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266.ブラームスからヘルツォーゲンベルクへ [ウィーン、1892年3月19日] 親愛なる友へ 昨日のいただきました小包深く感謝します。この美しい感動的な楽譜(1)をお友達に送られるのはなんと幸せなことでしょう。多くの質問がどれだけか寄せられることでしょう。作品自体はもちろんのこと、私なんぞはその存在すらも知りませんでした。もっともあなたの歌曲の一、二曲は奥さんに由来しているとはうかがっていましたが。 私は歌曲(とくにセルヴィア歌曲)を調べてみましたが、無駄でした。どれが奥さんのものか決めかねました。 あなたは彼女の友人たちに、彼女の手紙の抜粋を発表することを許可されたいのでしょう。私は彼女の手紙を、人生のもっとも貴重な想い出として、機知と感受性あふれる本質的価値のゆえに一番大事に保管しています。しかしこれらの手紙は私個人に宛てられたものです。私だって、彼女の他の手紙、他人を論じた手紙をぜひとも読みたい気持ちはありますよ。 今年の春の計画はまだ立ってはいません。フィレンツェ、シエナ、オルヴィエトを考えますが、あまり興味がわくものではありません。でもあなたが行かれるのであれば。私もその気になるかもしれません。 今年の夏はどうされます。オーストリアのご家族があなたを引き留めるでしょうか。 さて。今日はそのくらいにして。心からの感謝とご挨拶を。 あなたのJ.Br.より (1)彼女の死去の後、ヘルツォーゲンベルクはエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクによる「8つのピアノ曲(Acht Klavierst??cke )」を出版した。曲集は彼女の友人に献呈されている。この中にはフラウ・エンマ・エンゲルマン-ブランデス(Frau Engelmann-Brandes )、フラウ・リリー・ヴァッハ、旧姓メデンデルスゾーン・バルトルディー(Frau Lili Wach geb. Mendessohn-Bartholdy)、フラウ・ヘドウィク・フォン・ホルシュタイン(Frau Hedwig von Holstein) 、フロイライン・ヨハンナ・レントゲン(Fr??ulein Johanna R??ntgen)、クララ・シューマン(Clara Schumann)の名前があった。第6曲は献呈されていないが、第7曲は作曲者の死去の前にフラウ・ルイーゼ・フォン・ベツォルト-エンゲルマン(Frau Luise von Bezold-Engelmann)に献呈されている。
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