ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

英語圏女流詩人

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Song of the Old Love

When sparrows build, and the leaves break forth,
My old sorrow wakes and cries,
For I know there is dawn in the far, far north,
And a scarlet sun doth rise;
Like a scarlet fleece the snow-field spreads,
And the icy founts run free,
And the bergs begin to bow their heads,
And plunge, and sail in the sea.

O my lost love, and my own, own love,
And my love that loved me so!
Is there never a chink in the world above
Where they listen for words from below?
Nay, I spoke once, and I grieved thee sore,
I remember all that I said,
And now thou wilt hear me no more - no more
Till the sea gives up her dead.

Thou didst set thy foot on the ship, and sail
To the ice-fields and the snow;
Thou wert sad, for thy love did naught avail,
And the end I could not know;
How could I tell I should love thee to-day,
Whom that day I held not dear?
How could I know I should love thee away
When I did not love thee anear?

We shall walk no more through the sodden plain
With the faded bents o'erspread,
We shall stand no more by the seething main
While the dark wrack drives o'erhead;
We shall part no more in the wind and the rain,
Where thy last farewell was said;
But perhaps I shall meet thee and know thee again
When the sea gives up her dead.

Jean Ingelow


ふるき恋の歌

スズメが巣作りし、葉ずれの音がするたびに
わたしの悲しみがよみがえり、なみだする、
とおい、とおい北にも朝があり、
くれないの太陽がのぼるでしょう。
くれないの雲のように、雪の原がひろがり、
こおる泉から水がながれでて、
こおりの山はくびをうなだれ、
海にしずみ、ながれていく。

ああ、わたしの初恋の人、わたしのただひとりの恋人、
わたしをひたすら愛してくれた人!
天国ではなにも聞こえはしないでしょう?
地上の言葉をきこうとしても。
一度だけあなたの死をいたみ、わたしはいいました、
忘れはしないそのひとこと、ひとことを、
でもあなたはもう耳にするすることはありません、
海があなたの亡きがらをかえしてくれるまで。

あなたは船に乗りこみ、氷と雪の
海原へと旅だった。
かなしかったでしょう、あなたの恋人に見送られずに、
わたしに行く先も知らせずに。
どうしていえる、今日あなたを愛しているなんて、
あの日やさしくしなったのに。
どうしてわかる、遠くのあなたを愛しているなんて、
近くにいるあなたを愛さなかったのに。

わたしたちはもう、色あせ、首うなだれ、
水にぬれた野原をともに歩むこともない。
わたしたちはもう、黒い雲が空を走るとき、
さかまく海のほりにたたずむこともない。
わたしたちはもう、さよならをきいた,
あの雨と風の中で別れることもない。
でもあなたとはふたたびあえるわ、
海があなたの亡きがらをかえしてくれたら。

ジーン・インゲロー


7x7が結構難しくて、苦労している。7x6の時のように、ほかの詩を訳してすこし冷却期間をおこうと思う。「はるか海をこえて」がいい訳ではないが、まあ誤訳といえるものはなかったと思う。この詩は、大衆的人気を博し、歌になった。

おなじようにベスト・セラーになった「ふるき恋の歌」で時間を稼ごうと思ったが、そうは問屋はおろさない。19世紀イギリスに生まれていれば何のこともない歌であろうが、これも結局難しかった。不適切な訳は随所のあるかと思うが、一番気になるのは「海が亡きがらをかえす」である。これは辞書の用法にのっているわけではない。直訳すれば「海が死者をあきらめる」、「海が死者を放棄する」である。まずは試作品というところであるが、想像をふくらませて詩を創作されてはいかがであろう。

男はいさましく出かけて、英雄的な死を遂げる。女はただひたすら涙にくれるというのが、当時流行のテーマだったのであろう。以前イギリスの女流画家の出征兵士を見送る女たちを描いて好評を博したとされる絵を見たが、女らしい受動的な悲しみとかあきらめをうまく描いていた。

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Seven Times Six. -- Giving in Marriage

To bear, to nurse, to rear,
To watch, and then to lose:
To see my bright ones disappear,
Drawn up like morning dews,--
To bear, to nurse, to rear,
To watch, and then to lose:
This have I done when God drew near
Among his own to choose.

To hear, to heed, to wed,
And with thy lord depart
In tears that he, as soon as shed,
Will let no longer smart,--
To hear, to heed, to wed,
This while thou didst I smiled,
For now it was not God who said,
"Mother, give Me thy child."

O fond, O fool, and blind!
To God I gave with tears;
But when a man like grace would find,
My soul put by her fears,--
O fond, O fool, and blind!
God guards in happier spheres;
That man will guard where he did bind
Is hope for unknown years.

To hear, to heed, to wed,
Fair lot that maidens choose,
Thy mother's tenderest words are said,
Thy face no more she views;
Thy mother's lot, my dear,
She doth in naught accuse;
Her lot to bear, to nurse, to rear,
To love,--and then to lose.

Jean Ingelow



7x6 − 娘との別れ

お前を産み、乳をふくませ、育ては、
見守り、そして別れる。
いとしい娘がいなくなる、
朝のつゆが消えるように。
子を産み、乳をふくませ、育ては、
見守り、そして別れる。
これがわたしがしてきたこと、
神さまの思し召しにしたがって。

聞き、うけいれ、やだて結ばれ、
ご主人と出ていく、
娘が涙をながしても、
ご主人はとめはしない。
聞き、うけいれ、やだて結ばれる、
それでもわたしは笑顔でおくる、
「お母さん、お嬢さんをください」
といったのは神さまではないもの。

ああ、かわいい娘、うぶなおばかさん!
涙をながし神さまにゆだねます。
彼が優しい人わかったとき、
わたしは娘の不安をうち消した、―
ああ、かわいい娘、うぶなおばかさん!
神さまは天からお前をまもってくださり、
人も行く先でお前をまもってくださる、
それがこれからの希望なのよ。

聞き、うけいれ、やだて結ばれ、
乙女たちがえらぶ幸せ、
母はやさしくいう、
もうお前の顔をみないと。
母のさだめを、
母はけっしてのろいはしないもの。
お前を産み、乳をふくませ、育ては、
見守り、そして別れる、このさだめを。

ジーン・インゲロー


まったく自信がなくて、これ以上教室にいても仕方がないと、ふてくされて答案を出して出ていく学生の心境である。要するに娘を嫁に出す心境であるが、この7x6は当時からいい評価を得ていたのだろうか。

日本語としておかしい部分が誤訳である。自分でもどこがおかしいのかわからなくなってしまった。娘を嫁に出したことのある方に、斜め読みしていただいて、創作してみていただきたいものである。たぶんそれが正解であろう。

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Sailing beyond Seas.

Methought the stars were blinking bright,
And the old brig's sails unfurled;
I said, "I will sail to my love this night
At the other side of the world."
I stepped aboard,--we sailed so fast,--
The sun shot up from the bourne;
But a dove that perched upon the mast
Did mourn, and mourn, and mourn.
O fair dove! O fond dove!
And dove with the white breast,
Let me alone, the dream is my own,
And my heart is full of rest.


My true love fares on this great hill,
Feeding his sheep for aye;
I looked in his hut, but all was still,
My love was gone away.
I went to gaze in the forest creek,
And the dove mourned on apace;
No flame did flash, nor fair blue reek
Rose up to show me his place.
O last love! O first love!
My love with the true heart,
To think I have come to this your home,
And yet--we are apart!


My love! He stood at my right hand,
His eyes were grave and sweet.
Methought he said, "In this far land,
O, is it thus we meet!
Ah, maid most dear, I am not here;
I have no place,--no part,--
No dwelling more by sea or shore,
But only in thy heart."
O fair dove! O fond dove!
Till night rose over the bourne,
The dove on the mast, as we sailed fast,
Did mourn, and mourn, and mourn.

Jean Ingelow

詩の構造はおおむね

(a,b,a,b,c,d,cd,e,f,e,f),(g,h,g,h,i,j,i,j,k,l,k,l),(m,n,m,n,o,p,o,p,q,r,q,r)

に従っていると考えていいであろう。一カ所この規則を守っていない。彼女お得意の物語詩であるが、ここで韻を完全に踏むのは難しいとおもう。これ以上こだわると不自然になるというものである。



はるか海をこえて

星は明るくきらめき、
古い二本マストの船は帆をひろげた。
「わたしは今晩、はるか海のはてに
いる恋人に会いにでかけるわ。」
わたしは船にのった、 ― 船足は速かった、―
めざす島から日がのぼった。
マストにとまっていた小ばとが
かなしげに、かなしげに鳴いた。
いとしい、あいらしい小ばとさん、
白いむねの小ばとさん、
静かにして、わたしは夢みここちなのだから、
心は安らかなのよ。

わたしの恋人はこの大きな丘にくらしているの、
ずっと羊をかいながら。
小屋をのぞいたが、物音一つない、
わたしの恋人は外にいる。
わたしは外に出て森の小川をのぞく、
小ばとはけたたましく鳴く。
彼の居場所をしめす、
炎もこうばしいにおいもなかった。
ああ最初で最後の恋人!
心底愛していた彼、
あなたの家にやって来たとおもったのに、
まだ ― はなればなれとは!

あなた!彼はわたしの右に立っていた。
彼の深い瞳はやさしかった。
彼がいったような気がした「こんな遠いところで
ああ、こんなにして君と会うとは!
あいする君よ、僕はここにはいないのだ。
僕には住むところが ― 仕事も ― ない、
船にも陸にも住むところはないのだ、
君の心だけが僕のすみかだ。」
いとしい、あいらしい小ばとさん、
マストの上にいた小ばとは
この地でまい上がり、日がくれるまで、
かなしげに、かなしげに鳴く。

ジーン・インゲロー

弁解めくが、7かけるシリーズの7x6で完全に行き詰まってしまった。以前から半信半疑でもほんのちょっとわかりにくいところは強引にでっち上げた。二カ所以上意味不明のところが出てくると自信がなくなる。今回は私の習った英語では理解できない。

やりかけた仕事だから完成させたいが、今は差し控えて、ジーンのほかの詩で非常に愛好された「 はるか海をこえて(Sailing beyond Seas)」を訳し、彼女の癖を勉強することにしよう。当時さかんに歌われたとあるが、これは朗読されたのであろうか。それとも曲を付けた人がいるのであろうか。

これだけ大衆的人気を博した女性の詩ではあるが、韻文で物語を書くとなるとかなり無理もあるのではないかとも思う。しかし、ここは率直に実力不足を認めるほかはないであろう。現在人気がない女性だから、教材につかわれないから、ウェッブで参考書を売るという商売も見あたらない。今のところお手上げである。

なぜこんなに拘るかというと、齢を取ると古いものに郷愁を感じるからである。忘れられた人物にはなおさらである。

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Seven Times Five. – Widowhood

I sleep and rest, my heart makes moan
Before I am well awake;
"Let me bleed! O let me alone,
Since I must not break!"

For children wake, though fathers sleep
With a stone at foot and at head:
O sleepless God, forever keep,
Keep both living and dead!

I lift mine eyes, and what to see
But a world happy and fair!
I have not wished it to mourn with me,--
Comfort is not there.

Oh, what anear but golden brooms,
But a waste of reedy rills!
Oh, what afar but the fine glooms
On the rare blue hills!

I shall not die, but live forlore,--
How bitter it is to part!
Oh, to meet thee, my love, once more!
O my heart, my heart!

No more to hear, no more to see!
Oh, that an echo might wake
And waft one note of thy psalm to me
Ere my heart-strings break!

I should know it how faint soe'er,
And with angel voices blent;
Oh, once to feel thy spirit anear;
I could be content!

Or once between the gates of gold,
While an entering angel trod,
But once,--thee sitting to behold
On the hills of God!

Jean Ingelow



7かける5 ―― 夫を亡くして

私は疲れて眠ているが、私の心は
目が覚めるまでもだえくるしんでいる。
「泣かせて! 一人にしておいて、
見られたくないわ!」

子供たちはおきている、父親たちは首と足に
石をつけてねむっているというのに。
ああ神さま、生けるものも
死せるものも日夜おまもりください。

眼をあげると、見えるものは
楽しく美しい世界。
こんな世界に悔やんでほしくはない、
なんの慰めにもならない。

近くにあるのはこがね色のエニシダ、
見わたすかぎりアシの川!
遠くにあるのはすばらしく青い丘、
そしてその美しい日かげ!

私は生きていく、でも絶望の人生、
別れはなんてつらいのだろう!
あなたにもう一度会いたい!
あー、なんてかなしい!

もう声を聞くことも、姿も見られない!
あなたの賛美歌の調べに目を覚まし、
こだまして流れてくるかもしれない、
私の心の糸が切れてしまうまえに!

天使の声にけされて
声はかすかにしか聞こえないでしょう。
ああ、一度でいいからあなたの魂をちかくで感じたい、
それだけでいいから!

天使が黄金の門を入るとき、
一度でいいからその門のあいまから!
たった一度でいいから、あなたが神の丘に
すわっているのを見たい。

ジーン・インゲロー


今回さっぱり自身がない。首と足に石を付けて眠るというのは、彼女は船乗りあるいは水兵と結婚し、夫は病死か戦死して水葬されたと解釈した。これには自信がある。

彼女は生まれ故郷が灯台が二つある海辺の町に生まれているので、船乗りや水兵と結婚した女性は身近な存在であったのである。7x3の求婚の日の情景で「私の水兵さん」と訳したが、これはなかなか現れない彼を、年に一度でも帰ればいい「水兵さんあるいは船乗りさん」にたとえたと思っていたが、どうも主人公の彼女は水兵さんあるいは船乗りさんと結婚したのだと思うようになった。

イギリスは当時七つの海を支配する国であった。はるか海の彼方で活躍する恋人に思いをはせる女性の詩は人気があって当然である。彼女は海にロマンティックな感情を抱いていた大英帝国のビクトリア女王の忠勇なる臣民であったのだろう。

全般に英語圏の女性が嘆き悲しむ場面を映画で見たことも、小説で読んだことがない。Oh my heart!の用法も調べてもわからなかった。ネイティブには辞書にのせる必要もないのだろう。Oh my loveと同じにしたいところだが、とりあえず Oh my God にちかい表現として訳した。

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Seven Times Four. – Maternity

Heigh-ho! daisies and buttercups!
Fair yellow daffodils, stately and tall!
When the wind wakes how they rock in the grasses,
And dance with the cuckoo-buds slender and small!
Here's two bonny boys, and here's mother's own lasses,
Eager to gather them all.

Heigh-ho! daisies and buttercups;
Mother shall thread them a daisy chain;
Sing them a song of the pretty hedge-sparrow,
That loved her brown little ones, loved them full fain;
Sing, "Heart, thou art wide though the house be but narrow,"--
Sing once, and sing it again.

Heigh-ho! daisies and buttercups!
Sweet wagging cowslips, they bend and they bow;
A ship sails afar over warm ocean waters,
And haply one musing doth stand at her prow.
O bonny brown sons, and O sweet little daughters,
Maybe he thinks of you now.

Heigh-ho! daisies and buttercups!
Fair yellow daffodils, stately and tall!
A sunshiny world full of laughter and leisure,
And fresh hearts unconscious of sorrow and thrall!
Send down on their pleasure smiles passing its measure,
God that is over us all!

Jean Ingelow


今回の詩の構造は今までにはないが、よく見かけるものである。各詩節は6行からでき、これまでの彼女お得意の偶数行の構造に見える。だが各詩節の最初一行はすべて同じであり、韻に関しては独立している。したがって奇数行の詩の構造である。2行、4行、6行の偶数行が同韻であり、3行と5行の奇数行が同韻になっている。

(a,b,c,b,c,b), (a,c,d,c,d,c),(a,e,f,e,f,e),(a,g,h,g,h,g)


7かける4 ―― 母

すてきよ!ヒナギクにキンポウゲ!
きれいな黄水仙はすらりとして態度もいいわ!
風が元気よくなると草むらでゆれて
やせて小さいカッコーのヒナとおどっている。
かわいい坊やが二人と私の娘たちがいて、
夢中で花を集めている。

すてきよ!ヒナギクにキンポウゲ!
お母さんは子供たちにヒナギクを編みながら、
かわいい森スズメの歌をうたってあげている、
鳥はこの小さくてヒナが可愛くてしかたがないのね、
お母さんは歌う「さあ、家はちいけどみんなはおおきい」
もう一度、またもう一度。

すてきよ!ヒナギクにキンポウゲ!
ゆれるマリゴールドは腰をまげてえしゃくしている。
はるか遠く、あたたかい海を船がいく、
とつぜんおとなしくしていた子が船を見て立ち上がる。
ああ日焼けしてかわいい坊やとかわいらしい娘、
今あなたのことを思っているのでしょう。

すてきよ!ヒナギクにキンポウゲ!
きれいな黄水仙はすらりとして態度もいいわ!
笑いとくつろぎのまばゆい世界と、
悲しみをしらない、のびのびした若い心を
お送り下さり、楽しく笑わせてくださったのは
われらをお守りくださる神さまね!

ジーン・インゲロー


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