ヘ短調作品34

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テニスン

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イメージ 1

今日届いた「今日の詩」はまたまたテニスンである。テニスンのアーサー王物語中のエピソード「シャロットの姫君」である。またテニスンかと思われるかもしれないが、齢をとると懐古的になるし、適応能力がなくなる。20世初頭のフロストにふうふう言っている私は正直ホットする。辞書を引き引きなんとか解読できるであろう。

シャロットの姫君はアーサー王の居城キャメロットの「円卓の騎士たち」の宮廷愛の対象になる驕慢な美女ではない。「シャロットの姫君」は魔法の呪いをかけられ、通りがかる勇ましい騎士達の姿を見ることが出来ない。見たらたちまち彼女は死に至る不幸におそわれる薄命の美女である。彼女は鏡に映る騎士を眺める他はない。

美女が城に閉じこめられていれば、救出する若き騎士が登場してと期待したくなるがどうなるであろうか。今日送られてきたのはその第一部である。明日第2部が送られてくるかどうかは分からない。




The Lady of Shalott

PART I


ON either side the river lie
Long fields of barley and of rye,
That clothe the wold and meet the sky;
And thro' the field the road runs by
To many-tower'd Camelot;
And up and down the people go,
Gazing where the lilies blow
Round an island there below,
The island of Shalott.


Willows whiten, aspens quiver,
Little breezes dusk and shiver
Thro' the wave that runs for ever
By the island in the river
Flowing down to Camelot.
Four gray walls, and four gray towers,
Overlook a space of flowers,
And the silent isle imbowers
The Lady of Shalott.

By the margin, willow-veil'd,
Slide the heavy barges trail'd
By slow horses; and unhail'd
The shallop flitteth silken-sail'd
Skimming down to Camelot:
But who hath seen her wave her hand?
Or at the casement seen her stand?
Or is she known in all the land,
The Lady of Shalott?

Only reapers, reaping early
In among the bearded barley,
Hear a song that echoes cheerly
From the river winding clearly,
Down to tower'd Camelot:
And by the moon the reaper weary,
Piling sheaves in uplands airy,
Listening, whispers ''Tis the fairy
Lady of Shalott.'

Tennyson



シャロットの姫君

第一部

川の両岸には
大麦とライ麦の畑が伸び
森を覆い空と接する。
道が畑を過ぎり
櫓が建ち並ぶキャメロットに至る。
道を行く人は
川の中にある島
シャロットの島の周りで
風になびく百合を眺める。

柳は青ざめ アスペンは震え
暗いそよ風は身震いし
さざ波はいつまでも
川の島を通り
キャメロットに至る。
四方の城壁と櫓が
花畑を見下ろし
無言の島は
シャロットの姫君を閉じこめる。

柳のヴェイルの岸辺には
大きな船はゆっくりと
馬に牽かれ 絹の帆を張った小舟は
すいすいとキャメロットへと向かう。
姫君が手を振ったり
窓に立っているのを見た人がいるか?
姫君を知っている人がいるか?
シャロットの姫君を?

朝まだきに 髭を生やした
大麦を刈り取る農夫だけ耳にする。
明るく響く歌声が
風に乗って川から
キャメロットに向かう。
月明かりの下で疲れた農夫が
麦の束を高く積み上げ
聴きながらつぶやく
「うるわしのシャロットの姫君だ」

テニスン

イメージ 1

昨日「今日の詩」から届いたメイルは19世紀イギリスの桂冠詩人テニスンの有名な The Charge of the Light Brigade を紹介している。帝政ロシアの膨張政策に干渉してイギリスやフランスがロシアに対して起こしたクリミア戦争中のエピソードである。クリミア戦争はナポレオン戦争以後ヨーロッパでの本格的な戦争である。その中で「バラクラヴァの戦い」は実に多くの兵士を犠牲にし、得るところの無かった戦闘である。現在ではイギリスの軍事史上最も愚劣な戦闘として評価が定着している。最終的にはロシアはクリミア戦争で敗北したのでイギリスは戦勝国となり、愚劣な戦闘を指揮した将軍達は部下の犠牲と引き替えに出世している。

だが騎兵隊の 突撃は大英帝国の愛国的詩人テニスンのイマジネーションをかき立てた。彼はThe Charge of the Light Brigadeという詩で兵士達を賞賛した。テニスンの詩は有名になり、イギリスの小学生は暗唱させられ、この戦闘は万人の知るところになった。

私がこの話を知ったのはテニスンの詩を読んだからではない。子供の頃エロール・フリンの映画「進め竜騎兵」を見たからである。西部劇を見飽きた私にはかなり記憶に残っているアクション映画である。

最近多額の費用をかけてリメイクが制作されたが、日本では公開されることはなかったように思う。興行成績が史実の「バラクラヴァの戦い」同様惨憺たる結果に終わったそうである。それが理由なのかもしれない。そこでリージョン1のDVDを取り寄せる他はなかった。私の語学力では、日本語字幕のない映画はなかなか大変であった。それでも内容はかなり現代的解釈に変わっているように思われた。それはともかくテニスンの詩を紹介しよう。




The Charge of the Light Brigade

1.

Half a league, half a league,
Half a league onward,
All in the valley of Death
Rode the six hundred.
"Forward, the Light Brigade!
"Charge for the guns!" he said:
Into the valley of Death
Rode the six hundred.

2.

"Forward, the Light Brigade!"
Was there a man dismay'd?
Not tho' the soldier knew
Someone had blunder'd:
Their's not to make reply,
Their's not to reason why,
Their's but to do and die:
Into the valley of Death
Rode the six hundred.

3.

Cannon to right of them,
Cannon to left of them,
Cannon in front of them
Volley'd and thunder'd;
Storm'd at with shot and shell,
Boldly they rode and well,
Into the jaws of Death,
Into the mouth of Hell
Rode the six hundred.

4.

Flash'd all their sabres bare,
Flash'd as they turn'd in air,
Sabring the gunners there,
Charging an army, while
All the world wonder'd:
Plunged in the battery-smoke
Right thro' the line they broke;
Cossack and Russian
Reel'd from the sabre stroke
Shatter'd and sunder'd.
Then they rode back, but not
Not the six hundred.

5.

Cannon to right of them,
Cannon to left of them,
Cannon behind them
Volley'd and thunder'd;
Storm'd at with shot and shell,
While horse and hero fell,
They that had fought so well
Came thro' the jaws of Death
Back from the mouth of Hell,
All that was left of them,
Left of six hundred.

6.

When can their glory fade?
O the wild charge they made!
All the world wondered.
Honor the charge they made,
Honor the Light Brigade,
Noble six hundred.

Tennyson


軽騎兵の突撃

1.

半リーグ 半リーグ
半リーグ 前進
六百騎の兵は全員
死の谷へと進む。
「軽騎兵 総員前進!」
「砲兵陣地を攻撃せよ!」
六百騎の兵は全員
死の谷へと進む。

2.

「軽騎兵 総員前進!」
怯えていた兵士はいたか?
いない 指揮官は誰かの
間違いだと分かっていたが
兵士たちは無言で
理由を聞くことなく
ただ命令に従い死地に向かう。
六百騎の兵は全員
死の谷へと進む。

3.

右に砲弾
左に砲弾
前に砲弾
弾と破片の一斉射撃が
鳴り響き 襲いかかるが
勇敢にも兵士は馬を進め
六百騎の兵は全員
死の谷へと進む。

4.

閃く兵士のサーベル
閃く宙を舞うサーベル
敵砲兵を切り付け
一軍団を襲う
全世界は驚いた。
硝煙の中に飛び込み
前線をつき破った。
コサックとロシア兵は
サーベルの一撃によろめき
打ち砕かれ 切り裂かれた。
敵は逃亡したが 
六百騎の兵は後退しなかった。

5.

右に砲弾
左に砲弾
後に砲弾
弾と破片の一斉射撃が
雷鳴のごとくに鳴り響き
馬と英雄は倒れたが
勇戦した兵士は
死の顎をくぐり抜け
地獄の入り口から生還した。
六百騎の兵士の
生き残りが生還した。

6.

彼らの栄光が色あせるだろうか?
彼らの無謀な突撃!
全世界が驚いた。
彼らの突撃を称えよ
軽騎兵を称えよ
高貴なる六百騎。

テニスン


余談になるが、この戦闘に関係した将軍で後世に名を残したのが、カーディガンとラグランである。カーディガンは「カーディガン」をきていた。ラグランは「ラグラン」をきていた。二人は服飾関係の商売をしていたわけではない。私のようになりふりに無頓着な人間でもカーディガンとラグランが服飾用語であることは知っている。私はカーディガンを着ているし、ラグラン袖というのも女性が話をしているのを聞いたことがある。この二つの名前はこの戦闘を指揮した将軍の名前に由来している。とくにラグランはクリミア戦争の半世紀前ワーテルローの戦いで名誉の負傷をし片腕をなくしている。それでラグラン袖の服を着ていた。何が理由で後世に名を残すか分からないものである。無能であっても服装とか髪型で名前が残るかもしれない。ちょっと変わった服装をしてテレビに映るよう努力しよう。

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