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 ミャンマーの中心都市ヤンゴンで軍政が僧侶や学生、市民のデモを武力鎮圧した後、地下に潜った活動家や指導的立場の僧侶らが、治安当局による拘束を逃れるため、タイ国境を目指している。だが、タイ側にあるミャンマー難民キャンプへの収容をタイの国境警備当局が断る事態が起きていることが、ミャンマー民主化団体や人権団体の報告で明らかになった。

 ミャンマーでは九月、公共交通の運賃値上げへの抗議に端を発したデモが民主化要求運動に発展。これを指導したとして軍政は全国一斉に学生組織指導者や仏教団体指導者の逮捕に乗り出した。このため、活動家らはタイを目指したが、タイ国境警備当局が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民認定証明書を所持していないことなどを理由に、越境を拒否するケースが増えているという。

 現在約九十人がUNHCRに難民申請をしているが、手続きは難航、タイ側に入れず国境付近のジャングルで治安当局の目を逃れながら生活しているという。民主化団体は米政府や国連を通じてタイ政府に暫定的に活動家の越境を許可するよう働きかけている。

 タイは、ミャンマーとの国境付近にある難民キャンプなどで、すでに約十五万人のミャンマー人を受け入れている。しかし、「これ以上受け入れると、タイ国内の治安や経済にも影響が出かねない」としてタイ政府は活動家らの受け入れには消極的だ。タイのほか、マレーシアやインド、バングラデシュに逃れたミャンマー人も相当数おり、各国で受け入れの是非を巡る議論が起きている。

(フォーサイト2007年12月号)

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