ヘ短調作品34

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スティーヴンソン

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The summer sun shone round me

THE summer sun shone round me,
The folded valley lay
In a stream of sun and odour,
That sultry summer day.
The tall trees stood in the sunlight
As still as still could be,
But the deep grass sighed and rustled
And bowed and beckoned me.
The deep grass moved and whispered
And bowed and brushed my face.
It whispered in the sunshine:
"The winter comes apace."

Stevenson


夏の太陽に包まれ

私は夏の太陽に包まれていた
山間をぬって 太陽と香りの
小川が流れていた
あのむせかえる夏の日。

木は太陽の光にそびえていた
じっと立っていた
草むらはため息の音をもらし
私におじぎをした。

草むらはゆらぎつぶやいた。
私におじぎし 私の顔をなぜ
陽を浴びてつぶやいた
「夏はもう終わる。」

スティーブンソン

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THE VAGABOND (To an air of Schubert)

GIVE to me the life I love,
Let the lave go by me,
Give the jolly heaven above
And the byway nigh me.
Bed in the bush with stars to see, -
Bread I dip in the river -
There's the life for a man like me,
There's the life for ever.

Let the blow fall soon or late,
Let what will be o'er me;
Give the face of earth around
And the road before me.
Wealth I seek not, hope nor love,
Nor a friend to know me;
All I seek, the heaven above
And the road below me.

Or let autumn fall on me
Where afield I linger,
Silencing the bird on tree,
Biting the blue finger.
White as meal the frosty field -
Warm the fireside haven -
Not to autumn will I yield,
Not to winter even!

Let the blow fall soon or late,
Let what will be o'er me;
Give the face of earth around,
And the road before me.
Wealth I ask not, hope nor love,
Nor a friend to know me;
All I ask, the heaven above
And the road below me.

R.L.Stevenson



放浪者(シューベルトの歌曲によせて)


俺はきままな人生を送りたい、
残リ物を持っていけばいい。
上に陽気な空があり、
近くに小道があればいい。
茂みを床とし、星を眺め、
パンを川の水にひたす。
俺のような男には俺の生き方があり、
いつまでもこの生き方でいい。

そのうち強い風が来るだろう、
なんでも来るがいい。
あたりに地面があり、
行く手に道があればいい。
俺は財も希望も愛も求めない、
身近な友も同様だ。
ただ欲しいのは上の空と
下の道だけだ。

また秋もやって来るだろう、
野をさまようときは
木にとまる鳥は沈黙し、
血の気の失せた指をかみ、
霜が下りた野原は粉のように白くなるが、
俺はたき火で暖をとる。
俺は秋にまけないし、
冬にもまけない。

そのうち強い風が来るだろう、
なんでも来るがいい。
あたりに地面があり、
行く手に道があればいい。
俺は財も希望も愛も求めない、
身近な友も同様だ。
ただ欲しいのは上の空と
下の道だけだ。

スティーブンソン


このスティーブンソンの詩「放浪者」を、エディス・ホールデンが絵日記で10月の詩として書き込んだものである。私は昨年の10月1日のブログに掲載した。

http://blogs.yahoo.co.jp/fminorop34/12736579.html

サブ・タイトルに(シューベルトの歌曲によせて)とあるので暇人は気になったのであるが、私同様ウェブのフォーラムでも気にしているコメントがあった。最初詩の中に迫り来る冬の記述があり、「冬の旅」あたりかなとおもった。一日一日と陽がながくなり、今日も春が近いことを感じさせる。春はいろんな詩が待ち受けている。この自分にかした「冬の旅」の課題に決着とは言わないまでも、一応現在の感想のようなものを報告しておこうと思う。

結論は、この歌曲集の主人公は冬に旅をしてはいるが、このスティーブンソンの詩にインスピレーションを与えたとは思えない。「宝島」の作者は、結核に冒され、44歳の若さで南洋の島で生涯を閉じているが、決してロマン派好みの感傷的な人生を送ってはいない。残された短い人生を自覚したのか、きわめて積極的に、健康のためと信じて、カヌーで友人とフランスの川を旅し、長い船旅をしたりして、生涯旅人であった。


ラジオで聞かされたかもしれないが、意識して聴いたことはない、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の冒頭に、水車小屋を渡り歩く、粉ひき職人の歌があった。「放浪」ではないが、職人の「遍歴」を讃美する詩が、スティーブンソンの「放浪者」に影響したのではないかと思うようになった。


Das Wandern

Das Wandern ist des Mullers Lust,
Das Wandern!
Das mus ein schlechter Muller sein,
Dem niemals fiel das Wandern ein,
Das Wandern.

Vom Wasser haben wir's gelernt,
Vom Wasser!
Das hat nicht Rast bei Tag und Nacht,
Ist stets auf Wanderschaft bedacht,
Das Wasser.

遍歴

遍歴の旅こそ、
遍歴の旅こそ粉ひき職人の喜びだ!
遍歴の旅を、
遍歴の旅を考えたたこともない奴は
粉ひき職人のクズだ。

俺たちは水から
水から教わった!
水はいつも、
水はいつも昼も夜も休むことなく、
遍歴の旅を考えている。


ミューラーの詩の第2詩節までを訳してみた。この詩集も感傷的な最後で終わるという話を聞いているが、主人公は少なくとも第1曲ではスティーブンソン同様に張り切っている。若者は川伝いに旅をし、水車小屋にたどり着き、親方から職を得た。スティーブンソンはフランスのオアーズ川をカヌーで旅している。彼は見習いの粉ひき職人と自分とを重ね合わせたのではないだろうか。水上の旅を好んだスティーブンソンが、シューベルト歌曲によせてといったのはこの曲ではないかというのが私の感想である。

Il vagabondo -- 全訳

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伊和辞典を引くのにうんざりして投げ出したスティーブンソンの The Vagabond の伊詩和訳であるが、歳も考えず頑張ってみた。なにしろ原詩を英語で読んだのだから。

訳者の Ferdinando Albeggiani は詩人だけに、忠実な逐語訳では気が済まなくて内容を微妙に変えているのが面白かった。その結果スティーブンソンの意を伝えながら、美しいイタリア語の韻文に仕上げている。

私にはイタリア語は残忍な言語だが、イギリス人がスティーブンソンの原詩を理解するより、イタリア人が Ferdinando Albeggiani の訳詞を理解する方が易しいのではないかと思う。翻訳はたとえ誤解があっても原文より易しくあるべきで、難しくなっていたら翻訳者として失格である。多分その人は理解できていなくてごまかしたのだろう。私の和訳も多分にその傾向があるが、今日の所はこれで切り上げる。


Il vagabondo

Concedi a me la vita che amo
che ciò che mi resta viaggi con me,
dall'alto cielo un allegro richiamo,
sempre una strada davanti a me.
Sotto le stelle, per letto, un cespuglio
cibo, dal limpido fiume, pescato -
E' proprio questa la vita che voglio,
è sempre questa la vita che ho amato

俺には俺の好きな人生を送らせてほしい、
残リ物を持って旅をすればいい、
高い空が機嫌良く、
行く手に道があればいい。
星空の下で茂みを床とし、
きれいな川で魚を釣って生きていけばいい。
これが俺の好きな生き方だし、
これがずっと俺が好んできた生き方だ。

E che il momento della mia morte
sia presto o tardi, poco mi costa,
se camminare sarà la mia sorte
e attraversare la terra vasta
Ricchezze, amore, speranza non cerco
Neppure pretendo un amico vicino,
Soltanto voglio sopra me il cielo
E una strada sul mio cammino.

遅かれ早かれ、俺の死の瞬間が、
やって来るだろうが、俺には些細なことだ。
歩き続けること、
広い大地を歩き通すことが俺の定めだ。
富も、愛も、希望も求めはしない。
身近な友人を得たいとも思わない。
ただ望むのは俺の上の空と
俺の前途にある道だけだ。

E se su di me l'autunno discende
Là dove il mio tempo trascorro lontano
muto l'uccello sul ramo che pende
intirizzita dal freddo la mano,
bianco di neve il campo gelato,
caldo il riparo del focolare,
non sarà questo che mi avrà fermato
neppure l'inverno mi potrà arrestare.

遠く離れて俺が時を過ごしているところへ
俺の上に秋が下りてくる。
枝にとまった鳥は押し黙り
指は寒さでかじかみ、
凍った野は雪のように白くなっても、
俺の避難場はたき火であたたかい。
俺はこれを止められない、
冬も俺を止めさせられない。

E che il momento della mia morte
sia presto o tardi, poco mi costa,
se camminare sarà la mia sorte
e attraversare la terra vasta.
Ricchezze, amore, speranza non chiedo
Neppure pretendo un amico vicino,
Voglio soltanto sopra me il cielo
E una strada sul mio cammino.

遅かれ早かれ、俺の死の瞬間が、
やって来るだろうが、俺には些細なことだ。
歩き続けること、
広い大地を歩き通すことが俺の定めだ。
富も、愛も、希望も求めはしない。
身近な友人を得たいとも思わない。
ただ望むのは俺の上の空と
俺の前途にある道だけだ。

Il vagabondo

10月1日投稿し、10月7日にもヴォーン・ウィリアムスの付曲で取り上げた Vagabond であるが、イタリア語に訳詞されているので紹介しよう。

イタリア語は外国人にとって残忍なまでに美しく、接近を阻む雪をいただいた山にたとえた人がいた。美しいも何も私には接近不能であり、遠くから眺めるだけであるが、電子辞書を使って日本語訳をしてみた。

イタリア語は韻文にはむいた言葉で、私のように勝手に内容を変える必要はないと思っていたが、第一詩節の6行目の「パンを川にひたして」を「清らかな流れで魚を釣って生きる」としてある。自然と共に生きる放浪者の描写が損なわれずに韻がきれいになっており、納得できる訳詞である。

それ以外にもスティーブンソンの最後の行は少し違わないかともおもう。原詩はこれからもこの生活を続けたいといっているようだが、訳詞はこれまでずっとこの生活をしてきたと書いてあるような気がする。私の現段階の知識ではそう思う。誤解かもしれないが、韻を損なわないためではないかと思っている。

今日は第一詩節のみ翻訳に挑戦する。イタリア語は教科書と辞書しかないので、いい訳よりも直訳を心がける。イタリア語の訳の語列に対応させて訳をつけた。現在の実力相応の作業である。過ちを指摘いただければ幸いである。なおこの訳詞は Ferdinando Albeggiani というイタリアの詩人であり、単なる翻訳・解説者ではない。


The vagabond

GIVE to me the life I love,
Let the lave go by me,
Give the jolly heaven above
And the byway nigh me.
Bed in the bush with stars to see, -
Bread I dip in the river -
There's the life for a man like me,
There's the life for ever.


Il vagabondo

Concedi a me la vita che amo
che ciò che mi resta viaggi con me,
dall'alto cielo un allegro richiamo,
sempre una strada davanti a me.
Sotto le stelle, per letto, un cespuglio
cibo, dal limpido fiume, pescato –
E' proprio questa la vita che voglio,
è sempre questa la vita che ho amato

あたえてください、私に、生活を、(私が)愛する。
(私は)物、私に、残された、旅をする、一緒に。(怪しい?)
高い空から、喜びを、(私は)お願いします。
いつも、一本の道が、私の前に。
星の下には、ベッドのために、草むらが。
(私は)生きる、清らかな流れから、魚をつって、
そして、これが独自の、生活です、(私の)欲する。
そしていつも、これが、生活です、(私が)愛してきた。

以下はイタリア語訳を私が和訳したものである。

放浪者

俺には俺の好きな人生を送らせてほしい、
残リ物を持って旅をすればいい、
高い空が機嫌良く、
行く手に道があればいい。
星空の下で茂みを床とし、
きれいな川で魚を釣って生きていけばいい。
これが俺の好きな生き方だし、
これがずっと俺が好んできた生き方だ。

あてにならない翻訳である。イタリア語のできる友人もいるが、こんなことに興味をもつかどうか。私自身が訳を試みるのは止めよう。ある日突然私の頭が良くなるとかの事態が生じない限り、納得の得られる訳は期待できない。

The Vaganond II

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10月1日に投稿したスティーブンソンの詩は彼の Songs of Travel に収録されているものである。人気はあったようで、1904年にボーン・ウィリアムズが付曲している。今日あるサイトで知ったのだが、そこの掲示板でお爺さん(65歳くらいかな)が「スティーブンソンの詩とは知らずに小学校で歌っていた」と述べている。文部省唱歌のようなものか、でもイギリスに検定教科書があったのかな。女の先生が熱心に教えたそうである。

話がそれるが、私はドイツのビアホールで「菩提樹」を歌って、全員が唱和してくれた体験がある。保証の限りでhないが、イギリスのパブでこれを歌ってみられてはいかがであろう。お爺さん世代で唱和してくれる人がいるかもしれない。もちろんグリーンスリーブスが無難である。エルガーの「威風堂々」と第二のイギリス国歌の座を争っているのだから。

興味のある方はアマゾンで立ち聞きされるといい。それほど気前のいい「試聴」ではないが、その1番がウィリアムズの歌である。

http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/B000001GPD/171-9861765-0551446

「宝島」の作者で子供のための詩集を出したスティーブンソンであるが、この詩もネイティブにわかりにくいところがあるようだ。私も分からずに日本語にしておいた。以下は第3詩節であるが、このうち4行目の Biting the blue finger が、あるネイティブにも分からないとのことで、内心ほっとした。

Or let autumn fall on me
Where afield I linger,
Silencing the bird on tree,
Biting the blue finger.
White as meal the frosty field -
Warm the fireside haven -
Not to autumn will I yield,
Not to winter even!

クラブのメンバーの一人の意見では寒くて鳥も沈黙し、指も寒さで血色が悪くなったのだろうという解釈である。皆さんはどう思われるだろう。

シューベルトについても不明である。スティーブンソンはこの詩集でディアベリの歌曲にもよせている。私は To an air of Schebert の To を寄せてと訳したが、この To は敬呈の To かもしれない。だからこの詩の内容と近いシューベルトの曲をあれこれ連想しても仕方がないのかもしれない。「冬の旅」の作曲者シューベルトに捧ぐというぐらいの意味しかないのかなとも思うようになった。

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