ヘ短調作品34

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マラルメ

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Tristesse d'été の注釈

インターネットで Nice 大学にアクセスすると,Tristesse d'été の注釈が載っている。マラルメには珍しく学者の解釈が一致している詩だそうである。この解説記事は一行ごとに注釈があり、明快であると思われる。この注釈を読めば大恥をかかずにすむようだ。だが現在の私のフランス語の実力では、この明快な解説の全訳は新たな恥を生みそうである。この注釈が読みきり、翻訳をブログに載せたいものである。

情景は、太陽の下で二人の男女が砂に寝そべっていること。男は女の髪を眺めながら、川を連想してあれこれ考えていること。この二つは間違いないみたいである。太陽、砂漠、椰子の木、ミイラという言葉から、前回ツタンカーメン王と王妃アンクエスエンアメンの絵を選択したが、今のところ的はずれだったとは思っていない。一番穏当な絵はフランスの画家マティスの挿絵であるが、私にはツタンカーメンに個人的な思い入れがある。まだ若い頃二度ツタンカーメン展を逃している。

マティスの Tristesse d'été に興味のある方には下のURLをお奨めする。

http://www.franklinbowlesgallery.com/NY/Artists/Matisse/pages/poesies/poesies/MATI0031P.htm

注釈に出てくる Mery Laurent なる女性であるが、マネの愛人、友人、モデルとなったパリの高級娼婦である。マネが描いている彼女に興味がある方は下をクリックされるとよい。マラルメの愛人にもなった。芸術家仲間のミューズになるだけのことはあった女性なのだろう。

ナポレオン三世時代の文化を知る上で、いわゆる高級娼婦は重要な存在なのであろうが、「ナナ」も読んだことはないし、いずれにしても私には縁遠い存在である。とくに個人的な興味がないこととマネの絵も特に好きにはなれなかった。前回も次回も彼女の肖像画を載せなかった。

http://www.abcgallery.com/M/manet/manet45.html

イメージ 1

学生時代にマラルメ(Mallarme)の「牧神の午後(L'apres-midi d'un faune)」の翻訳を読んだが、これまた難解な日本語で皆目分からなかった。最近図書館で新しい翻訳を読んだ。漢字がずいぶん少なくなっているので、今度こそはと期待したが、依然として難解でかえってフラストレーションが増した。

半世紀前に、思索しながら読むうちに、知性の光に照らされて、マラルメが詩にちりばめた宝石がある時、燦然と光り輝き始めるのだと慰められた。半世紀という時間は、私の知性に何の影響をおよぼさなかったようだ。結局ドビッシーの名曲「牧神の午後への前奏曲(Prelude al'apres-midi d'un faune)」を聴いて納得するしかない。彼はフランス人でマラルメの友人であるから、私には最高の翻訳者であろう。

ただマラルメの「牧神」を読むという作業は、催眠効果が抜群である。牧神がニンフを追いかけるのをあきらめ、幻想に浸りながらまどろむという内容からではなく、難解で意識朦朧となるからである。酷暑で不眠症ぎみの私にはいいのかもしれない。しかし「牧神の午後」は長すぎる。そこでマラルメの短い夏の詩はないかと探したら、あった。 Tristesse d'été という詩である。ひとつ英訳というお遊びをすることにした。できれば和訳をカンニングしたいところだが、今日だけは禁欲しよう。電子辞書を使って作業したが、誤訳はさけられないし、いい英語になる保証もない。和訳を読んだら大笑いであろうが。

訳詞の貧しさを補うために思い切り豪華なエジプトの王と王妃の絵にした。絵で詩を限定したくはないが、イマジネーションを多少ともかきたてる効果はあると思う。




Tristesse d'été

Le soleil, sur le sable, ô lutteuse endormie,
En l'or de tes cheveux chauffe un bain langoureux
Et, consumant l'encens sur ta joue ennemie,
Il mêle avec les pleurs un breuvage amoureux.

De ce blanc Flamboiement l'immuable accalmie
T'a fait dire, attristée, ô mes baisers peureux,
« Nous ne serons jamais une seule momie
Sous l'antique désert et les palmiers heureux! »

Mais ta chevelure est une rivière tiède,
Où noyer sans frissons l'âme qui nous obsède
Et trouver ce Néant que tu ne connais pas.

Je goûterai le fard pleuré par tes paupières,
Pour voir s'il sait donner au coeur que tu frappas
L'insensibilité de l'azur et des pierres.

Stéphane Mallarme


Sorrow of Summer

The sun, on the sand, oh drowsy fighter,
In your golden hair warms a languish bather
And burns the incense on your inimical visage,
It mingles with tears the amorous beverage.

Of the candid Flame the lasting calm
You said, depressed, oh my timid lips.
<<We would never be a mummy on an eternal trip
under the old desert and the happy palm!>>

But your hair is a lazy fluvial water,
Where the haunting soul would be quietly drowned
And an unknown Void in the deep could be found.

I'll taste powder moist with your teary eyelids,
To hear if your heart, in so insensible a tone,
Beats as the blue sky and the hard stone.

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