ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

Emily Dickinson

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Forget! The lady with the Amulet
 
Forget! The lady with the Amulet
Forget she wore it at her Heart
Because she breathed against
Was Treason twixt?
 
Deny! Did Rose her Bee —
For Privilege of Play
Or Wile of Butterfly
Or Opportunity — Her Lord away?
 
The lady with the Amulet — will fade —
The Bee — in Mausoleum laid —
Discard his Bride —
But longer than the little Rill —
That cooled the Forehead of the Hill —
While Other — went the Sea to fill —
And Other — went to turn the Mill —
I'll do thy Will —
 
Emily Dickinson
 

御守着けたこの貴婦人

 

御守着けたこの貴婦人

心に飾る時忘すれまい

監視しあって過ごせば

背信に陥ったことを。

 

薔薇が蜂を拒むのは――

遊び戯れるためか?

蝶を惑わすためか?

亭主留守だからか?

 

お守り着ける貴婦人は――

連れ添った嫁を捨てて――

大きな墓場に寝そべる――

蜂と出会うであろうが――

小川が大海に注ぐ間も――

水車を触れて回す間も――

斜面を下る小川が丘を――

冷やした後も末永く――

私は汝の意志を守る――

 

エミリー・ディキンソン

 
諦めかけたこの詩の翻訳も一部の不適切な解釈も自覚しながらも一先ず投稿することにした。
 
「御守着けるこの貴婦人」は社交界の名流夫人でないことは気付いていたが、貴婦人が棘という御守を着けながら「薔薇」でないことは第二詩節の文脈でわかった。「遊び戯れる」は微風にも揺れ動く様を示唆している。薔薇は微風に揺れない。「蝶を惑わすため」は蜂から蝶に乗り換えることを意味する。「亭主留守だから」の「亭主」とは花を扶養する太陽である。「亭主留守」とは太陽が雲に隠れるか、夜であることを示唆する。薔薇は開いた花冠を夜も閉じない。この詩節で薔薇の習性を語り、薔薇と違う花を読者に暗示させる。
 
雛菊こそ微風に揺れ、蜂の蜜の採取を妨げ、蜂から蝶に心変わりしない。太陽が留守の時雛菊は花冠を閉じる。この第二詩節から「この貴婦人」は雛菊を連想させる。すると「御守」は「蜜蜂」である。「雛菊」と「蜜蜂」はいつものエミリー詩の常連である。
 
第二詩節で見当を着けると第一詩節も分かってくる。雛菊と蜂の相互信頼を歌ったものであろう。
 
第三詩節の前半は下手な訳であり、修正したいが、今一釈然としない。訳語が不自然な場合誤訳の可能性大である。
 
いずれにしても雛菊と蜂の麗しい相互依存関係を語ったものであることに間違いはないと思う。
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Good Morning — Midnight —
 
Good Morning — Midnight —
I'm coming Home —
Day — got tired of Me —
How could I — of Him?
 
Sunshine was a sweet place —
I liked to stay —
But Morn — didn't want me — now —
So — Goodnight — Day!
 
I can look — can't I —
When the East is Red?
The Hills — have a way — then —
That puts the Heart — abroad —
 
You — are not so fair — Midnight —
I chose — Day —
But — please take a little Girl —
He turned away!
 
Emily Dickinson
 

お早うさん――夜君――

 

お早うさん――夜君――

家に戻ろうかな――

昼に嫌われたみたい-――

私は好きなのに。

 

日の光は素敵だから――

日溜りに居たいが――

朝に嫌われたみたい――

ではお休みね――昼君――

 

東が赤らむ瞬間を――

見られるかな?

忽ち丘の心は遥か

遠くへと移る――

 

夜は公平でないわ――

私は昼が好き――

私を連れてってよ――

でも昼は薄情!

 

エミリー・ディキンソン

 

この詩はエミリーが好む類型「極夜:polar night」に属する。一日中暗く、一瞬光りが射したと思ったら、また暗くなる。彼女は繰り返しこのテーマの詩作を試みている。今回は太陽の崇拝者エミリーの片思いの少女のメロドラマという形式で極夜を書いている。

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Just to be Rich
 
Just to be Rich
To waste my Guinea
On so broad a Heart!
Just to be Poor,
For Barefoot pleasure
You, Sir, shut me out!
 
Emily Dickinson
 

私の心からの

 

私の心からの

ギニー金貨を

忽ち浪費する

裕福なる者は

貧しき者なり、

素足を楽しむ

私を締め出す!

 
エミリー・ディキンソン
 
誤訳の可能性大であるが、一応メモとして投稿する。古代の賢者の格言をひねったものであろうか。遂に分からなかった。彼女の類型としては「乞食」に属するものであろう。
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Is it true, dear Sue?
 
Is it true, dear Sue?
Are there two?
I shouldn't like to come
For fear of joggling Him!
If I could shut him up
In a Coffee Cup,
Or tie him to a pin
Till I got in —
Or make him fast
To "Toby's" fist —
Hist! Whist! I'd come!
 
Emily Dickinson
 
スーザン、本当?
 
スーザン、本当?
本当に二人だけ?
抱っこが怖いから
行きたくないの!
コーヒーカップに
入れてしまうか
私が帰宅するまで
ピンで留めてしまうか――
それともトビーの
足で抑えさせたらね――
シーッ、うかがいます――
 
エミリー・ディキンソン
 
ディキンソン家に初孫が生まれた。母親はスーザンである。引き篭もりのエミリーが気にしているのは、お客さんが敷地内のエバーグリーン邸にいないかどうかである。独身で育児体験のないエミリーが冗談半分に言っているのは抱っこが怖いということである。
 
ディキンソン家の初孫、エミリーの甥が誕生した。名前はエドワード、愛称はネッドである。
 
トビーとはディキンソン家の飼い猫である。
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I have a King, who does not speak —
 
I have a King, who does not speak —
So — wondering — thro' the hours meek
I trudge the day away —
Half glad when it is night, and sleep,
If, haply, thro' a dream, to peep
In parlors, shut by day.
 
And if I do — when morning comes —
It is as if a hundred drums
Did round my pillow roll,
And shouts fill all my Childish sky,
And Bells keep saying "Victory"
From steeples in my soul!
 
And if I don't — the little Bird
Within the Orchard, is not heard,
And I omit to pray
"Father, thy will be done" today
For my will goes the other way,
And it were perjury!
 
Emily Dickinson
 

私の王は沈黙守る――

 

私の王は沈黙守る――

私は温かい時間に

散歩するが、謎だ――

夜は多少楽になり

眠り、夢で日中は

閉じた店舗を覗く。

 

王あれば早朝には――

まるで太鼓百台が

枕元で鳴りひびき、

大声は明朗な空を

充たし、魂の塔は

勝利の鐘を告ぐ様!

 

王なくば果樹園の

小鳥の歌も聞えず、

それなら主の祈り

今日はすっぽかす

私の意向と正反対、

まるで偽証ですよ!

 

エミリー・ディキンソン

 

この六行詩の脚韻の構造はAABCCB である。第一節に冗長な語りがあるような気がする。

 

気分良く目覚めれば、王(神)がいて、悪ければ王はいないという詩である。形式的には成功しているものの、あまり面白くない。


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