ヘ短調作品34

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エリオットはOEDの存在理由を強化する詩人である。どの辞書にもない言葉をOEDで調べてみるとちゃんと記載されており、その用例はエリオットの詩である。今日の詩も彼が造ったに二語が登場している。それはともかく、この詩はエリオットの冒神的というか反教会的な詩である。神聖な品をあつかう商人を「貪欲な酒保商人」と揶揄し、聖オリゲヌスを虚弱な人物としている。最後に他の詩にも登場するワイルドなスイーニーなるキャラクター人物をちらっと紹介する。私は教会内部の皮肉たっぷりの描写であるとして訳した。それ以上の「象徴主義的」あるいは「記号論的」な解釈はエリオットを飯の種にしている「評論家」にお任せする。

「エリオット氏の日曜の朝の礼拝」は八詩節、一詩節四行の詩である。偶数行で厳格に韻を踏んでいる。妙に畏まった詩の形式はかえって反教会的な内容にふざけた印象を与えている。


Mr. Eliot's Sunday Morning Service

Look, look, master, here comes two religious
caterpillars.
The Jew of Malta.

Polyphiloprogenitive
The sapient sutlers of the Lord
Drift across the window-panes.
In the beginning was the Word.

In the beginning was the Word.
Superfetation of to en
And at the mensual turn of time
Produced enervate Origen.

A painter of the Umbrian school
Designed upon a gesso ground
The nimbus of the Baptized God.
The wilderness is cracked and browned

But through the water pale and thin
Still shine the unoffending feet
And there above the painter set
The Father and the Paraclete.
. . . . .
The sable presbyters approach
The avenue of penitence;
The young are red and pustular
Clutching piaculative pence.

Under the penitential gates
Sustained by staring Seraphim
Where the souls of the devout
Burn invisible and dim.

Along the garden-wall the bees
With hairy bellies pass between
The staminate and pistilate,
Blest office of the epicene.

Sweeney shifts from ham to ham
Stirring the water in his bath.
The masters of the subtle schools
Are controversial, polymath.

T.S. Eliot (1888-1965)


ミスター・エリオットの日曜の朝の礼拝

ほら、旦那、ほら、貪欲な坊主が
二人来ますぜ
マルタ島のユダヤ人

多様な才覚
抜け目ない主の酒保商人
窓ガラス越しに行き来する。
始めに言葉ありき。

始めに言葉ありき。
一人の過受胎
月の変わり目に
虚弱なオリゲネスが産まれた。

ウンブリア派のある画家
洗礼を受ける神の光輪を
漆喰壁に構図した。
荒野は茶色くひび割れている。

青く薄い水から透けて
輝くつつましい足
その上に画家は
父と聖霊を配置した。

. . . . .

黒衣の司祭たちは
悔い改め通りに近付く。
ニキビ面の赤面の若者たちは
償いの銅貨を握っている。

にらむセラフィムが支える
改悛の門の下
信徒の魂は燃え
暗くて見えない。

庭の壁に沿って
腹毛あるハチが
雄しべと雌しべの間を動く
両性具有者祝福の儀式。

スイーニーは腿から腿に
風呂の湯をかき回す。
難解な学派の先生は
議論好きで博学。

TSエリオット (1888-1965)

補記:

1. 第一詩節の「酒保商人」は教会で十字架、蝋燭、聖書、祈祷書等信徒の信仰生活に欠かせない用品を売る店である。主保証人は軍幹部と結んでおり、兵士に独占的な取引関係にある。教会の「購買部」も教会と結び、信徒に対して独占的取引関係があるので類似性はある。

2. 注釈者によれば、ウンブリア派のある画家とはピエロ・デロ・フランチェスカ ではないかとする。今日の絵は彼の「キリストの洗礼」である。

3. 最後に出てくるスイーニーは「スイーニーとナイチンゲール」と「スイーニー・エレクト」に登場する。

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