ヘ短調作品34

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古戦場で草を眺めたら、詩人ならずとも感慨は共通しているはずである。カール・サンドバーグも英雄たちの野望の空しさを感じたであろう。気を取り直した彼は自分に出来る墓掘りを始める。無力感を裏返したような素っ気ない表現。


Grass

PILE the bodies high at Austerlitz and Waterloo.
Shovel them under and let me work--
I am the grass; I cover all.

And pile them high at Gettysburg
And pile them high at and Verdun.
Shovel them under and let me work.
Two years, ten years, and the passengers ask the conductor:
What place is this?
Where are we now?

I am the grass.
Let me work.

Carl Sandburg (1878-1967)




死体を高く積みあげろ、アウステルリッツ、ワーテルロー
死体を放り込め、俺にやらせろ――
      俺は草、全部隠す。

死体を高く積みあげろ、ゲティスバーグ
死体を高く積みあげろ、イーペル、ヴェルダン
死体を放り込め、俺にやらせろ――
二年、十年、観光客が案内人にきく:
      ここは何処?
      何処にいるの?

      俺は草。
      俺にやらせろ。

カール・サンドバーグ(1878-1967)



詩中の地名は過去に大会戦があった所である。


上の写真はヴェルダンの戦場の跡である。

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マクリーシュは法学を学んだ人である。彼の哲学あるいは世界観には興味があるが、今日の詩で明らかになる。彼にはフロイト学説のみならず自然科学に対する抜きがたい不信感があったようである。哲学と科学のいずれを万学の女王とするのか、という疑問にきわめて明快に答えてくれている。彼はモダニストであるだけに、ちょっとばかり意外であった。

五歩格で不徹底な韻を踏んでいるが、韻文といってよいであろうが、詩にしては散文的である。


Dr. Sigmund Freud Discovers the Sea Shell

Science, that simple saint, cannot be bothered
Figuring what anything is for:
Enough for her devotions that things are
And can be contemplated soon as gathered.

She knows how every living thing was fathered,
She calculates the climate of each star,
She counts the fish at sea, but cannot care
Why any one of them exists, fish, fire or feathered.

Why should she? Her religion is to tell
By rote her rosary of perfect answers.
Metaphysics she can leave to man:
She never wakes at night in heaven or hell

Staring at darkness. In her holy cell
There is no darkness ever: the pure candle
Burns, the beads drop briskly from her hand.

Who dares to offer Her the curled sea shell!
She will not touch it!--knows the world she sees
Is all the world there is! Her faith is perfect!

And still he offers the sea shell . . .

What surf
Of what far sea upon what unknown ground
Troubles forever with that asking sound?
What surge is this whose question never ceases?

Archibald MacLeish (1892– 1982)


ジクムント・フロイト博士の貝殻

科学、この単純な聖人は物の存在理由を
わざわざ説明しようとはしない。
物が存在し、収集されるや凝視に値する
崇拝の説明だけで科学は充分なのである。

科学は生物誕生の過程を知っている
科学は星の気候を推測する
科学は海の魚を分類するが
魚、火、鳥の存在理由を気にとめない。

なぜなのか?科学の勤行は完全な回答の
ロザリオを暗記して唱えることにある。
科学は形而上学を人にゆだねる。
科学は何があろうと夜に目を覚まさない

闇を凝視しながら。科学の神聖なる独居房には
闇は一切存在しない。純粋な蝋燭が燃え
滴は科学の手からてきぱきと落ちている。

誰が科学に海の巻貝をお供えする!
科学は触りもしない!− 科学が見る世界が
存在する世界と考えている!科学の信仰は完全!

それでも彼は海の貝をお供えする…

どの未知の地方のどの海のどの波が
永久に疑問の声で騒がれるのだろう?
質問が止まないのはどの波だろう?

アーチボルト・マクリーシュ(1892– 1982)

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