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久しぶりにフロストの詩である。フロストは砂塵の平原の彼方に太古の住居跡をみる。そこは危険から身を守る隠れ家であるが、部族の飢えを軽くするために最後に隠棲する場所でもある。 A Cliff Dwelling There sandy seems the golden sky And golden seems the sandy plain. No habitation meets the eye Unless in the horizon rim, Some halfway up the limestone wall, That spot of black is not a stain Or shadow, but a cavern hole, Where someone used to climb and crawl To rest from his besetting fears. I see the callus on his soul The disappearing last of him And of his race starvation slim, Oh years ago - ten thousand years. Robert Frost 絶壁の住まい 金の大空は砂にみえる 砂の平原は金にみえる 見渡すかぎり家はない ただ水平線の彼方の 黒い斑点はシミでも 影でもない、洞窟だ。 不断の恐怖から逃れるため 這い上がった人がいる。 彼の精神のカルスを見る 彼の終の隠棲と 部族の飢えの軽減。 ああ昔 ― 何万年も昔。 ロバート・フロスト 写真はアリゾナ州の絶壁の住まいある。長期居住可能な住居であるので、フロストのいう避難場所としての「絶壁の住まい」ではない。 the callus on his soul は「精神のカルス(たこ)」という日本語は馴染めない。「耳にたこ」という表現はあるが。辛苦に鍛えられた精神を驚嘆する表現だと思う。
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2009年08月20日
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



