ヘ短調作品34

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長く連れ添いながら晩年に離婚した妻のことだろう。彼女は離婚成立後まもなく死亡した。ハーディはそのことで悩んだようである。死んでみれば思い当たる節はあったが、そんなはずはないと思いたい。結局は辛い教訓を得ただけであった。悲観主義者のハーディはいつもくらい話をするが、神は悲観主義者を長生きさせることで罰してきた。彼は88歳という当時としては信じられない高齢で死んでいる。


Neutral Tones

We stood by a pond that winter day,
And the sun was white, as though chidden of God,
And a few leaves lay on the starving sod,
--They had fallen from an ash, and were gray.

Your eyes on me were as eyes that rove
Over tedious riddles solved years ago;
And some words played between us to and fro--
On which lost the more by our love.

The smile on your mouth was the deadest thing
Alive enough to have strength to die;
And a grin of bitterness swept thereby
Like an ominous bird a-wing....

Since then, keen lessons that love deceives,
And wrings with wrong, have shaped to me
Your face, and the God-curst sun, and a tree,
And a pond edged with grayish leaves.

Thomas Hardy (1840-1928)


中間色

僕らが池に佇んでいた冬の日
神のお叱りか、太陽は白く
飢えた芝の上に葉が三枚ほど
―燃えつきて落ち、灰色だった。

僕を見つめる君の目は、数年前に
解けたが、退屈な謎で周囲を見た目。
二人の間で言葉が行ったり来たり――
愛情で負けるのはどちらという。

君の口元の微笑には元気がないが
死ぬ気力は充分残っていた。
苦しい笑いがそこらに走った
まるで不吉な鳥がかすめる――

以来、愛は人を欺き、誤解で
苦しむ、という辛い教訓の姿が
君の顔、神に呪われた太陽、木
池の縁の灰色がかった葉になった。

トマス・ハーディ(1840-1928)

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詩のタイトルは “Poem in Prose” 文字通り訳せば「散文詩」である。詩の形式に拠らないで詩的な内容を表すということであろうか。今回のマクリーシュは、新婚さんのノロケを歌っている。この内容で書くとすれば、形式に拠らないだけかえってロマンチックになる。大抵の詩人は無意識のうちにロマン派の亜流になってしまう。

モダニストのマクリーシュは意識的に伝統的な詩の形式を守り、本来「ロマンチックな」題材で即物的な詩が書けることを主張したかったのだろう。ロマン派の語彙を排除し、簡潔には書かれてはいるが、はたしてモダンな詩が生まれたかどうか?

今回の詩に登場する女性とはイメージが合わないようだが、フランス印象派の女流画家ベルト・モリソの「ダイニング・ルーム」である。


Poem in Prose

This poem is for my wife.
I have made it plainly and honestly:
The mark is on it
Like the burl on the knife.

I have not made it for praise.
She has no more need for praise
Than summer has
Or the bright days.

In all that becomes a woman
Her words and her ways are beautiful:
Love's lovely duty,
the well-swept room.

Wherever she is there is sun
And time and a sweet air:
Peace is there,
Work done.

There are always curtains and flowers
And candles and baked bread
And a cloth spread
And a clean house.

Her voice when she sings is a voice
At dawn by a freshening spring
Where the wave leaps in the wind
And rejoices.

Wherever she is it is now.
It is here where the apples are:
Here in the stars,
In the quick hour.

The greatest and richest good,
My own life to live in,
This she has given me --

If giver could.

Archibald MacLeish (1892 – 1982)


散文詩

これは僕の妻の詩
真実を平易にあるままを書いた。
妻には徴がある
小刀の柄に徴があるように。

賞賛の詩ではない。
賞賛は彼女には
夏や快晴と同様
必要ない。

とりわけ女に相応しく
話としぐさが美しい。
愛らしい愛の仕事
行き届いた掃除。

彼女がいれば、太陽と
時間と甘い空気がある。
平和があり
すばらしい。

いつもカーテンに花
キャンドルと焼いたパン
掛けたクロス
きれいな家。

彼女が歌う声は
夜明けの目ざめの泉。
波は風にはねて
よろこぶ。

彼女がいるのは今。
リンゴはここ。
星の中でここと
すぐにわかる。

とても豪華な幸せ
僕の人生
彼女は僕にくれる――

気前がいい!

アーチボルト・マクリーシュ(1892 – 1982)

なおこの女性の名前はアダAdaというが、気になる方には写真もある。なるほど似合いのカップルである。マクリーシュは法律家のキャリアを捨て、歌手志望の奥さんとパリにしばらく滞在したこともある。

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