ヘ短調作品34

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二月

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100年前のウォーリックシャーの2月1日の天気は晴朗であるが、厚い霜がおりて寒かったそうである。Edith Holden の今月の詩は上田敏の訳詩で有名なロバート・ブラウニングと恋愛結婚で結ばれたエリザベス・ブラウニング(Elizabeth Barrett Browning [1806-1861]の「エニシダの教え(LESSONS FROM THE GORSE)」である。


LESSONS FROM THE GORSE

Mountain gorses, ever-golden,
Cankered not the whole year long!
Do ye teach us to be strong,
Howsoever pricked and holden,
Like your thorny blooms, and so
Trodden on by rain and snow,
Up the hill-side of this life, as bleak as where ye grow?

いつも黄金色で一年中
しおれることがないエニシダよ!
あなたの棘のついた花のように
どうしたら強くなれるか教えておくれ。
どんなにいじめられ、抑えつけられても
雨や雪にうたれても
人生の荒涼とした丘の斜面でも成長できるの?

Mountain blossoms, shining blossoms,
Do ye teach us to be glad
When no summer can be had,
Blooming in our inward bosoms?
Ye whom God preserveth still,
Set as lights upon a hill,
Tokens to the wintry earth that Beauty liveth still!

輝く山の花よ、
どうしたら幸せになれるか教えておくれ。
たとえ夏でなくても
私たちの心に咲くの?
神様が丘の上の光として
美人が静かに冬の大地に生きている
ことの証としておかれたのね。

Mountain gorses, do ye teach us
From that academic chair
Canopied with azure air,
That the wisest word man reaches
Is the humblest he can speak?
Ye, who live on mountain peak,
Yet live low along the ground, beside the grasses meek!

エニシダよ、教えておくれ
青き大気をあおぐ
高い教壇から
聴けるもっとも賢い言葉は
もっとも謙虚な言葉ではないかしら?
山の頂で暮らしながら、
あなたは従順な草とつつましく活きている。

Mountain gorses, since Linnaeus
Knelt beside you on the sod,
For your beauty thanking God, -
For your teaching, ye should see us
Bowing in prostration new!
Whence arisen, - if one or two
Drops be on our cheeks - O world, they are not tears but dew.

エニシダよ、リンネが
あなたの美しさを神様に感謝して
芝のあなたにひざまづきました。
わたしたちはあなたの教えのゆえに
あなたにひれ伏します。
立ち上がり、一粒か二粒の滴が頬に落ちても
涙ではなく、露なのです。


絵はベリー公の時祷書のカレンダーの2月、重要な農作業もなく、春を待ちわびる月である。

わがラテン語学習

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identes autem stellam gavisi sunt gaudio magno valde
et intrantes domum invenerunt puerum cum Maria matre eius
et procidentes adoraverunt eum et apertis thesauris suis
obtulerunt ei munera aurum tus et murram

定年後の人生の目標であったラテン語の解読であるが、一向にはかどらない。前回のように内容も知っておるにもかかわらず、何もかも英文法に当てはめて見ないと気が済まないようではうまく行くはずもない。ラテン語はラテン語であり、コード化された英語ではない。しかしながら歳のせいでいかんともしがたい。

前回のマタイ伝2章10節から11節をルター訳と欽定訳をわがロゼッタ・ストーンとして一部解読してみよう。本来なら人目にさらす前に勉強すべきだが、恥をさらすのも学習過程に若干の緊張感があってよいと考えた。

identes autem stellam gavisi sunt gaudio magno valde

1行目で知っているのは autem と stella である。autem(しかしなら)、stellam は stella の目的格であろう。valde(非常に)は辞書でわかったが、それ以上の推察は控える。

et intrantes domum invenerunt puerum cum Maria matre eius

2行目で知っているのは、et domum puerum cum Maria matre と比較的多い。 et は(そして)、intrantes はOEDを参照して enter と同根であると確信した。domum は domus(家)の格変化、invenerunt は invenio(発見する)の変化したものだろう。puerum は puer(男の子)の目的格変化。cum は確実に知ってた。前置詞で(ともに)である。matre は mater(母)の目的格変化であろう。eius は(彼の)の格変化したものらしいが、(彼の)がわからない。後で調べてみよう。

et procidentes adoraverunt eum et apertis thesauris suis

3行目で確実に知っているのは、et だけだった。apertis に見覚えがあった。procidentes は辞書で(前に倒れる)を知った。adoraverunt は英語にも残っている adore との連想から(崇拝する)であろう。eum は(彼を)だろう。apertis は aperio(開く)の変化したものであるが、もう少し文法を勉強してから断定的なことをいおう。thesauris は thesaurus(宝物)であった。シソーラスの原義を知らなかった。suis は(彼らの)らしいが辞書で確かめられなかった。

obtulerunt ei munera aurum tus et murram

4行目の obtulerunt は辞書になかった。その結果 munera は動詞 munera なのか贈り物なのか判断できずじまいである。のこる三語 aurum tus murram は金、乳香、没薬になるのは自明であるが、辞書で確かめられたのは aurum murram の二語である。とくに aurum は元素記号の Au で残っているので覚えやすい。murram は murra の変化したものである。この没薬の英語 myrrh はミイラの処理に欠かせないものであるのでその連想から比較的覚えやすい単語である。murra もおそらく語源的に同根であるので一応納得した次第である。

まだまだ霧の中に入るみたいだが、断片的ではあるもの、対応関係がつかめ始めた。ただラテン語の文法上の変化のすさまじさは高齢者をおじけさせるばかりだが、将来ラテン語の試験をうけるわけでもなし、気楽に行こう。


さて話はとぶが、1662年のイエス誕生の12日目を祝うこの日(1月6日)、サムエル・ピープスはロンドンの大火災前のセント・ポール寺院に礼拝し、さらにシェークスピアの「十二夜」を見て家に帰り、神に感謝して床についた。彼の感想によれば、「十二夜」の役者はうまかったが、劇は馬鹿らしく、神聖なる「今日」とは何の関係もなかった。

今日の絵はやはりベリー公の時祷書にある「三賢人」になってしまった。ラピス・アズリを惜しげなく使っているのに改めて驚嘆する。

Epiphany

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identes autem stellam gavisi sunt gaudio magno valde
et intrantes domum invenerunt puerum cum Maria matre eius
et procidentes adoraverunt eum et apertis thesauris suis
obtulerunt ei munera aurum tus et murram


Als sie den Stern sahen, wurden sie hoch erfreut
Und gingen in das Haus und fanden das Kindlein mit Maria seiner Mutter
Und fielen nieder und beteten es an und taten ihre Schatze auf
Und schenkten ihm Gold, Weihrauch und Myrrhe.


When they saw the star, they rejoiced with exceeding great joy.
And when they were come into the house, they saw the young child with Mary his mother
And fell down, and worshipped him and when they had opened their treasures,
They presented unto him gifts; gold, and frankincense, and myrrh.


かれら星を見て、歓喜に溢れつつ、
家に入りて、幼児のその母マリアと偕にいますを見、
平伏して拝し、かつ寶の匣をあけて、
黄金、乳香、没薬を献げたり。


マタイ伝2章10節と11節に記述されている。生後12日のイエスに遠方から複数の賢人が訪れた話である。寶が三種類であるから3人の賢人になり、3人の王になったりする。イエスが異邦人(ジェンタイル:gentile)の前に姿を現わしたことをギリシャ語で epiphany という。すなわち epi(to)+ phany(show) とから合成されている。何度お目にかかっても覚えられないのがギリシャ語であるが、この言葉だけは今回ようやく私の語彙になったようである。

キリスト教の普遍性、ユダヤ人のみならずジェンタイルにも開かれた宗教となるべきことを予兆するエピソードである。絵の作者の名前は偶然、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ( Gentile da Fabriano) である。ベリー公の時祷書にもいい絵があるが、やはりジェンティーレの絵が一番有名であり、イタリア・ルネッサンスの初期を代表する傑作である。

イエスの誕生から12日目のこの日にようやく長い冬の祭りはおわり、クリスマス・ツリーや飾りは片付けられ、お祭り気分から抜けることになる。

訳はラテン語訳が聖ヒェロニムス、ドイツ語訳はルター、英訳は欽定聖書による。和訳は明治期のものと思われるが、謙虚な翻訳者は名を記していない。わが家にあるもっとも古い本であることは間違いない。

Bonne annee!

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さてベリー公は年末から続いた宴会であるが、一月でも友人やお気に入りの人物をよんで豪華にもてなしている。ベリー公は青い服をきた太った人物である。お気に入りの人物の中にはこの絵の作者も含まれている。この華麗な絵の中にベリー公の愛犬がいる。コレクション・マニアのベリー公は無類の愛犬家で、千匹をこえる犬を飼っていたそうだ。どこかで彼の生年をみかけたが、戌年生まれではなかった。

さて月初めには Edith Holden の絵日記に彼女が書き込んでいる詩を紹介しているが、この絵日記も100年前の日記になった。100年前のウォーリックシャーの天気は晴朗であるが、厚い霜がおりて寒かったそうである。今月の詩は、100年前彼女が1月にきれいな字体で写したコールリッジの詩の一節である。新年そうそううまく訳せるかどうか。まあ頑張ってみよう。Frost at Midnight の最後の詩節であり、眠れる我が子を見つめながら冬の夜の静謐と清冽の美をうたっている。

Therefore all seasons shall be sweet to thee,
Whether the summer clothe the general earth
With greenness, or the redbreast sit and sing
Betwixt the tufts of snow on the bare branch
Of mossy apple-tree, while the nigh thatch
Smokes in the sunthaw; whether the eve-drops fall,
Heard only in the trances of the blast,
Or if the secret ministry of frost
Shall hang them up in silent icicles,
Quietly shining to the quiet moon.

Coleridge

深夜の霜

だからどの季節もおまえには優しいのだ、
大地を緑で覆い尽くす夏はもちろん、
葉が落ち、苔むしたリンゴの木の枝につもる
雪の上でコマドリが歌い、
近所の草葺き屋根が雪解けの陽でけぶるときも、
ほんの一瞬しか聞こえない夜の滴が落ち、
霜が秘かに沈黙する氷柱を吊し、
月に向かって無言で輝いているときも。

コールリッジ

nativité

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Deus in ad
iutorium
meum inten
de

Domine ad adiu
vandum me festina

Gloria Patri et Filio
et Spiritui Sancto

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