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 アル・カエダと関係のある東南アジアのイスラム系テロ組織「ジェマア・イスラミア(JI)」の残党による活動が、インドネシア国内で再び活発化し始めた。首都ジャカルタなどで爆弾テロの可能性が高まっているとして、日本総領事館が在留邦人に注意を呼びかけている。

 インドネシア国家警察は南スマトラ州で六月二十八日から七月一日にかけて十人を逮捕、爆弾二十個を押収した。逮捕された十人の中には、JIの爆弾専門家で二〇〇五年に隠れ家を急襲した治安当局との銃撃戦中に自爆死したアザハリの直弟子とされるシンガポール国籍の爆弾専門家や、逃亡中のJI幹部に直結する部下とみられる二人など、重要容疑者が含まれていた。

 押収物には手製爆弾の他、起爆用とみられるケーブルや数十キロの爆発物があり、JI残党が新たな爆弾テロを準備していたことが明らかになった。「ジャカルタやスマトラ島の有名観光地でのテロ計画もあったもよう」(治安関係者)だという。

 さらに今回、容疑者はいずれも、首都ジャカルタがあるジャワ島や、爆弾テロがあったバリ島でなくスマトラ島で逮捕されたことから、国家警察は「捜査の手を逃れるためにJIは拠点をスマトラ島に移したのではないか」とみている。

 スマトラ島は、マラッカ海峡経由でシンガポールやマレーシアへの密航が容易であることや、住民のテロ組織への警戒が弱いことから、JIが新たな拠点にした可能性がある。このため治安当局は、スマトラ島での残るJIメンバーの摘発に全力を挙げる方針だ。

(フォーサイト2008年8月号)


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