フォーサイトで日本と世界の情報を先取り

どこにも載っていない「最深」情報をお届けします

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

 ライス米国務長官が二月二十七日に来日するより早く、日本に来たもう一人のライスがいる。同月二十五日、横田基地で在日米軍トップの司令官に就任したエドワード・ライス氏だ。国務長官と血縁関係はない。ライス氏は空軍士官学校を卒業後、爆撃機のパイロットになった。注目すべきは彼の経歴にある。

 二〇〇五年六月、米軍は、ハワイのヒッカム空軍基地に第二次世界大戦時の英雄の名にちなむ「ケニー司令部」を発足させた。これは、アジア太平洋における航空戦力の統合運用司令部と位置づけられ、戦争遂行時には米空軍だけでなく、海軍や海兵隊、場合によっては同盟国の航空戦力も統合運用する。

 司令官は、ハワイにある第十三空軍の司令官が兼務するが、ライス氏は、〇六年七月から第十三空軍とケニー司令部の司令官を兼ねていた。その後、部隊配備や訓練を計画する太平洋空軍副司令官を務めたことで、ライス氏はアジア太平洋の航空戦力を掌握し、作戦指揮にも通じたスペシャリストとなった。

 一方、横田基地では昨年一月「ケニー司令部ジャパン」が誕生し、横田の第五空軍副司令官が、第十三空軍司令官代理となった。これは第五空軍を事実上解体し、日本をケニー司令部、すなわち戦争遂行司令部に作り変える序章だった。その総仕上げが、ケニー司令官を務めたライス氏の在日米軍司令官就任である。

 横田基地は、いずれアジア太平洋の航空作戦の司令部になる。これは、米軍再編で日米が合意した、アジア太平洋地域での陸上作戦を統括する陸軍第一軍団司令部が米本土から神奈川県のキャンプ座間に移転する動きと密接に関係している。

 日本が「米軍の前線司令部」になるのだ。ライス氏について「在日米軍司令部としては史上初の黒人司令官」などと書く新聞は、何も分かっていない。

(フォーサイト2008年4月号)

全1ページ

[1]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事