ヘ短調作品34

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ヴィクトリア朝を代表する桂冠詩人テニスン卿の結構づくしの詩。静かな夕暮れの愛の歌。

無韻詩であるが、静けさを表す弱強格のお手本。各詩節を me でくくっている。


Now Sleeps the Crimson Petal

Now sleeps the crimson petal, now the white;
Nor waves the cypress in the palace walk;
Nor winks the gold fin in the porphyry font:
The fire-fly wakens: waken thou with me.

Now droops the milkwhite peacock like a ghost,
And like a ghost she glimmers on to me.

Now lies the Earth all Dana?? to the stars,
And all thy heart lies open unto me.

Now slides the silent meteor on, and leaves
A shining furrow, as thy thoughts in me.

Now folds the lily all her sweetness up,
And slips into the bosom of the lake:
So fold thyself, my dearest, thou, and slip
Into my bosom and be lost in me.

Alfred Tennyson (1809-1892)


今や紅い花びらはねむる

今や紅い花びらはねむる、今や白も。
宮殿の杉並木も波打たず。
アラバスターの泉の金のヒレも閃かず。
目さめる蛍。汝は我とともにさめる。

白い孔雀はうなだれて霊のごとく
霊のごとく我に輝く。

大地はダナエをだまし星にささげ
汝は心をすべて我に開きたり。

静かな星は流れて、残したる
輝ける跡、汝の我への想いのごとく。

蓮はその香をすべてとじ
湖の胸にしのびこむ。
汝をとじよ、恋人よ、汝、わが胸に
しのびこみ、我にきえよ。

アルフレッド・テニスン(1809-1892)

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この詩はマクリーシュが三百年前のイギリスの詩人アンドリュー・マーヴェルENに呼びかける形式になっている。実際は、マクリーシュがアンドリュー・マーヴェルになった気分で高揚しているのである。

アンドリュー・マーヴェルはピューリタン革命期に活躍したイギリスの詩人である。彼は貴族の家庭教師になり、子弟の大陸旅行 Grand Tour の引率者になっている。イタリアでの滞在も長かった人である。ヨーロッパに感激したマクリーシュが自身をマーヴェルに見立てたのである。

彼はアンドリュー・マ―ヴェルに正午に高い所に立って、夜がヨーロッパ大陸の東から西へと大旅行する様子を感じるように勧めている。それはいいのだが、この詩は「連続性」を強調したいのだろうか、コンマもピリオドもない。読者には負担であるが、モダニストの彼が珍しく古典的な韻文詩の形式を採用しているので、これが多少情報を補ってくれる。

詩は四歩の弱強格で韻の構成も伝統的な
ABAB
である。

語学力を試されているようである。だが伝統的な韻律に従う場合、コンマもピリオドも抜いて読まなければ詩を読解したとはいえない、ということであろうか。折にふれ読み直して修正するつもりである。


You, Andrew Marvell

And here face down beneath the sun
And here upon earth's noonward height
To feel the always coming on
The always rising of the night:

To feel creep up the curving east
The earthy chill of dusk and slow
Upon those under lands the vast
And ever climbing shadow grow

And strange at Ecbatan the trees
Take leaf by leaf the evening strange
The flooding dark about their knees
The mountains over Persia change

And now at Kermanshah the gate
Dark empty and the withered grass
And through the twilight now the late
Few travelers in the westward pass

And Baghdad darken and the bridge
Across the silent river gone
And through Arabia the edge
Of evening widen and steal on

And deepen on Palmyra's street
The wheel rut in the ruined stone
And Lebanon fade out and Crete
high through the clouds and overblown

And over Sicily the air
Still flashing with the landward gulls
And loom and slowly disappear
The sails above the shadowy hulls

And Spain go under and the shore
Of Africa the gilded sand
And evening vanish and no more
The low pale light across that land

Nor now the long light on the sea:

And here face downward in the sun
To feel how swift how secretly
The shadow of the night comes on...

Archibald MacLeish


おーい、アンドリュー・マーヴェル!

太陽の真下の此処で顔をさげ
此処で正午を迎える高台に立ち
たえず近付いてくる
たえず昇りくる夜を感じてごらん:

湾曲した東にしのびよる
たそがれの土のような冷気を
ゆっくりと地上の人々の上に
昇りくる影が広がるのを感じてごらん

不思議にもエクバタナの樹々は
葉の一枚一枚が夜を受け入れる
不思議にもひざまで浸ける暗闇が
ペルシア中の山々を変容させる

そして今やケルマンシャーでは
うす明かりに人通りもまばらな
暗い門と枯れた草をこえて西に
通りぬける旅人も今は少なく

さらにバクダッドは暗くなり
静かな川にかかる橋を過ぎ
アラビアをとおり夜のはずれは
広がりしのびよってくる

パルミラの街では深まる
廃墟の石に残された車の跡
そしてレバノンは消えそして
雲より高いクレタを通りすぎる

シシリーをこえて大気は
陸へと向かうカモメで閃き
出てはゆっくり消える
陰る船体に張られた帆

そしてスペインは沈み
アフリカの海岸の金の砂地と
夜は消えたのでもはや陸地の
低く照らす青白い光はない

海の上の長い光も:

ここで日差しの中で下を見て
いかに速く知らぬ間に
夜の影が近付くのを感じてごらん...

アーチボルト・マクリーシュ(1892-1982)


ここに登場する固有名詞をウィキで参照すると


上の写真はパルミラの遺跡に沈む太陽。

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