ヘ短調作品34

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英詩和訳

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サンザシ

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Among the many buds proclaiming May
Decking the fields in holiday array,
Striving who shall surpass in braverie;
Marke the faire flowering of the hawthorne tree
Who finely clothed in a robe of white,
Fills full the wanton eye with May’s delight.

Chaucer


五月をつげるつぼみ数あるなかで
祭りのしょうぞくで野をおおい
はなやかな衣できそうは
サンザシの花にしくはなし
こは白き衣をたくみにまとい
目移りする五月の花の女王

チョーサー

ブログで2度目の5月を迎えたが、やはりこの季節、適当な詩を探すと、サンザシまたの名メイ・フラワーで埋め尽くされている。日本の桜に相当する花のようだ。桜同様にバラ科に属している。作者はチョーサーで若干緊張したが、かなり勝手な和訳を試みた。見事な対の韻を踏んでいる。この詩はエディス・ホールデンも書き込んでいる。

彼の生没年1343?〜1400 とある。英文出身ではないということで甘えもあったのだろう。随分いい加減な訳をしたものだ。古い詩はスペルが難しい。古語辞典があるのか知らないが、私はCD版のOEDをひいている。それでも判然としない場合がある。ただ偉大な文学者は後世に模倣者が多く出るので、近代のスペルによる類似品を知っている場合が多々ある。真面目にとりくめば想像はつくはずだが。

今回は Marke をマーク(目立つ)としてみた。どうもOEDの記述はわかりにくい。また再改作を試みよう。私の独断と偏見では、五月にいろんな花のつぼみが野を飾り始め、一番の美女になるべく競争するが、白い衣装を上手に着こなしたサンザシのはなは一際目立つ、というものである。また考えてみよう。


改訳:翻訳しながらも釈然としなかったが、3355さんの(かなり創作的な)訳が大いに参考になった。彼のコメントがなかったら、このままになっていただろう。


五月をつげるつぼみが
祭りのしょうぞくで野をいろどり
きそってあでやかな衣を身につける

ひときわ目立つは 白き衣をたくみにまとう
この五月の楽しみ 目がはなせない
うるわしく咲きほこるサンザシの木
チョーサー

The Cuckoo

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In April
The cuckoo shows his bill;

In May
He is singing all day;

In June
He changes his tune;

In July
He prepares to fly;

In August
Fly he must.



四月に
ホトトギスはさえずりはじめ

五月に
ホトトギスは一日中鳴き続け

六月に
ホトトギスは声をかえ

七月に
ホトトギスは飛ぶ立つ準備をし

八月に
ホトトギスは飛んでいく


2行ずつ同韻をふんだ couplet の形式を整えた、イギリスのこの季節の典型的な韻文詩である。

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イギリス海軍の水兵達が申し訳なく思うくらいの、ほとんど大虐殺ともいえる、大勝利を納めた「アブキールの戦い」で、一人の子供が甲板に立っており、その後大爆発をおこして沈没した。この光景はイギリスの水兵達に大きな衝撃を与え、語り伝えられ、若きカサビャンカは伝説上の人物になった。そしてヘマンズ夫人の「カサビャンカ」は文学的価値よりも、その教訓的価値で長く記憶されることになった。

3回連続で「カサビャンカ」を取り上げることになるが、この記事はイギリスのヴィクトリア朝の「道徳教育」やアメリカの教育事情を多少とも知らないと理解できないものである。

まずイギリスの小説家サムエル・バトラーの小説である「万人の道」であるが、これは自伝的小説であるので、前回「彼」と訳したところを「僕」にしておこう。もう一人の「彼」との混乱が避けられ、若干理解が容易になるかもしれない。前回の訳を修正してもう一度紹介しておこう。「カサビャンカ」がイギリスで親が美談として言って聞かせたことが推察される。

<ある時、僕はカサビャンカについて考えた。僕は父親から以前にこの詩で試されたからである。「少年が持ち場を離れるとしたら、それはいつか?少年は誰に言ったか?ここで散った最も高貴な精神は誰のものか?お前はそう思うかね?なぜそう思うのかね?」等々。もちろん僕はカサビャンカの命がここで散った最も高貴な命であると思った。それについては全く異論はない。ただ僕が思いつかなかったこの詩の教訓は、親に従順といっても程というものがあるが、若い人にはそれがとっさに判断できないという点にあることだ。>

さらに

<でも、でも!心に浮かんだのは、僕は決してカサビャンカみたいにはなれないし、もしカサビャンカが僕を知ったら、カサビャンカは僕を軽蔑するだろう。彼は僕に優しく語りかけはしない。艦の中には数えるに値する人物は他にはいなかったのだ。連中がどれだけ吹き飛ばされようと問題ではなかったのだ。ヘマンズ夫人はすべて知っていた。そんな連中はどうでも良かったのだ。それにカサビャンカはハンサムで名門の出なのだ。>


イギリス的道徳価値観の伝道師で、自身キリスト教の伝道師である McGuffey がアメリカで教科書を書いた。読本は聖書についで一大ベストセラーになり、white anglo-saxson protestant を模範的なアメリカ人とする価値観を形成するのに貢献したようだ。すなわち、反ユダヤ主義、インディアンを野蛮人と呼ぶなど、人種差別的であり、現在では問題がある。たしかに西部開拓時代、学校教育を受けられなかった人々に英語を読み書きできるようにした功績は大であるが。現在でもこの読本はアメリカの保守的なキリスト教団体に推奨されているし、自分の家で子供を教育したいという親によって購入され続けているという。事実アマゾンで買うことは可能である。

上の絵は McGuffey の教科書の目次である。前回の Wikipedia の 記事よりも早い段階で The Obedient Casabianca" として、「カサビャンカ」が取り上げられており、読本の第2巻である。205ページにあることが確認されるであろう。ここでは見えないが、下には Story about George Washington というのがある。われわれも戦後学んだ桜の木を切って正直に告白したジョージの話が載っているのであろうか。

http://www.howtotutor.com/elesec2.gif

http://www.howtotutor.com/samples1.htm

ヘマンズ夫人は愛国者であったが、彼女の詩は「星とかスミレ」を歌った詩がお得意であり、それで印税を稼いだ女性である。バイロン卿には「花はあるが果実がない」とどっかで聞いたような批評を受けたが、やはり人気のある詩人であり、二流以上の詩人であったそうである。彼女もまさかこの詩がアメリカ人に長く記憶されることになろうとは思わなかったであろう。彼女の真意はどこにあったのかわからなくなってきたが、やがてヴィクトリア的な価値観に対する反発とともに、彼女の詩も否定される運命を免れなかった。

ただ彼女は恋愛結婚で結ばれた男性とやがて別居し、印税で5人の子を育てた女性であり、最近のフェミニストの研究対象になっているようである。

月末の天気

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イギリス系の暦の本には必ず書いてあることであるが、

March comes in like a lion, and goes out like a lamb.

3月ははじめは獅子のごとく、終わりは子羊のごとし。

桜の開花がはやい今年、これが当たればよいのであるが。今日は急に寒くなり、風も強い。空は薄曇りだが、獅子のごとしである。早く子羊を見たいものである。今日は歳を考えて外出は控えることにしよう。

上の諺を補完するローマ人の伝承もあり、英訳されて暦の本にのっている。この二つの諺であてにならない今の時期の天気を説明できる。

March borrowed from April
Three days and they were ill
The first was snow and sleet
The next was cold and wet
The third was such a freeze
The birds's nests stuck to trees

3月は4月から3日借りたが、
3日とも悪い天気だ。
最初の日は雪かみぞれの天気
次の日は寒くてじめじめし
最後の日は凍るように寒く
鳥の巣は木にへばりついてしまう。

たしかに借りる方はいい日を借りたいが、貸す方は因業であるから悪い日を貸すのだろう。今日は悪い日の始まりの日である。ローマとは緯度にして6度ぐらい南にあるわが家も寒くてしょうがない。こたつに潜り込むことにしよう。今年に関しては初日はローマ人の諺があたったみたいだが、明日からはイギリスの諺があたって欲しいものである。気象庁はどう予報しているのだろう。

遅い春

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エディス・ホールデンは100年前の絵日記で、冬の終わりを宣言するかのように George Meredith の詩 Tardy Spring の最終詩節を2月の最後のページに書き込んでいる。


Tardy Spring

Now the North wind ceases,
The warm South-west awakes,
The heavens are out in fleeces,
And earth's green banner shakes


George Meredith

遅い春

北風は止み
暖かい南西の風が目覚める。
すっかり羊の毛でおおわれたような空、
緑の旗が揺れる大地。

ジョージ・メレディス

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