ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

デーメル夫妻

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]

イメージ 1

光の画家レンブラントの絵を前にしてデーメルの願いだが。この短い詩、分かったような、分からないような。一応試訳を付して投稿することにした。絵は旧約聖書の話「トビトと天使」を題材にしたレンブラントの作品である。

Den Anbetern Rembrandts

Rembrandt und ihr? - Wer vor ihm kniet,
wer sich nicht reckt: Licht, gib mir Schwingen!
wird nicht das kleinste Fingerglied
von seiner Riesenhand erdringen.

Richard Dehmel


レンブラント崇拝者に

レンブラントと汝?― 汝は巨匠に跪き
身動ぎもしない。光よ、我に与えよ!
巨人の手のいとも小さき指が
求めることのなかった翼を。

デーメル

期待 -- デーメル

イメージ 1

今日のドイツ語の詩はデーメルの “Erwartung” である。文字通り「期待」と訳した。夜の訪問者である話者が彼女の受け入れを待つ夜の池。池に反射する月と話者が外したオパールの輝きと道具立ては揃っている。デーメルの色彩感覚は世紀末のものであり、シェーンベルクがこの詩に付曲したのもうなづける。

Erwartung

Aus dem meergrünen Teiche
neben der roten Villa
unter der toten Eiche
scheint der Mond.

Wo ihr dunkles Abbild
durch das Wasser greift,
steht ein Mann und streift
einen Ring von seiner Hand.

Drei Opale blinken;
durch die bleichen Steine
schwimmen rot und grüne
Funken und versinken.

Und er küßt sie, und
seine Augen leuchten
wie der meergrüne Grund:
ein Fenster tut sich auf.

Aus der roten Villa
neben der toten Eiche
winkt ihm eine bleiche
Frauenhand...

Richard Dehmel


期待

枯れた樫の下
赤き別荘の畔
海緑色の池に
光り輝く月影。

樫の鈍い映像
水面より届き
一人の男立ち
手の指輪外す。

白きオパール
煌めく石三つ
赤に緑に揺れ
光りかつ消え。

石に接吻して
男の眼は輝く
池の底の如く。
窓が一つ開く。

枯れた樫の下
赤き別荘より
揺れ動く白き
女の手が覗く。

デーメル


Photo by Monkey Hunter @flickr

古びた詩 -- デーメル

イメージ 1

今日のドイツ語の詩もデーメルである。男女の別離を詩にしたものである。別に話者がデーメルとは限らないし、彼なら体験がなくても別離の詩は書ける。

この詩の背景は研究者に任せるとして、デーメルは文学志向のパウラ・オッペンハイマーというユダヤ系の女性と結婚した。彼には別の女性と関係が出来て離婚している。彼女は離婚後もパウラ・デーメルの名で活躍した。彼女の詩はグーテンベルク・プロジェクトにも収録されている。


Das alte Lied

Die Rosenknospe gab sie mir,
ein weh Lebwohl klang nach;
ich wollte lächeln, als ich ihr
dafür ein Lied versprach.

Ihr stand ein Tränchen im Gesicht,
und lächeln wollte sie auch;
doch lächelten wir beide nicht,
das ist so Abschiedsbrauch.

Jetzt lächel ich in einem fort,
und ihr ist nicht mehr weh;
die Rosenknospe ist verdorrt,
das Lied ist aus - juchhee!

Richard Dehmel


古びた詩

彼女がくれたバラの蕾に
辛い別離の余韻が残った。
笑いたいと思って、僕は
彼女に詩一編を約束した。

顔に涙を一粒流しながら
彼女も微笑もうと努めた。
だが二人とも笑わず終い
あまりに作法通りの別離。

僕は今大いに笑っている
彼女なんか悲しくもない。
バラの蕾は萎んでしまい
詩はもう止めだ − 万歳!

デーメル


Photo by Tobyotter @flickr

招待 -- デーメル

イメージ 1

今日もドイツ語の花や愛の詩のサイトに入り込んでしまった。結局デーメルの "Entbietung" に目が行った。邦題を「招待」にした。デーメルは世紀末のエロスの詩人である。文学嗜好の女性を口説こうとしている方に参考になれば幸いである。今日はバラの花ではなく赤いケシの花である。花言葉は豊饒だそうである。

絵はオーストリア皇帝フランツ・ヨゼフの大舞踏会の模様。画家はウィーンで活躍した Whilhelm Gause である。詩とは合わないかもしれないが、黄昏のウィーンの上流社会を描いた画家として有名であり、紹介しておきたかった。デーメルはドイツ人であり、両者には何の関係もなかったが、世紀末ウィーンの作曲家に好まれた詩人である。なおこの詩にはツェムリンスキーが付曲していることが分かっている。


Entbietung

Schmück dir das Haar mit wildem Mohn,
die Nacht ist da
all ihre Sterne glühen schon.
All ihre Sterne glühn heut Dir!
du weißt es ja:
all ihre Sterne glühn in mir!

Dein Haar ist schwarz, dein Haar ist wild
und knistert unter meiner Glut;
und wenn die schwillt,
jagt sie mit Macht
die roten Blüten und dein Blut
hoch in die höchste Mitternacht.

In deinen Augen glimmt ein Licht,
so grau in grün,

wie dort die Nacht den Stern umflicht.
Wann kommst du?! - Meine Fackeln loh'n!
laß glühn, laß glühn!
schmück mir dein Haar mit wildem Mohn!

Richard Dehmel


招待

君のため髪を野生のケシで飾るのだ
もう夜だよ
夜空の星はすでに輝いている。
すべての星は君に輝いている!
君は分かっている。
すべての星は僕に輝いている!

君の髪は黒く、君の髪は野生的
僕の情熱でさらさら音がし
君の髪が膨らめば
星は真夜中に
全力をあげ
赤い花と君の血を追い回す。

君の緑の瞳にかすかに
灰色が差し

夜が空で星を編むように。
何時にくる? ー 僕の松明は燃え盛る!
輝け、輝け!
僕のため髪を野生のケシで飾るのだ!

デーメル

花束 -- デーメル

イメージ 1

今日のドイツ語の詩は何とかなりそうな気がしたデーメルの「花束」である。緑の海に赤いバラを撒き散らして陶酔したはずのデーメル。今日は赤いのも白いのもカーネーションはそもそも嫌いだ、と講釈して奥さんを驚かせる話。何のことはない。生け花を習った人なら何を今更と思うであろう。

適当な写真がなく、デーメルに怒られそうな「陶器の壷の花」。画家は花のブリューゲルといわれたヤン・ブリューゲル(Jan Brueghel the Elder)である。ブリューゲルはもちろん官能的な色彩や香の表現では定評のあるデーメルであるが、組み合わせにセンスがないとしたら私の責任である。


Der Strauß

Nun nimm drei weiße Nelken du,
mein Weib. Und du, Geliebte, nimm
diese drei roten noch dazu.
Und in die nickenden Nelken tu
ich eine dunkelgelbe Rose.

Seht: ist es nicht ein lockender Strauß,
ganz Eins auf diesem schwarzen Tuch?
Und sieht so farbenfriedsam aus.
Und nur von doppeltem Geruch:
die je drei Nelken und die Rose.

Nein, laßt! entzweit den Stengelbund
nicht! laßt! Sonst scheint so kalt und tot
bloß Gelb zu Weiß, und glüht so heiß
und brennt so wild bloß Gelb zu Rot;
dann, ja, dann hass' ich wohl die Nelken!

Dann hass' ich wild das zahme Weiß
und hasse kalt die rote Glut,
wohl bis zur Mordlust! ja, es tut
mir weh, daß von Geruch und Blut
so reizend gleich sind alle Nelken!

Was willst du so entsetzt? Nein, bleib,
Geliebte, nimm, still seh ich zu:
nimm jetzt die weißen Nelken Du!
und die drei roten Du, mein Weib!
und ich die dunkelgelbe Rose.

Richard Fedor Leopold Dehmel (1863-1920)


花束

白いカーネーション三本取って
僕の奥さん、ねえ君取りたまえ
この赤いカーネーションも三本。
この揺れるカーネーションに
僕が黄色いバラ一本加えよう。

ごらん。この黒い布にまとまると
魅力的な花束になると思わない?
色合いがとっても良くなるよ。
そして二種類の香りだからこそ。
三本ずつのカーネーションとバラ。

だめだよ、そのまま!束ねた茎を
分けないで!そのまま!分けると
白に黄色では冷たく死んだようだし
赤に黄色では熱く、燃えるようだ。
僕はカーネーションが嫌いなんだよ。


それに僕はずっと甘えた白が嫌いで
赤い輝きにも反発を感じているのだ
台無しにしてやりたくなる!匂いと
血があふれたカーネーションなんて
もう僕は泣きたくなるくらいだよ!


なにを驚いているの?だめ、そのまま
ねえ君、お取り、僕は黙ってみてるよ。
まず白いカーネーションを取りなさい!
そして奥さん、赤のカーネーション三本!
そして最後に僕が黄色いバラを取るから。

デーメル

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 前のページ ]


.
fminorop34
fminorop34
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

過去の記事一覧

検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事