the grass
And summer bird, shall louder sing
Than she who owns a minstrel's string.
Oh then may some, the dear and few,
Recall her love, whose truth they knew;
When all forget to question why
She had delight in minstrelsy!

Elizabeth Barrett Browning(1806-1861)


詩作

私の幼い姿が自然の
絵本に登場して以来
私の幼稚な舌が詩人の
言葉を口にして以来
詩人の歌の素晴しさに
私は恍惚としてきた!
どうか聞かないで頂戴
詩作が楽しい理由を。

私は分かっている、私の詩で
者は現われては消えて行く。
私は分かっている、夏の草花
光と影は短くて、はかない。
それらは心を光り輝かせても
咲きそろう前に土に帰る運命!―
私にはよく分からないの
詩作が楽しい理由が。

微笑みと賛美で私の詩的な希望を
高揚させてくれる人はほんの僅か。
その僅かの人 ― 死はその唇を
抑えて、やがては沈黙させる。
人によっては友情の誓を破り
私の詩を無視したりする。―
どうか聞かないで頂戴
詩作が楽しい理由を。

詩人のいとも甘美な詩ですら
喜びはいつまでも続かない。
大地がはぐくむ新緑の草原は
激しい苦悩の逃避をも阻む。
一人が賛成の声を上げねば
千人の声も励ましにはならぬ!―
あるはずがないでしょう
詩作が楽しい訳が。

私は知らない!緑の芝地は
勢いよく落ちる雨に輝き
聞きはしない、深い色合いが
優しい葉を真新しくする訳。―
私も同じ気持ち、音楽が心に
響いているとき、尋ねはしない
詩作が楽しい訳を。

年月は経つ ― 私の人生も過ぎ行く。
やがて草のコオロギも夏の鳥も
詩人の弦を鳴らす女より
高らかに声を上げるはず。
親しき恋人も女の真を知って
女の愛を思い出すはず。
もう誰も尋ねはしない
詩作が楽しい訳を。

ブラウニング夫人

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269.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ

[ウィーン、1893年4月5日]

 親愛なる友へ

私は10日まではこちらにいますが、その日が最後になります。シシリー旅行(1)のためにジェノアで友人と落ち合うことになっています。

あなたのご訪問の正確な日時と宿泊場所をお知らせください。それがわかれば、私だけではなく、あなたに会いたがっている人とも日程を調整することができ、再会が楽しいものになります。
ここに滞在中はユトレヒトのことを忘れてください。エンゲルマン夫妻から楽しい話を聞いております。
いずれにせよ、早い便りをお願いします。――では失礼します。

J.Br.より



(1)ブラームスの八番目で最後のイタリア旅行。彼は4月13日に出発し、ベルンのヨセフ・ヴィクトール・ヴィドマン(Josef Viktor Widmann)、チューリッヒのフリードリッヒ・ヘガール(Friedrich Hegar)、 ピアニストのロベルト・フロイント(Robert Freund)とミラノで会い、そこからジェノヴァに向かった。この旅行は船で行くはずであったが、ブラームスは長い船旅が好きではなかったので、汽車で 行くことになった。途中彼らは、ナポリ、ソレント、パレルモ、ジルジェンティ、カタニア、シラクーザ、タオルミーナ、ナポリ、ヴェニスに寄った(ヴィドマ ン、ヨハネス・ブラームス163ページ)。

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