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社交界でのひとコマ。インテリの話者は高尚な知識をひけらかしている。女性に受けようとしているが、彼女はとり合ってくれない。気取ったインテリさんのおしゃべりに合わせるかのように、この詩も気取りっているのが面白い。そこそこ韻を踏んでいるからである。 Conversation Galante I observe: `Our sentimental friend the moon! Or possibly (fantastic, I confess) It may be Prester John's balloon Or an old battered lantern hung aloft To light poor travellers to their distress.'
She then: "How you digress!"
And I then: "Some one frames upon the keysThat exquisite nocturne, with which we explain The night and moonshine; music which we seize To body forth our own vacuity." She then: "Does this refer to me?" "Oh no, it is I who am inane." "You, madam, are the eternal humorist, The eternal enemy of the absolute, Giving our vagrant moods the slightest twist! With your air indifferent and imperious At a stroke our mad poetics to confute --" And -- "Are we then so serious?" Thomas Stearns Eliot (1888-1965) 粋な会話 僕は言う:「月、そう我らの感傷的なる友は! おそらくは(幻想的なる、でしょうが) 月はプレスター・ジョンの気球か 難渋している哀れな旅人を照らすために 空高く吊るされた古びたランタンなのです 彼女は言う「ずれているわね!」 そこで僕は言う「これを素材にして あの上品な夜想曲を作曲する人もいまして 夜と月光を説明するのです、つまり 空疎な精神に具体的表現を与える音楽です」 彼女は言った「私のこと?」 「いいえ、空疎なのは私です」 「マダム、あなたは永遠のユーモリスト 『絶対者』の永遠の敵でいらっしゃる 私どものあやふやな話を混乱させます! あなたのツンとした無関心のそぶりで 私どもの狂った詩学は一撃で論駁されます――」 そして――「私たち本気かしら?」 注記:プレスター・ジョンはマルコ・ポーロの「見聞録」にも出てくる伝説の聖者だそうである。
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2009年08月01日
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



