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エミリーは人里はなれた渓谷で珍しい「花」を見つけた。ただそれだけの話であると私は思うが、彼女は単純な話でも筋書きをよそから拝借し、下敷きにすることがある。今回はおそらくは中世の物語。若い騎士が妖精のような乙女に「落花狼藉」を働く挿話もあるだろう。 ネット上では、エミリーが同性愛者であるとの仮説を強める詩として、書き込みがあった。私はよく分からないという意味で同意しない。 So bashful when I spied her, So bashful when I spied her, So pretty, so ashamed! So hidden in her leaflets, Lest anybody find; So breathless till I passed her, So helpless when I turned And bore her, struggling, blushing, Her simple haunts beyond! For whom I robbed the dingle, For whom betrayed the dell, Many will doubtless ask me, But I shall never tell! Emily Dickinson (1830-86) 見つかるとはにかみ 見つかるとはにかみ 可愛く、恥ずかしい! 葉に隠れてしまう 見られたくない。 通りすぎるまで息を切らし 困り果てた彼女を 素朴な彼女の住処に運ぶと 顔を赤らめてもがく! 彼女のために谷から盗み 彼女のために谷を裏切った みなに尋ねられるに違いない でもけっして洩らさない! エミリー・ディキンソン(1830-86)
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2009年11月27日
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「沈黙は金なり」を父親の話を引用して語る。最後に皮肉な一言で締めている。 Silence My father used to say, "Superior people never make long visits, have to be shown Longfellow's grave nor the glass flowers at Harvard. Self reliant like the cat -- that takes its prey to privacy, the mouse's limp tail hanging like a shoelace from its mouth -- they sometimes enjoy solitude, and can be robbed of speech by speech which has delighted them. The deepest feeling always shows itself in silence; not in silence, but restraint." Nor was he insincere in saying, "`Make my house your inn'." Inns are not residences. Marianne Moore (1887-1972) 沈黙 父は言っていた 「優れた人は長居しないし ロングフェローの墓やハーバードのガラス花に 案内する必要もない。 頼らず、猫のようだ―― 獲物を秘密の場所に運ぶ 鼠の尻尾は靴紐みたいに口からだらりと垂れ下がり―― 猫は時々孤独になりたい 口が利けないのは 話題が楽しいからだ。 深い感情は沈黙の中に表れる 沈黙というより、抑制だな」 さらに彼は誠実に「私の家を宿にしなさい」といった。 宿は邸宅ではない。 マリアンヌ・ムーア(1887-1972) 詩中の glass flowersはハーバードの生物学の教授がドイツに発注したガラス製の植物標本。ボストンの観光アトラクションになっているそうである。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6b/Longfellow-Grave2.jpg/180px-Longfellow-Grave2.jpg 写真は詩人でハーバード大学教授のロングフェローの墓である。
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