ヘ短調作品34

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Besides this May [977]

Besides this May
We know
There is Another —
How fair
Our Speculations of the Foreigner!

Some know Him whom We knew —
Sweet Wonder —
A Nature be
Where Saints, and our plain going Neighbor
Keep May!

Emily Dickinson (1830-86)

ここの五月以外に

ここの五月以外に
もう一つの
五月がある――
異国の人を想ってみるのは
楽しいこと!

我らがすでに過ごした五月を――
今過ごす人がいる――
うつくしい不思議――
聖人と素朴な人々が
五月を祝う所に
自然はあるのだ!

エミリー・ディキンソン(1830-86)

* 「五月」とは暦の上の五月ではない。北国から来た人の「五月」の話を知り、不思議な感動を覚える。彼女の「異国趣味」の詩。

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I am afraid to own a Body [1090]

I am afraid to own a Body —
I am afraid to own a Soul —
Profound — precarious Property —
Possession, not optional —

Double Estate — entailed at pleasure
Upon an unsuspecting Heir —
Duke in a moment of Deathlessness
And God, for a Frontier.

Emily Dickinson (1830-86)

こわくて肉体を所有できない――

こわくて肉体を所有できない――
こわくて精神を所有できない――
重大で――危険な財産――
相続の拒否は不可能――

二重の財産は――限定相続
「不死」と神の間際に――
信じきっていた相続人に
辺境の公爵領。

エミリー・ディキンソン(1830-86)

* 要するにエミリーは「相続」の法律用語で「遺伝」を語っている。「遺伝」は危険な「相続」である。劣った知性と醜い容姿の「相続」は拒否できない。第二詩節で最悪の「相続」を喩えている。臨終の父親を信じきっていた息子が、不毛で野蛮な「辺境の公爵領」を「限定相続」させられる。

* 二重の財産:肉体と精神という財産

* 「不死」と神の間際に:臨終のときに

* 信じきっていた相続人:自分は全財産を相続できるものと信じていた人

* エミリーは父方の知性を「限定相続」したが、彼女の貧相な容姿は誰から「限定相続」したのであろう。

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