|
246.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [イシュル、1889年12月29日] 親愛なる友へ 今日のところは、最後の頁は終止バー以外がほんの少しあるだけだということをお知らせするにとどめます。ぼんやりしていて忘れた傘みたいなものです。もう一方の包み紙(1)が一枚見つかればそれも入れて送りましょう。――ではよろしく。 あなたのJ.Br.より (1)古い舞踏曲のもう1ページ分。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 洋楽
こんにちは、ゲストさん
[ リスト | 詳細 ]
|
246.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [イシュル、1889年12月29日] 親愛なる友へ 今日のところは、最後の頁は終止バー以外がほんの少しあるだけだということをお知らせするにとどめます。ぼんやりしていて忘れた傘みたいなものです。もう一方の包み紙(1)が一枚見つかればそれも入れて送りましょう。――ではよろしく。 あなたのJ.Br.より (1)古い舞踏曲のもう1ページ分。
|
|
245.エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクからブラームスへ [フィレンチェ、1889年12月26日] 親愛なる友へ あ なたの小包を――あらゆる点で貴重な贈り物――受け取ったわたしの喜びを理解していただくのは困難です。二つの点でわたしの心を穏やかにしていただきた く、わたしはただちにお願いの手紙を書いております。わたしはクリスマスの日に届いた物は贈り物と考えていますが、こんなトリュフ(1)と 一緒になったポロネーズもわたしのものとしても構わないのですか。こんな楽しいことをなさったことがあるでしょうか。それから、これは――さらに動揺した のですが――曲の最後がないのです。とすれば、これはあなたのところにまだありますね。わざとでは決してありません。あなたはもう一つを無傷にするために 「神が結び給うたものを引き離す」ような、非人間的なことはなさいません。ほかに良い解決法が不可能なら、わたしの分を放棄します。 いずれにしても、わたしを納得させる便りを、可能ならばなくなっている頁も送ってください。かびの生えた写本(2)を持ってピアノに座る無上の喜び、あらたな登場(3)ごとに歓声を上げるときの楽しみ、美妙な経過音への熱中、確実な簡潔さと活気への驚嘆、各小節の感覚の繊細な温かさ、そして見ることと楽しむことを許された感謝。ご想像はあなたにお任せします。 あなたのおかげでわたしは再び幸せになりました。 なくなった頁を保証してくださったときにまたもっと書きます。 あなたの旧友リーズル・ヘルツォーゲンベルクより (1)書簡244のモテット集。ブラームスは写本をウィーンの旧い舞踊音楽の楽譜で包む彼の流儀に従ったのであろう。多分この書簡にあるようにポロネーズ曲の楽譜であろう。 (2)これで明らかなように、ブラームスは再び旧い写本用紙を使う道楽を始めた。 (3)合唱で違う声が登場する。
|
|
244.ブラームスからハインリッヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [イシュル、1889年7月29日] あなたの小包が葉書と一緒に到着しましたが、見ただけで、後で葉書を読みました。大いに失望しました。私に下さるピアノ・コンチェルトではないですね。奥さんのヨアヒムに献呈されるバイオリン・コンチェルト(1)かと思いました。この分厚い小包を開ける許可もいただけないのですか。もちろん私は八部の曲(2)を同封できません。打ち明けますが、私はまだ写譜していないのです。きれいに仕上がりましたら、あなたの親切なご訪問の礼状と一緒に送らせていただきます。そちらは楽しい滞在(3)になりますでしょう。きっとそうです。豪華な所です。あの森ではしゃがれることでしょう。 誠実なあなたのJ.Br.より (1)送られた音楽はヘルツォーゲンベルクの「友人ヨアヒムに捧げる」ピアノとビオラのためのレジェンド(legend)、作品62であろう。 (2)四部、八部合唱のための3つのモテット、ア・カペラ、作品110.ブラームスは夫妻のイシュル訪問中に見せている。 (3)バーデン・バーデン滞在。
|
|
243.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ [イシュル、1889年6月28日] 親愛なる奥様へ これはただ私には計画がまったくなく、あなたのつぎの手紙を心待ちしているころを告げるだけのものです。あなたはイシュルと「ポスト」(1)を、それよりも高級な宿をご存じなのですか。状況も知らないのに意見を言うのはばかげています。――しかし、ベルヒテスガーデンには行かないのですね。いずれにしてもそれは良かった。 さようなら。これで開ける楽しい見通しに感謝します。 いつも誠実なあなたのJ.Br.より (1)イシュルの宿屋。
|
|
242.ブラームスからエリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルクへ イシュル、[1889年5月23日] 親愛なる奥様へ 私はフラウ・シューマンがイタリアでお楽しみのところを拝見できればと思っていました。 でももう遅すぎますし、その哀れな面を描写した手紙は行かなくて良かったことの証です。人の期待と願望にまったく及ばないもので、それでは満足できません。 ハインツには良い空気が必要としても、私にはあなたの移動が理解できません。あなたの現在のフィレンツェ滞在もベルヒテスガーデン訪問予定も不可解です。しかし、私たちの長い間延期されていた再会がはっきりして、私は王様のように幸せです。 リーター・ビーダーマンの衣装で颯爽とした旧友(1)を送っていただき感謝いたします。私以上に熱心に愛情をもって受け取り、検討する人は何処にもいません。しかしそれ以上のコメントを期待しないでください。ただ私はそれができないのです。一つには、私たちはこの問題では共通の野心を持っています。私の確実な出口はテキストに勇んで着手することです。これで私に名誉と栄光を得てきました。すなわち、私はハインリッヒより怠惰ですから、惹き付けるものが現れるのを待ちます。彼の雅歌の歌詞には全然惹かれません。熱狂的な宗教戦争を連想します。これは音楽の主題(2)ではありません。 では、私のベルヒテスガーデン訪問を間奏曲にして、あなたのすべての計画が良く美しく行くことを希望します。 折々のニュースを補充していただくことをとくに望みません。私はそれに値しない男です。――ではよろしく。 あなたのJ.Br.より 注
(1)ヘルツォーゲンベルクの新作。特に詩篇、第94編。 (2)詩篇は「われらの主なる神よ、仇を返すは汝にあり」で始まり、「われらの主なる神はこれらを滅ぼしたまわん」で終わっている。 |
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 | 31 |
[PR]お得情報