ヘ短調作品34

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コールリッジ

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阿片のせいだろうか、コールリッジはうなされている。

Fragment 2: I know 'tis but a Dream, yet feel more anguish

I know 'tis but a Dream, yet feel more anguish
Than if 'twere Truth. It has been often so:
Must I die under it? Is no one near?
Will no one hear these stifled groans and wake me

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)

断章二:夢だと分かっているが

夢だと分かっているが、うつつよりも
苦しい感じだ。今までよくあった。
死ぬときはこうか?そばに誰もいない?
誰も息苦しいうめきを聞かず、起こしてもくれないのか?

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

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コールリッジはメモ帳を残しているが、生前に発表されていない。ルーズな性格からであろうが、彼には「未完成の詩」が多い。断章は画家のスケッチ同様製作過程を知ることができて興味深い。形式は美しくなく、情報不足から読解が困難な場合が多々あるが、想像を巡らすのも楽しい。それに、最近スタミナ不足の私には短さも魅力なのである。断章一はカモメの動きの描写が生き生きとしていて私は気に入った。


断章一:忙しい飛雲を抜け ― サムエル・テイラー・コールリッジ

Fragment 1: Sea-ward, white gleaming thro' the busy scud

Sea-ward, white gleaming thro' the busy scud
With arching Wings, the sea-mew o'er my head
Posts on, as bent on speed, now passaging
Edges the stiffer Breeze, now, yielding, drifts,
Now floats upon the air, and sends from far
Wildly-wailing Note.

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)


断章一:忙しい飛雲を抜け

忙しい飛雲を抜け、海へと向かう白い輝き
翼を曲げて僕の頭上を行くカモメ
速さに夢中なり急ぐかと思えば、頑固な風を
斜めに横切って進み、再び風任せで漂い
また空にポカリと浮かんでいる。そして
はるか彼方から鋭く悲しい鳴き声を送ってくる。

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

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道学者コールリッジ先生は「善」や「功績」はそれ自体が目的であり、報酬を当てにするものではない、と説かれる。「善意の偉人が報われない」と嘆いている火とは誰であろう。それはともかくコールリッジは「善意の偉人」と世間に評価されることをとっくに諦めているのだろうか。負け惜しみにも聞こえるが、こんな話を詩の形式で表現するのだから達者なものである。1802年に発表されている。


The Good, Great Man

"How seldom, friend! a good great man inherits
Honour or wealth with all his worth and pains!
It sounds like stories from the land of spirits
If any man obtain that which he merits
Or any merit that which he obtains."

REPLY TO THE ABOVE
For shame, dear friend, renounce this canting strain!
What would'st thou have a good great man obtain?
Place? titles? salary? a gilded chain?
Or throne of corses which his sword had slain?
Greatness and goodness are not means, but ends!
Hath he not always treasures, always friends,
The good great man? three treasures, LOVE, and LIGHT,
And CALM THOUGHTS, regular as infant's breath:
And three firm friends, more sure than day and night,
HIMSELF, his MAKER, and the ANGEL DEATH!

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)

「実に稀だよ!善意の偉人でありながら
彼の価値や労苦で名誉や財を受け取るのは!
おとぎ話に聞こえるかも知れないが
人がその人格に値するだけ報われたら
あるいはその人が立てた功績で報われたら」。

上記への答弁
みっともない、偉そうに言うんじゃないよ!
君は善意の偉人に何を与えようというのだい?
地位?肩書き?報酬?金の鎖かい?
彼の剣が殺めた人物が占めた座かい?
偉大と善意は手段ではなく、目的だ!
彼には必ずしも財はないが、必ず友がある。
善意の偉人?宝が三つある、愛と光と
幼児の息のように規則正しい、冷静な思考。
さらに友がある、これは常に正しい
彼自身と彼の創造主と死の天使!

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

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この詩はコールリッジの生前に発表されていない。だが、生前に友人を通してスコットが知ることになり、出版を待ちきれずに「アイヴァンホー」で借用している。コールリッジはやはり影響力のある詩人であった。

韻の構造は

ABABCCDDEEE


The Knight's Tomb

Where is the grave of Sir Arthur O'Kellyn?
Where may the grave of that good man be?―
By the side of a spring, on the breast of Helvellyn,
Under the twigs of a young birch tree!
The oak that in summer was sweet to hear,
And rustled its leaves in the fall of the year,
And whistled and roared in the winter alone,
Is gone,--and the birch in its stead is grown.―
The Knight's bones are dust,
And his good sword rust;--
His soul is with the saints, I trust.

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)


騎士の墓

サー・アーサー・オケリンの墓は何処?
かの良き人の墓は何処?
ヘルヴェリン山中腹の泉のほとり
樺の若木の小枝の下に!
夏には優しき音を立て
秋にはサラと葉音を立て
冬には怒号を鳴り響かせた
あの樫も逝き ― 樺が代わって伸びた ―
騎士の遺体はいまや灰となり
騎士の良き剣も錆びるも―
騎士の魂は必ずや聖人と共にある。

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)


注記:スコットのアイヴァンホー八章には次の三行がある。騎士が複数になっている。

"The knights are dust,
And their good swords are rust,
Their souls are with the saints, we trust."

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コールリッジは1828年にワーズワス親娘とオランダ・ラインの旅に出かけている。そのときの体験を語った1807作の詩である。「必要は発明の母」というが、オーデコロンが誕生した土地だけのことはあり、コールリッジはものすごい悪臭に悩まされた。お得意のドイツ語を駆使しようにも口が開けられない状態である。この詩ネットをブラウズしてみると、引用回数が非常に多い。バイロン卿の Ode to Venice の冒頭部分と並んで環境問題の論文に格好をつけるのにお薦めである。

オリジナルのテキストでは冒頭だけケルンにウムラウトが付いている。最近パソコンの調子が悪く、文字化けしてしまうので Kohln にしておいた。その後では英語名のコローン Cologne になっている。ケルンとコローンでは音節数が違ってくるせいであろうか?


Kohln

In Kohln, a town of monks and bones,
And pavements fang'd with murderous stones
And rags, and hags, and hideous wenches;
I counted two and seventy stenches,
All well defined, and several stinks!
Ye Nymphs that reign o'er sewers and sinks,
The river Rhine, it is well known,
Doth wash your city of Cologne;
But tell me, Nymphs, what power divine
Shall henceforth wash the river Rhine?

Samuel Taylor Coleridge (1772-1834)


ケルン

坊主と餓鬼の町ケルン
物騒に牙を剥く石畳
乞食、老婆、醜悪な売女。
僕は悪臭を七十と二数えた
みなはっきりした独特の臭い!
下水溝にして下水道である
名高きラインの川。汝ら治水の乙女
ケルンの町を洗い流せ。
だがどんな魔法を使って
ラインの川を清めるのだ?

サムエル・テイラー・コールリッジ(1772-1834)

オディールさんの意見が正しいと思いますので修正します。

修正:

ケルン

坊主と餓鬼の町ケルン
物騒に牙を剥く石畳
乞食、老婆、醜悪な売女。
僕は悪臭を七十と二数えた
みなはっきりした独特の臭い!
下水溝と下水道を支配する乙女よ
ラインの川がコロンの町を
洗い流すのは知られている。
だがどんな魔法を使って
ラインの川を清めるのだ?

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