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Thro' lane it lay - thro' bramble -
Thro' lane it lay - thro' bramble -
Thro' clearing, and thro' wood -
Banditti often passed us
Opon the lonely road –
The wolf came peering curious -
The Owl looked puzzled down -
The Serpent's satin figure
Glid stealthily along –
The tempests touched our garments -
The lightning's poinards gleamed -
Fierce from the crag above us
The hungry vulture screamed –
The satyr's fingers beckoned –
The Valley murmured "Come" -
These were the mates -
This was the road
These Children fluttered home.
Emily Dickinson
小道を通り――茨を通り――
小道を通り――茨を通り――
開墾地を通り、森を通り――
山賊が我らを追い越した
ひどく侘しい道路の途上――
狼は好奇心で我らを見詰め――
困惑した梟は下を見下ろし――
サティンを纏った蛇の姿は
密かに滑るように付き纏う――
強い嵐は我らの装束に触れ――
稲妻の懐の短剣は光り輝き――
我らの頭上の断崖絶壁から
飢えたる猛禽は激しく叫び――
サチルスの指は招き寄せた――
谷川は「来たれ」と呟いた――
これらは旅の道中の仲間達――
これが旅の道中というもの
子供達はみな家路を急いだ。
エミリー・ディキンソン
ロマン派の怪奇で幻想的な情景描写を想起させる詩である。この詩は天国へ行く旅とは違う。
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There is a word
There is a word
Which bears a sword
Can pierce an armed man -
It hurls it's barbed syllables
And is mute again -
But where it fell
The Saved will tell
On patriotic day,
Some epauletted Brother
Gave his breath away!
Wherever runs the breathless sun -
Wherever roams the day -
There is it's noiseless onset -
There is it's victory!
Behold the keenest marksman-
The most accomplished host!
Time's sublimest target
Is a soul "forgot"!
Emily Dickinson
剣を付けながら
武装兵をも貫く
辛辣なる言葉は――
棘の音節を投げ
再び沈黙に戻る――
落下した地点で
助かった老兵の
独立記念日の話、
肩章付けながら
安堵のため息を
漏らす奴もいた!
太陽が急ぎ走り
戦闘場面が移る
言葉はまず静か
敵を倒すことも
戦の主役である
名狙撃手を見よ
絶好の標は部下
が無視した士官! エミリー・ディキンソン
彼女の喩えは夫々的確であり、尤もであるが、私はこの詩の背景を知らない。「無視された士官」とは誰の事を言うのか。彼女は同時代の詩人たちを嘲っている。その詩人たちは辛辣な評言で倒れるような人物だったろうか。彼女がしばしばパロディーで嘲っているようにも読めるロングフェローはハーバード大学の教授となっている。まさに肩章付きの士官である。彼は奥さんの事故死の衝撃から生涯逃れられなかったが、辛辣な批評にも敏感な人だったのだろうか。これは伝記を読まなければわからない。私にはお手上げである。
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I cannot live with You —
I cannot live with You —
It would be Life —
And Life is over there —
Behind the Shelf
The Sexton keeps the Key to —
Putting up
Our Life — His Porcelain —
Like a Cup —
Discarded of the Housewife —
Quaint — or Broke —
A newer Sevres pleases —
Old Ones crack —
I could not die — with You —
For One must wait
To shut the Other's Gaze down —
You — could not —
And I — Could I stand by
And see You — freeze —
Without my Right of Frost —
Death's privilege?
Nor could I rise — with You —
Because Your Face
Would put out Jesus' —
That New Grace
Glow plain — and foreign
On my homesick Eye —
Except that You than He
Shone closer by —
They'd judge Us — How —
For You — served Heaven — You know,
Or sought to —
I could not —
Because You saturated Sight —
And I had no more Eyes
For sordid excellence
As Paradise
And were You lost, I would be —
Though My Name
Rang loudest
On the Heavenly fame —
And were You — saved —
And I — condemned to be
Where You were not —
That self — were Hell to Me —
So We must meet apart —
You there — I — here —
With just the Door ajar
That Oceans are — and Prayer —
And that White Sustenance —
Despair —
Emily Dickinson
私は汝なしに歩めず――
私は汝なしに歩めず――
人生はそんなもの――
人生は其処で終わり――
寺男が鍵を掛けた
棚の背後に我らの――
人生――彼の磁器は――
並べられる運命――
古くさい――ヒビ入りと――
主婦に見捨てられた――
容器のようであり――
古いのが割れるのと――
新品の磁器は喜ぶ――
汝と一緒に死ねない――
一人はさらに一人が
閉じる瞼を見守るべき――
汝はそれが出来ない――
私が汝を見守るなら
霜の持つ権利なく――
私は凍りつくことに――
死者の特権かしら?
我ら共に天に昇れず――
なぜなら汝の顔は
イエスのそれを隠し――
この新しき恩寵も
過去に戻りたい目に
鈍く、異様に輝く――
汝が彼よりも接近し
輝いた時を除いて――
我ら審判を仰ぐはず――
汝は天国に奉仕し、
あるいは努力をした――
私は出来なかった――
汝は光景を堪能し――
私はむさ苦しい
天国の絢爛豪華に
目を背けたから――
汝落ちれば私も一緒――
たとえ私の名前が
天国的名声に大きく
鳴り響いたとても――
汝の魂が救済され――
汝が咎めを免れ
私が断罪されたら――
私には地獄行き――
我らは離れて会う――
汝は其処――私は此処――
半ば開いた扉こそ
広き海原であり――
祈り――白き糧なる――
絶望である。
エミリー・ディキンソン
なんとも清く、陰鬱なロマンス、「緋文字」を思い起こさせる詩である。
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I often passed the village
I often passed the village
When going home from school —
And wondered what they did there —
And why it was so still —
I did not know the year then —
In which my call would come —
Earlier, by the Dial,
Than the rest have gone.
It's stiller than the sundown.
It's cooler than the dawn —
The Daisies dare to come here —
And birds can flutter down —
So when you are tired —
Or perplexed — or cold —
Trust the loving promise
Underneath the mould,
Cry "it's I," "takeDollie," And I will enfold!
私は学校からの帰りに 私は学校からの帰りに 集落を通る時があった―― 皆は何をしているのか―― 何故こう静かなのが―― 私に分かり始めたのが―― いつか記憶しないが―― 日時計の影が知らせる 以前のことであった。 落日よりも静かだった。 曙の時よりも涼しく―― 雛菊は此処にも花咲き―― 鳥は羽ばたき降りる―― だから貴女が疲れて―― 身も心も不調の時―― 地下からの愛らしい 約束を信じて頂戴、 「私よ、お人形を貰って」 私は声に耳を澄ますの! エミリー・ディキンソン エミリーが繰り返し書いた情景、雛菊の咲くお墓の前に立って地下の女の子と会話するお話である。 |
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Wild Nights — Wild Nights!
Wild Nights — Wild Nights!
Were I with thee
Wild Nights should be
Our luxury!
Futile — the Winds —
To a Heart in port —
Done with the Compass —
Done with the Chart!
Rowing in Eden —
Ah, the Sea!
Might I but moor — Tonight —
In Thee!
荒れ狂う嵐の夜! 荒れ狂う嵐の夜! 汝と伴にあれば 荒れ狂う嵐の夜も 至上の悦楽ならん! 羅針盤がなくとも―― 海図がなくとも―― 避難港に泊る心に―― 甲斐なき強き風! エデンに漕ぎ入る―― ああ海よ! 今夜――汝に―― 錨を降ろせたら! エミリー・ディキンソン 私がアメリカのエミリー・ディキンソンのクラスの社会人学生であるとしよう。教官はディベイトを要求する。ディベイトでは少数意見が目立ちやすく、単位をとるには有利な作戦である。以下は私の戯言であり、結論はどうでもよい。私はディベイトが嫌いである。以前NHKで「ハーバード 熱血教室」なる番組があったが、バカバカしくなり見なくなった。
この詩も大変話題性のある詩であり、今回で私の二度目の訳である。最初の訳はよく分からずに訳出したものであり、削除しようと思う。
最初に詩集の彼女の詩を編集していた彼女のメル友であり、珍しく一度だけ彼女と面会したことのあるトーマス・ハギンソン(1823―1911)はこの詩を悪く解釈する人を恐れて妹のヴィニーに相談した。当時は進歩的な奴隷解放や少数派の移民を守るために活動した彼も詩集に載せるのを躊躇した。
少なくとも法的には処女であるエミリーがエロティックな性的幻想に耽るようにも読める詩である。Wild Nightsという出だしから、不道徳な夜を連想させるし、最後の moor in thee も性的結合を連想させて穏やかでない。抑制できない性的情熱と恍惚の詩という判定を編者は恐れたのである。
現代ではハギンソンの狭量を笑うフェミニストが多数派であろう。フェミニストはその通りだが、一体何故悪いという。
あるいは恍惚状態で神と会話する神秘的な詩であるという見解もあるそうである。この見解を否定する論者も、神との会話の語彙と性的な語彙には類似性があることを認めてはいる。
私は最初の「汝」は特定の人物をさすのではなく、イエスであると思う。二度目の「汝」は嵐が静まった海である。彼女は天国への苦難の旅をする詩を何遍も書いている。さらにイエスとロマンティックな出会いをする詩も書いている。天国への旅の類型とイエスへの恋の類型を重ねた詩がこの詩であると思う。イエスと一緒に天国へ向かう詩として「静かな方法だった」がある。カップルは気球に乗り天国へ向かうのである。エデンの園は荒海に守られた島にあるか、天上にあるか、乗り物が小舟なのか、気球なのかの違いはあるが、同じ類型の詩であると思う。
なおNights と複数形になっているが、エミリーは状態が刻々と変化する場合に s を付けて済ます場合がある。私はその意味で訳した。勿論毎夜という場合もあろう。これも新しい議論の種である。。
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



