ヘ短調作品34

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エミリーが短期間在籍した全寮制の女学校は女子生徒に理科教育を必須にしていた。彼女がそのときに習得した「科学的」な知識から、奇妙な幻想に戯れる。彼女は「作用」と「反作用」の和はゼロと教わったのだろう。そこから飛躍すると、「ゼロ」からいろんな物が生まれる。温度のゼロである氷から火が生まれ、色のゼロである白から赤が生まれ、筋肉のゼロである麻痺から活力が生まれる。素晴らしい。

いつものように偶数行で彼女の「韻」が踏まれている。

彼女お得意のバラッド形式である。弱強格で進行し、最後に強弱格で興奮した様子を表している。


The Zeroes -- taught us -- Phosphorus –

The Zeroes -- taught us -- Phosphorus --
We learned to like the Fire
By playing Glaciers -- when a Boy --
And Tinder -- guessed -- by power
Of Opposite -- to balance Odd --
If White -- a Red -- must be!
Paralysis -- our Primer -- dumb --
Unto Vitality!

Emily Dickinson (1830-86)


ゼロで――教わった――燐――

ゼロで――教わった――燐――
僕らは――子供のころ――氷遊びをして
自然に火が好きになり
点火は――たぶん――反対の力と
バランスするはず――
白が――赤に――なったら!
麻痺した――唖の教科書が
元気になる!

エミリー・ディキンソン(1830-86)

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スティーブンスは極彩色のオーロラの空から一転して極北の浜辺に目を転ずる。浜辺をおおう色は「白」であるが、ある変化が起きているのに気付く。


THE AURORAS OF AUTUMN

II
Farewell to an idea . . . A cabin stands,
Deserted, on a beach. It is white,
As by a custom or according to

An ancestral theme or as a consequence
Of an infinite course. The flowers against the wall
Are white, a little dried, a kind of mark

Reminding, trying to remind, of a white
That was different, something else, last year
Or before, not the white of an aging afternoon,

Whether fresher or duller, whether of winter cloud
Or of winter sky, from horizon to horizon.
The wind is blowing the sand across the floor.

Here, being visible is being white,
Is being of the solid of white, the accomplishment
Of an extremist in an exercise . . .

The season changes. A cold wind chills the beach.
The long lines of it grow longer, emptier,
A darkness gathers though it does not fall

And the whiteness grows less vivid on the wall.
The man who is walking turns blankly on the sand.
He observes how the north is always enlarging the change,

With its frigid brilliances, its blue-red sweeps
And gusts of great enkindlings, its polar green,
The color of ice and fire and solitude.

Wallace Stevens (1879-1955)


秋のオーロラ II

想念に別れをつげる. . .無人小屋が
浜辺に立っている。小屋は白い
習慣なのか、先祖代々受けついだ

ものなのか、限りない変化の過程を
経てのことか。壁にもたれた花は
白い、少し乾き、しみのよう

思い出す、思い出そうとする白は
ちがっていた、昨年、一昨年の白は
ちがっていた、午後過ぎの白ではない

花の新しさではない、冬雲のせいでも
冬空のせいでもない、見渡す限りちがう。
風が吹き道路に砂をまき散らす。

この地で見えるものとは白いもの
固まった白いものであり、演習での
徹底した教練の成果であり. . .

季節は変わる。寒風は浜辺を冷やす。
浜の長い線はさらに長くなり、人もまばらに
なり、暗闇は落ちずに集まってくる

壁の白はしだいに生気を失っていく。
歩いていた男が無表情に砂を見下ろす。
男は北に拡大する変化をみつめる

極寒の輝き、赤色と青色の広がり
壮大な一斉点火、北極の緑
氷と炎と孤独の色彩。

ウォリス・スティーブンス(1879-1955)

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