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私が数日前に断章の詩を受け取ってから気になり始めたシェリーの最も有名な詩とされる「オジマンディアス」をウェッブで見つけた。ウィキによればオジマンディアスとはエジプト19王朝のラムセス大王の別名である。出版年の1818年はオリエンタリズムが文化潮流になった時代である。読んでみると初対面ではないが、どこで出会ったか記憶は判然としない。私個人としては絵画以外のオリエンタリズムには無知であるので翻訳に挑戦してみることにした。 行数は数えるまでもなく一瞥して14行であり、ソネットである。脚韻の構造からシェークスピア様式ではなく、四行の詩節に分割できないことは明らかである。また韻律についても一瞥して確認できるようになりたい。詩の意味が直ちに分からなくても、韻律さえ分かれば解読は随分簡単になる。ウィキの解説では模範的な弱強格とある。確かに言われてみるとその通りである。私は自分なりの韻律判定法を持っているが、私の方法では一行が弱強格と判定されない。その一行とは Stand in the desert. Near them on the sand である。まだ勉強不足。 OZYMANDIAS I met a traveller from an antique land Who said: Two vast and trunkless legs of stone Stand in the desert. Near them on the sand, Half sunk, a shatter'd visage lies, whose frown And wrinkled lip and sneer of cold command Tell that its sculptor well those passions read Which yet survive, stamp'd on these lifeless things, The hand that mock'd them and the heart that fed. And on the pedestal these words appear: "My name is Ozymandias, king of kings: Look on my works, ye mighty, and despair!" Nothing beside remains: round the decay Of that colossal wreck, boundless and bare, The lone and level sands stretch far away. Percy Shelly (1792 –1822) オジマンディアス 古代の王国を旅せる人に出会いて 聞けり:巨大なる石造の脚二本 胴失せて砂漠に聳ゆ。 毀れたる顔面は半ば砂に埋もれ 額と唇に皺よせ、冷笑し命下す表情 石彫の匠が心を読み取るは明らかなり 刻まれて跡をとどめる命なきは 民を嘲りし手と民を養いし土。 台座に刻したる碑銘は: 我はオジマンディアス、王の王なり: 汝ら驕者、我が成せる業みて野望を絶つべし! 周囲に遺物とてなく:巨大なる残骸、無限の不毛 荒涼として彼方に広がる砂塵の地平。 パーシー・シェリー (1792 –1822) 写真はこの頃ロンドンの博物館に展示され、オリエンタリズム・ブームを巻き起こしたラムセス大王の彫刻である。
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2009年03月26日
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