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 イラク問題をめぐりブッシュ米大統領と父親のブッシュ元大統領(パパ・ブッシュ)の関係が悪化しているとの話がワシントンで取り沙汰されている。

 同地の消息筋によれば、ベーカー元国務長官らを中心とする「イラク問題調査グループ」が、ブッシュ政権に対しイラク政策の見直しを求める勧告書を作成中であり、しかも、このグループをパパ・ブッシュが後押ししているためだという。

 このグループは今春、ベーカー氏と民主党の有力者ハミルトン元下院議員を共同座長に発足、元中央情報局(CIA)長官ら安保・外交分野の専門家十数人で構成されている。

 ベーカー氏は周知の通り、ブッシュ元大統領時代に国務長官を務め、湾岸戦争をめぐる外交もうまく差配して成功させ、パパ・ブッシュとは極めて親しい間柄だ。息子のイラク政策の躓きを懸念するパパ・ブッシュのたっての願いでベーカー氏はグループの座長を引き受けたという。

 パパ・ブッシュは、息子に政治的打撃を与えずにイラク駐留米軍を撤退させる方策をベーカー氏に依頼したといわれる。しかし、ブッシュ現大統領は、ベーカー・グループの行動に不快感を示し、父親への反発を強めているという。中間選挙後に公表されるといわれる「ベーカー勧告」の中身次第では、ブッシュ父子の関係に大きなヒビが入るかもしれない。

(フォーサイト2006年11月号)

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