ヘ短調作品34

ルブランの回想録の link 先はゲストブックを御覧ください。

音楽

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ブラームス- インテルメッツォ作品117-1

 

生来老人じみたせいか、私はブラームス晩年のピアノ作品が若い頃から好きだったが、最近また聞き直し始めた。演奏は口の悪いグレン・グールド。彼はブラームスに好意的ではなかった、珍しくインテルメッツォをレコーディングしている。

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                                 アルゲリッチと阪井茜による演奏

へ短調作品34b

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「へ短調作品34」は私のブログ名である。この名はブラームスの「ピアノ五重奏曲へ短調作品34」に由来している。もう半世紀前のことであるが、スヴャトスラフ・リヒテルがピアノ・パーツを演奏したレコードを購入した。私がオーディオ趣味にのめり込む契機になったレコードであり、飽かずに聞き惚れたものである。ところがブラームスには「へ短調作品34b」という作品もある。正式には「二台のピアノのためのソナタ へ短調作品34b」である。二台のピアノ版は一九世紀では珍しくなかったし、独特な魅力があり、決して習作ではない。最近この形式による演奏を時々見かける。
 
今日ご紹介するのは、上の写真の二人の魅力的な女性、マルタ・アルゲリッチとリーリャ・ジルベルシュテインによる「へ短調作品34b」の第四楽章である。マルタはアルゼンティンのブエノスアイレス、リーリャはソヴィエトのモスクワ生まれである。出生地は極端に離れているが、ともに巳年生まれであるせいか、二人の演奏は見事に呼吸が合っている。これ以上は言わないことにする。



Brahms. Sonata in F minor for two Pianos - IV. Martha Argerich & Lilya Zilberstein

ショパンの死亡原因



 
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暇人の私はこの一年間、パソコンの英語放送の番組を視聴しまくった。視覚が衰えつつあるという強迫観念からか、一日平均7時間は視聴しただろうか。視覚が劣化しても聴覚がなんとかなれば、大相撲放送以外は見る気がしないNHKともおさらばできる。
 
人間は4歳までは語学の天才だそうだが、私は来年で停年後十年になる。認知症や膝関節痛を遅らせるにはどうしたらいいか、パソコンを検索すれば、この種の話題の公開講座はいくらでもある。私は主にカリフォルニア大学の公開講座を主に聴いている。公開講座の聴講生は大半が年金生活者であり、私同様に初期の認知症患者である。講演内容は大同小異:禁煙、適度の赤ワイン、地中海式食事、運動は安全な太極拳、走らず、歩け、と言った具合である。
 
皮相な知識だけは歳とともに減少していくわけではない。話者の英語が聞きづらくても、雑学者の私には先刻承知している話題は多々ある。その時は聞き取れたような気がする。本当のところ、正しく聞き取ったかどうかは永遠のなぞであるが。特に知らない話題を音響効果の悪い場所で不明瞭な発声で語られるとお手上げである。一年間進歩があったのか疑わしくなり、少々落ち込む。その時は英文記事を読むことにする。
 
最近読んで気になった記事はショパンの死亡原因である。たしかBBCのワールド・ニュース欄である。関心のあるかたは、The mystery of Chopin's deathで検索していただきたい。
 
39歳で死んだショパンは結核であったという記事を昔読んだし、以後信じて疑わなかった。彼は一生病気がちで、食が細く、肉食が大嫌いで、やせ細り、咳が絶えることなく、血を吐くこともあった。彼を結核患者と疑っていたはずのジョルジュ・サンドはこの「悪魔的天才」の恋人として後世に名を残したいという虚栄心からか、彼とマジョルカ島へ逃避行した。だが、さすがのジョルジュ・サンドも彼の病弱さに恐れをなし、彼との性交渉を控えたそうである。やがて彼が死んでパリのペール・ラシェーズ墓地で普通に埋葬されたなら、話は簡単であった。
 
彼は死の間際に妹に、心臓を切り取り、アルコールで満たした壺に入れ、ポーランドに持ち帰ってほしいと遺言したのである。遺言は実行され、彼の心臓はワルシャワに帰還して「聖十字架教会」に収められてポーランド国民の宝となった。
 
気になるのは当時の医学界の大権威がショパンの死体を検視し、「肺結核」という「当時としては妥当な」診断を下したが、「今まで見たこともない病状であった」という書簡を書いたからである。
 
以後医学の進歩は目覚ましい。DNA鑑定の進歩にも後押しされ、好奇心の強い専門家の目はショパンのアルコール漬けで保存された心臓に注がれることになった。今年聖十字架教会に安置された透明な壺が御開帳され、科学者には視覚による診断のみが許された。科学者にはやってみたいDNA鑑定はゆるされなかった。
 
彼らは結核に類似しているが、当時知られなかった病名を数え上げた。その一つがCysticfibrosisであり、和訳しても一層難しくなるだけの「嚢胞性線維症」である。この病気は当時の医学会で認知されていなかった。人種的には白人に多く、とくにノーベル賞受賞者を輩出しているアシュケナージ・ジュウに多発する遺伝性の恐ろしい病気であり、極めて短命である。もう一つはα1-antitrypsin deficiency, である。和訳は分からなかったが、遺伝性の病気だそうである。
 
現代医学の水準からすれば、結核であると早々に断定できるのかということであろう。科学者からすれば、結核は人気のある思い込みではないか?そもそもショパンはロマン派のピアニストであり、作曲家である。彼の音楽は病的に美しい。一方結核はわが国の「不如帰」や「風立ちぬ」ではないが、大変ロマンティックな病気である。主人公は美人であり、才能もある。歌劇「ボエーム」や「椿姫」の主人公も結核で死んでいる。
 
ロマンティックなショパンはロマンティックな病気で死ななければいけない、というのがポーランド国民のみならず、多くのショパン崇拝者の思い込みにすぎないというのが科学者の意見であるが、私はロマンティック芸術の愛好家の「伝説」を打ち砕くこともないと思う。
 
なにせショパンの心臓は聖遺物である。崇拝の対象をDNA鑑定するのは涜神行為である。聖母マリアのガウン、キリストの聖骸布、聖十字架も年代測定する意味があるのか。
 
とくにショパンの妹の子孫がまだ存命しており、一人は心臓のDNA鑑定に絶対反対である。私もこのDNA鑑定は一部の人の好奇心を満足させるだけであり、医学の発展に寄与するものではないと思う。結局DNA鑑定は許されることなく、半世紀後のご開帳が約束された。それまでに人々の意見が異なってくるであろうか。
 
後記:書き終わってから、すでに周知のニュースではないか心配になった。はたして朝日の電子版に記事がのっていた。BBC電子版の筆者は Marek Pruszewicz、ロンドンを拠点にしているジャーナリストである。ポーランド風の名前である。朝日の筆者はウィーン支局長の玉川透氏である。内容に違いはないが、二人がインタビューしている人物は異なっているし、最近投稿していないので「投稿ボタン」をおすことにする。

 

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