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 東アフリカの“無政府状態国家”ソマリアで、イスラム原理主義過激派によるテロ攻撃が止まない。昨年末に米軍とエチオピア軍の支援を受けた暫定政府が首都モガディシオを制圧。三月から四月にかけて多数の民間人を巻き込む猛攻で過激派の一掃を試みたものの、今なお、アフガニスタン人のアル・カエダ系テロリストが入り込んでソマリアの若者を組織化しているとの情報がある。ソマリアは今やイラクと並ぶ「反米戦争」の主戦場となっているのだ。

 九月二十二日夜、モガディシオ北部の暫定政府軍基地が「アル・シャバブ」と称する原理主義過激派に襲撃され、暫定政府の兵士五人が死亡、八人が負傷した。十月五日夜には同派とみられる五人組が、車で移動中の暫定政府の陸軍将校を射殺。このほか九月には道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発が相次いだ。

 在モガディシオの暫定政府筋によると、アル・シャバブを率いているのはハッサン・アフラーというアル・カエダ系のアフガニスタン人テロリストとみられる。昨年末までモガディシオを支配していた原理主義勢力「イスラム法廷会議」の最高指導者アウェイスがソマリア中部の出身だったため、ハッサン・アフラーの下にはソマリア中部出身の若者が続々と「入隊」しているという。

 暫定政府とエチオピアは断続的に掃討作戦を展開し、十月一日に「アフリカ軍」を新設した米軍もソマリアでの対テロ戦争への支援を本格化させる構えだが、米国が関与を強化すればするほど敵が勢いを強める構図はイラクと同じで、情勢は完全に泥沼化している。

(フォーサイト2007年11月号)

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