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選者が送ってきた「今日の詩」はブラウニング夫人の旦那さんのロバート・ブラウニングの「海の再会」である。私が購読の会員になってからも、夫婦揃って良く送られてきた。最初にブラウニング夫人に取り組んで、理解はともかく、和文に難儀した。理由にはならないが、彼女の最愛の旦那さんとも疎遠になっていた。今日見てみたら女性の詩よりは訳しやすいようだ。脚韻は2詩節とも[a, b, c, c, b, a]という対称構造になっている。 Meeting At Night I. The grey sea and the long black land; And the yellow half-moon large and low; And the startled little waves that leap In fiery ringlets from their sleep, As I gain the cove with pushing prow, And quench its speed i' the slushy sand. II. Then a mile of warm sea-scented beach; Three fields to cross till a farm appears; A tap at the pane, the quick sharp scratch And blue spurt of a lighted match, And a voice less loud, thro' its joys and fears, Than the two hearts beating each to each! Robert Browning 夜の再会 I. 灰色の海と暗くて長い陸地。 黄色い低くて大きな半月。 私が船首を入江に乗り着け ぬかるむ砂地で速度を落とすと 仰天して眠りから覚め 飛び上がる逆まく小波の環。 II. 潮が香る熱い海岸を一マイル。 農場に着くまで野を越えること三度。 窓ガラスを叩き、引っかいて マッチに青い火がつき 恐怖と歓喜のあまり 互いの心臓の鼓動より小さな声! ブラウニング
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ブラウニング夫妻
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「今日の詩」はブラウニング夫人の「取り返しのつかない」である。私は選者が送って来るエミリー・ディキンソンよりもブラウニング夫人のほうが苦手である。エミリーが尊敬していた詩人の一人である。一見エミリーより理解しやすいようだが、日本語にするのに難儀する。今日のブラウニング夫人の詩はそれほどでもなかった。多少は慣れてきたのだろうか。 Irreparableness I have been in the meadows all the day And gathered there the nosegay that you see Singing within myself as bird or bee When such do field-work on a morn of May. But, now I look upon my flowers, decay Has met them in my hands more fatally Because more warmly clasped,--and sobs are free To come instead of songs. What do you say, Sweet counsellors, dear friends ? that I should go Back straightway to the fields and gather more ? Another, sooth, may do it, but not I ! My heart is very tired, my strength is low, My hands are full of blossoms plucked before, Held dead within them till myself shall die. Elizabeth Barrett Browning. 取り返しのつかない 私は一日中野原に出て ほらこんな花束を集めたの 鳥や蜂のように小声で歌いながら 五月の朝の野外でしたこと。 でも手の中の花を見てみると 萎れてもう駄目、夢中になって 掴んだ分だけ悪かった − 歌の代わりに出て来るのは涙。 ねぇ、聞いて!どうしましょう? 野原に戻り、もっと集めろとだって? もう一人の方がなされば、私はだめ! 私は心底つかれて、体力はないし 私の手は朝摘んだ花で一杯よ 私が死ぬ前に花は死んでいるわ。 ブラウニング夫人
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「今日の詩」は、もう1ヶ月以上前に届いた詩である。作者はブラウニング夫人である。彼女は詩人ブラウニングと熱烈な恋愛結婚をした。もちろん、恋愛結婚というからには親の猛反対があったということである。彼女生まれつき病弱であり、親も完全に見捨てた娘である。求婚者ブラウニングに不満があるというわけではない。それ以前の問題である。親にしてみれば、彼女が結婚し、子供を産むなどということは考えられない。二人は駆け落ちしてイタリアに定住した。彼女は元気になり、43才で子供を出産し、56才で死亡した。彼女は結核だったというのが従来からの説である。結核にかかったスティーヴンソンの人生は44年であった。19世紀の医療の水準から見て、結構長生きしたものである。学会でも論争があるそうである。 「今日の詩」の題名は Man's Requirements である。直訳すれば、「男性の要件」となる。それも10項目の要件である。形式としては、この10項目の要件を列挙し、全部満たしたならば愛してあげましょうということである。実際には、幸せイッパイの彼女がこの10項目をすべて満たしたブラウニングに対するノロケの詩である。そう解釈して、できるだけ英語の詩の形式に合わせたいと思ったが、苦労した。かなり誤魔化しており、まだ試訳の段階である。また「男性の要件」というタイトルには抵抗があったので低俗かもしれないが、「愛してね」にした。これも仮題である。
Man's Requirements.
ILove me Sweet, with all thou art, Feeling, thinking, seeing; Love me in the lightest part, Love me in full being. II Love me with thine open youth In its frank surrender; With the vowing of thy mouth, With its silence tender. III Love me with thine azure eyes, Made for earnest grantings; Taking colour from the skies, Can Heaven's truth be wanting? IV Love me with their lids, that fall Snow-like at first meeting; Love me with thine heart, that all Neighbours then see beating. V Love me with thine hand stretched out Freely -- open-minded: Love me with thy loitering foot, -- Hearing one behind it. VI Love me with thy voice, that turns Sudden faint above me; Love me with thy blush that burns When I murmur 'Love me!' VII Love me with thy thinking soul, Break it to love-sighing; Love me with thy thoughts that roll On through living -- dying. VIII Love me in thy gorgeous airs, When the world has crowned thee; Love me, kneeling at thy prayers, With the angels round thee. IX Love me pure, as muses do, Up the woodlands shady: Love me gaily, fast and true, As a winsome lady. X Through all hopes that keep us brave, Farther off or nigher, Love me for the house and grave, And for something higher. XI Thus, if thou wilt prove me, Dear, Woman's love no fable, I will love thee -- half a year -- As a man is able.
Elizabeth Barrett Browning
愛してねI 愛してね!優しく、あなたが 感じ、思い、見たままの私を。 愛してね!私の良い所 私の全てを。 II 愛してね!あなたの若さで 気取らない情熱で。 あなたの誓をやさしく 静かに守ってね。 III 愛してね!あなたの青い眼 誠実で寛容な眼で。 空から頂いてきた色 天の真が足りなくならない? IV 愛してね!初めて会ったとき 雪のように塞がるあなたの瞼で。 愛してね!あなたの心臓で 鼓動しているのが分かるように。 VI 愛してね!あなたの手 気取りなく、率直に広げた手で。 愛してね!ゆったりした足取りで ‐‐ 後からでも聞こえるように。 VI 愛してね!あなたの声 私に近づくとき、静かにね。 愛してね!「愛して」とささやいたら 顔を赤らめてくれるわね。 VII 愛してね!考えていても 愛のため息をついてね。 愛してね!一生私のことを 考えてくれるわね。 VIII 愛してね!それも豪華に あなたが冠を授けられたときのように。 愛してね!あなたが天使に 囲まれて祈りながらもね。 IX 愛してね!真心こめて 暗い森の上の女神のように。 愛してね!可愛い女として 楽しく、機敏で誠実にね。 X たとえ遠く離れても 希望を持って勇敢にね。 愛してね!家でも、お墓でも いと高き所でもね。 XI これだけ私に示してくれたら 女の愛に偽りはないわ。 私はあなたを愛します ‐‐ 年の半分 ‐‐ 男もそれ以上は無理でしょう。 ブラウニング夫人
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桜と日本人ですね。なぜか、三島由紀夫を思...



